Martin ( マーチン ) CTM OOO-42 1997

スタイル42のOOOで、約42.9mmのナローネックにオールドデカールロゴ、5Fから始まる42スタイル・スノーフレイク指板インレイと来れば、エリック・クラプトンがMTVアンプラグドで使用した1939年製のOOO-42が最も印象的でしょう。

OOO42は歴史的にも45スタイルのベースとなっており、決して45に追随するものではありません。1918年に2本発売されて以来、1943年の6本を最後に合計127本と、プリウォーのD45同様貴重なモデルです。特にこの仕様のオリジナルOOO42は1939年後半から1943年までの間にしか生産されておらず、ヴィンテージ市場でも年々高騰を続けております。

本器は1939年後半から1943年までの僅かな期間のOOO-42をモデルにして、1997年に特別生産されたモデルとなります。

TOP材は美しいインゲルマンスプルース、SIDE&BACK材はインディアンローズウッド、マホガニー材ネック(三角ネック)、エボニー材指板&ブリッジ、約42.9mmのナローネック、約632mmスケール、ロングサドル、42スタイル・スノーフレイク、オールドでカール、アイボロイド・バインディング、Waverly 4060チューナーとなっております。

バックのストリップがジグザグだったり、ブレーシング構造がフォワードシフトのスキャロップとなっていたりと、オリジナルとは違った点もございますが、ギターとしては非常に良く出来ており、現行のOOO42とは音色が異なります。

この時期のSQネック特有の芯の張りがある素晴らしい音色が特徴。音潰れする事無く、しっかりと前に飛んでくれます。6弦開放の非常に力強く迫力のある音色や、プレーン弦の艶やかでハイポジションまで太く輪郭のあるシングルノートは、マーチンの良い部分を全面に感じられます。個体としても大変良く鳴っており、大変おすすめです。

状態も良く、SQネックですが弦高も12F上で6弦側2.6mm程と非常に弾きやすい状態を保っております。元起き、捻れも無く、演奏性は快適です。目立つような傷や打痕もなく綺麗な状態ですが、ヘッド横にストリングスワインダー痕が見受けられます。

鳴りの良いOOO-42をお探しの方には、非常におすすめの個体です。


トップ：インゲルマンスプルース単板
サイド＆バック：インディアンローズウッド単板
ネック：マホガニー
指板&ブリッジ：エボニー
ナット幅：約42.9mm
スケール：約632.5mm