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ヨコヤマギター工房に行ってきました!

日本の名立たる手工家”横山正”氏の製作現場「ヨコヤマギター工房」へ当店スタッフが行ってきました!

普段は一般見学等を実施していないこちらの工房。横山正とは一体どんな人物なのか?そしてどのような場所でどのように作っているのか?その様子を余すことなくレポート!

 

では行ってきます!!

 

 

●工房到着●

 

 

 

 

 

京都から車で5時間ほどの場所、静かな村の高台に工房はあります。ヨコヤマギターのホームページのトップにもある”北アルプス山脈”。冬にはたくさんの雪が積もって絶景だそう。この日もまだてっぺんの方に少しだけ残っていました。

 

●横山氏とご対面●

工房の中に入ると、奥の方でもくもくと作業をする横山さんを発見。

ご挨拶をさせていただきましたが、聞いているのか聞いていないのか…作業の手をなかなか止めてくれません。「これが職人というものか!」と思ったのも束の間、照れながらも快く工房内を案内してくれた横山さん。一度お会いするだけでその人柄が全面に出ているような印象を受けました。

 

 

●工房内見学●

 

━資材置き場━

まず、工房内に入ると壁一面、床から天井までしっかりと積まれた材料たちがお出迎え。

アコースティックギターではよく知られる”マホガニー”もアクアティンバーやホンジュラスなどさまざまな種類があります。量産工場のように何百セットも在庫を持っているわけではありませんが、完全に乾燥も終えて製作待ちのものも含め百セットほどのストックがありました。乾燥期間は材により変わります。

乾燥してない物だとギターにはならないので状態を見ながらですが、人気のカマティロなどは新しい材料なので最低でも3ヶ月くらいは寝かせるそうです。

 

 

━海ハカ?アクアティンバー?なう?!━しばらくテンションの上がった皆様の会話をお楽しみ下さい。

 

横山氏:この辺は海ハカ(長い年月を海底で過ごしたハカランダ)。

みんな:でた!

ワタナベスタッフ:これが伝説のウミハカですね(笑)

ワンダートーンスタッフ:ヨコヤマだと、ハカランダが41万のアップチャージ、ウミハカ ランダはアップチャージ20万ですね。ていうか、厳密に分けてる所のほうが少ない、持ってるところも少ないからね。うちは単純に仕入れ値が安いので、そのまま安くしてあるだけ。

 

横山氏:ハカランダの音とはちょっと違うもんね。

ワンダートーンスタッフ:最終的な判断はヨコヤマさんがハカランダの音とは少し違う、カンカンって音ではないっていうんで、「じゃぁ、ちゃんと値段分けましょう」ということです。ただまぁ、海ハカにもメリットがあってギラギラ感が少ない一つの材として今は成立しているんですよ。

ワンダートーンスタッフ:ちなみにコレがアクアティンバー。長い間、河底に沈んでいたものを引きあげた材。とれたとこが、ニカラグアだけど恐らくホンジュラスから流れてきたマホガニーだと思う。

 

━ヘッドストックも多彩!━

ヨコヤマ始めたときはみんなヘッドがスポルッテッドメイプルを貼り付けていました。こういうのは色が全然ちがうからワンオフ感がでます。

カマティロの2ピース。ブックマッチになっています。

 

 

━ヨコヤマNEWロゴできました!!━

 

 

新しいロゴがラインナップに加わりました。同じ”Y”のマークですが、よく見ると、今まで一個の材で埋めてたのを、縁取りをつけています。

基本的に他メーカーですと、決まったインレイがあってそのロゴをいれなければなりませんが、ヨコヤマの場合はその都度変えられます。お客様に指定があればそれにできますし、横山氏がこっちがかっこいいなと思えばそっちを採用することも可能だとか。

 


 

 

━ネックにもとことんこだわります!━

 

 

ネック用に木取りしたマホガニー材。ここまでは機械でやった状態。ここから横山氏の技が出てきます。大手メーカーはNCルーターというのがあり自動で削れますが、ヨコヤマの場合、この状態から荒削りの作業を経て、手作業で微調整を行います。ネックの形状であったり厚みやアール具合など。徹底的に無駄を省くことで、手工楽器ながら驚異のコストパフォーマンスを実現しています。

20年モノのマホガニーネック。

マホガニー自体は手に入りますが、良いマホガニーは年々なくなってきています。

20年モノのマホガニーに関しては、ヨコヤマギターズも現在は在庫がなくなりました。

「また出てきたらラッキーですが…」と、ワンダートーンスタッフ。

指板のアールをつけているところ。

この機械でどんなアーチでも付けられます。

ネックに指板をつけて研磨。

 

━ヨコヤマはラティス・ブレイシング━

ヨコヤマギターのブレイシング(トップ材を支える中の力木)は指定がなければ、ほぼラティス。

何パターンか試し、このブレーシングが強度と音の出方が一番いいだろうという判断でいまはこれを採用しています。お客様からオーダーで指定があればXなどもできます。

なぜラティスなのかというと、強度があるのでいろいろと微調整が出来るから、だそう。Xよりも細かく調整が出来るのです。

「ちょっと細くする、低くするなどが、強度的に余裕があるので可能なんです。」と横山氏。

設置面積自体がXにくらべて多いので、十分な強度も確保できます。

 

 


 

 

 

━トップとサイド━

各種の材をおおまかにカットする際に使う機械です。 サイド材は婉曲加工するため、割れないように15分ほど熱湯に入れ柔らかくしてから…

 

電気を通した薄い鉄板にはさんで加工します。

 

 

 

━うわさのピックガード風パーツはこうして作られます!!━

形を決める治具に沿って削りだすと… このようになり…

 

様々な材料のパーツが出来上がります。多種多様な杢目がワンオフ感を高めてくれますね!

 

 

 

●インタビュー●

 

工房見学も一段落し、横山さんにインタビューを決行した当店スタッフ。

多少嫌がりつつもそれに応えてしまう横山さん…。ありがとうございます!!

 


━まず横山さんがどんな音楽を聴いてこられたのか、またこの道に入るきっかけなどを教えて頂きたいのですが━
 

横山氏:僕は初めはフォークだから、加川良さん、岡林信康さん、高田渡さん等フォークシ ンガーから入りました。そのあとガラッと変わってヘビメタになるんです。 ディープパープルなどを高校時代はコピーしていました。やってる人が少ないからという理由で、僕はドラムをやっていたんですよ。そんな感じで若い頃に 音楽をやっていたので、音楽関係の道に進んだというのはあります。モーリスに就職した際に、僕以外はほとんど皆県外から職人を目指して集まっていました。

けど、僕はというと地元の企業で近くにあったというだけで、試験もなくて、ぽっと行ったら入れたんです(笑)

 

ワタナベスタッフ:では、もともとギター製作の勉強はほとんどせずに?

横山:全くしなかったね。そもそも、今みたいにそういう学校とかもなかったしね。

ワタナベスタッフ:それは凄いですね。

横山氏:入社一年はずっと塗装をやりましたが、2年目からはもうずっと手工をやってました。スタート時は製作家になろうなんて大それたことは全く考えていません でした。それがあれよあれよという間に、出来るようになってきた。逆に、絶対にこの道でやっていこうなんて気持ちはなかったね。

━ヨコヤマギターは本当に様々なカスタムができ、お客様が自由に木材や細かいデザイン等を選択できると聞きましたが…━

 

ワタナベスタッフ:ホームページに明確な記載はないですが、サイドとバックをそれぞれ違う材料で選んだり、トップの材料を右と左で変えたりとかも出来るんでしょうか?

横山氏:アメリカ人なんかは良くやってるね。ただその音が良いか悪いかは、やってみないとわからないけどね。それはそれで面白いと思うよ。ただ、買う人がそれを理解して くれるかどうかが大事だよね。例えば、サイドはカマティロでバックはマホガニーとかは出来ると思うよ。やったことがないから音の保証は出来ないけどね(笑)

 

同じ材質で叩いた時の音の違いを実感する当店スタッフ。この時に実際に出る音の高低は、出来た時の音の傾向を判断する基準になるそう。

━木材だけを見て、木の堅さや重さで感覚的に出来上がった時の音が想像つくものですか?━

横山氏:つかないね。同じ様な重さだから同じ様な音になるかなぁと思ったら全然違ったり。っていうのは本当に良くあるよ。

ワタナベスタッフ:例えば同じカマティロ材を使ってボディの大きさも同じ、使用を全く同じにした2つのギターを作るとして、個体差というのはどれぐらい出ますか?

 

横山氏:かなり出ます。ボディのサイズでも音は別ものになります。

 


ワタナベスタッフ:なるほど。それではなおさらお客様が自身で材を選びオーダーしたギターがオンリーワンのものになるというわけですね。


 

━スモールジャンボにカマティロがヨコヤマギターでは一番人気で、まさに黄金の組み合わせです!━

 

横山氏:カマティロは固くて重い材なので、アコギの中では重たいギターに分類されると思います。ただ、その重さがこのサウンドを作っているので、例えば材の厚さを薄くして軽くすることは出来るけど、そうすると横山ギターのカマティロの音ではなくなってしまいます。

ワタナベスタッフ:ヨコヤマギターといえばトップ材にホワイトスプルースという材を選んでらっしゃいますよね?この木材の奏でるサウンドは個人的に本当に素晴らしいと思うのですが、やはりこだわりがあってこの材を使い続けているのでしょうか?

 

 

横山氏:そうですね。まずはやっぱり音。そして、ホワイトスプルースという材料自体、う ちしかやっていないというのも売りです。この材料を楽器として使って貰お うと、業者はうち以外に何社にも声をかけたそうなんです。けれど、興味を示したのは僕だけだったというわけです(笑)今は横山ギターの7割ほどはホワイト スプルーストップです。最近はちょっと使い過ぎて個人的に飽きてきちゃってるから、また冒険したいなぁと思ってます。(一同爆笑)

ワンダートーンスタッフ:カマティロはメキシカンキングウッドとも呼ばれています。ただもう1年後にはこの材でギターを作れているかもわからないぐらい、手に入らない木なんです。メキシコの大使館にも直接問い合わせていますがなかなか確保が出来ていません。極端な話ではなくて、ブラジリアンローズウッドよりも入手困難な状態です。おそら く世界中でここまでカマティロ材が集まっている場所はないのではないでしょうか。

 

 

━店頭でヨコヤマギターに興味を持って頂いたお客様は皆、見た目がカッコイイって言います!━

 

ワタナベスタッフ:横山さん自身、ヨコヤマギターへの見た目へのこだわりという部分はありますか?

横山氏:そうですね。見た目にこだわるという部分は好きな部分です。つくっていて、ある程度インパクトがないと楽器店に並んだ際に埋もれちゃって目を惹けないし、興味を持って貰えなければ手に取ってもらえない。持ってもらわないとこの音もわかって貰えないしね。だから、そういった部分の思索は最初苦労しました。

ワタナベスタッフ:ヘッドの形状も独特ですが、何かこだわりがあるのですか?

横山氏:いや、そこはそんなにはないかな。。

ワンダートーンスタッフ:こだわってよ!!(一同爆笑)

横山氏:いやいや、もちろんこだわってるよ!例えば弦は出来るだけまっすぐにペグまでいくようにしているし、弦と弦が触れ合ってしまったりは絶対にないようにしているよ。ヘッドをしっかりと振動させるようにすることが、そのままボディ鳴りにも繋がるからね。弦を可能な限り真っすぐになるようにする為に先が細くなる形状にすることは当初から決めてました。

ワタナベスタッフ:アメリカのギターはヘッドが大きいものが多い様に思いますが?

横山氏:アメリカ人はそういう考え方を持っているね。ヘッドが大きいと音が良く鳴ると考えてる。うちは弦を可能な限り直線的に張るために、ヘッドの先を細くしているけど。昔は ヘッドにエボニーを埋め込んで重量をかせいだりと色々やった時期もあったんだよ。でもそこまで音が変わるってことがなかったように思えて。それなら、ヘッ ドを振動させる為に今の構造でいくことが一番良いと思ったんです。でもまあ、全てを真っすぐにするだけじゃあ見た目がないがしろになるし、それじゃあギターなんだし意味がないから、ギリギリのバランスは取っているけどね。

ワタナベスタッフ:なるほど。横山さんなりのこだわりがやはりたくさんつまっているんですね!

 

 

━最後に、横山ギターに注目されているギターファンの皆様へ一言お願いします━

横山氏:横山ギターを通して、お客さんが格好いいと思うことを何でもやります。そこにあんまり頑固なこだわりはないです。ただ、出来ない事はハッキリいいますけどね(笑)

ワタナベスタッフ:ありがとうございました。

 

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~番外編~

 

●この日は300年に1度の金環日食!!●

メンバーは朝6時に京都駅を出発!

ヨコヤマギターの代理店であるワンダートーンの車に乗って一路長野を目指します。そしてなんとこの日は300年に1度の金環日食。近くのサービスリアに停車し、まずは日食を拝見。日食メガネ、似合ってます。

 

●焼きそばよっちゃん?!●

京都から車で走ること5時間。お昼過ぎにメンバーが到着したのは、ヨコヤマギターファン御用達の「焼きそばよっちゃん」。よっちゃんを知らずしてヨコヤマギターは語れない…ということで、工房到着前にしっかり腹ごしらえ。

看板にはなぜか「富士宮やきそば」と「大阪お好みやき」の文字。。なぜそうなのかは、この場所に行けばわかります。ちなみに、ここは長野です。

 

 

 

ワタナベ楽器店ではあなただけのヨコヤマギターをオーダーできます!

材料選びから細かいデザインまでスタッフがフルサポートでご相談を承ります。

詳しくは下記のURLをご覧下さい。

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