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◇ ヤマハ パワーアンプ XPシリーズ

◇ ヤマハ パワーアンプ XPシリーズ

高音質と高いコストパフォーマンスを実現した、設備用途に最適な5モデルのパワーアンプシリーズ


XPシリーズは、主に劇場やホール、会議場などの設備音響の用途に最適なパワーアンプリファイアーです。
合計5モデルのラインナップで、様々な規模、多彩な用途の設備音響のニーズにきめ細やかに応えます。

全モデルともコンパクトな2Uサイズで、あわせて軽量化も実現し、高い設置性を獲得しています。
XP7000、XP5000の電源には小型で大出力が得られるスイッチング電源を採用し、大出力と小型化の両立に成功しました。
ヤマハ独自の高効率アンプ駆動技術「EEEngine」を採用しており、従来方式との比較で約50%※もの省電力化を実現し、
小型軽量化を図りながら、卓越した音質と優れた信頼性を獲得しています。また、いずれもモニター/リモート端子を装備しており、
外部機器を接続することにより本体駆動状況のモニタリングやコントロールが離れた場所で可能です。※= ヤマハ比

* 100Wから700Wまで5種類の多彩な出力バリエーションを用意(STEREO 8Ω)。
* パーツの厳選、音質重視設計、振動対策などによる卓越した音質。
* パーツの共通化などによる優れたコストパフォーマンス。
* ヤマハ独自の最新高能率アンプ駆動技術、EEEngineを採用。
* シリーズ全モデルが軽量・2Uサイズのコンパクト設計。
* 設備用途に最適な豊富な端子と機能。
* アンプから離れた場所で監視・操作が行えるMONITOR/REMOTE機能。
* 1dBステップのアッテネーターとカットオフ周波数可変のHPFを搭載。

 

優れた音質を確保しながら、強力なパワーを供給するEEEngine


高い効率性の駆動機能と、優れた省電力機能の融合

 

EEEngine 高い効率性の駆動機能と、優れた省電力機能の融合





パワーアンプの出力が大きくなると、より高い駆動メカニズムが求められるようになる。ヤマハのEEEngineアンプドライブ技術は、スイッチング回路と 平滑回路を経由する入力信号のレベルに必要十分な電圧を供給することで、高効率ドライブを可能にするとともに、後述する特別な補助電源供給メカニズムによ り、非常に高度なレベルでの「高効率と高音質の融合」を果たした。これは、クラスABのアンプの機能とクラスDのアンプの効率性を同時に提供する、これま でにないパワーアンプの駆動技術である。この技術は、多くのヤマハ業務用パワーアンプに幅広く採用され、ライブSRからホールなどの音響システムに至るま で、あらゆる状況で優れた特性を発揮している。
従来型アンプ − クラスAB



これまで、クラスABはパワーアンプの標準駆動方式であった。この方式は、シンプルな回路構成と優れた音質が特徴である。しかしソースの振幅の大小に関わ らず、最大出力引き出すために必要な電圧を常に出力トランジスターへ供給しなければならず、無駄に電力を消費する、つまり過度の熱放散が発生する、という 難点がある。
クラスAB方式のこの問題を克服するために、様々な方法が開発された。例えば、クラスHとクラスDという駆動方式が開発されたが、それぞれに個別の課題を抱えているのが現状である。
電圧切換型 − クラスH




クラスHは、入力信号に応じて出力トランジスターに供給する電圧レベルを段階的に切り替える方式である。これにより、振幅の小さい(小さいレベルの)ソー スを入力しているときは、出力ステージにおける熱放散の問題が改善される。この切り替えがマルチステップで行えるならば、効率は大きく改善されるが、実際 はステップが増えるごとにスイッチ・ロスとエレメントの数が増えるため、2段階、3段階の切り替えに留まるのが一般的である。従って、クラスHでは、ダイ ナミック・レンジが広い音楽信号を前提とするパワーアンプにおいて十分な省電力化を達成するのは難しい。
PWM: パルス幅変調方式 − クラスD


クラスDとはPulse Width Modulation(PWM)方式のことである。クラスD方式では、入力ソースの波形から各時点の信号レベルに応じたデューティを有するPWM信号を生 成し、出力トランジスターをスイッチング駆動することにより高効率を実現している。PWM信号は矩形波であり、出力トランジスターは信号を非常に高い効率 で増幅させるが、増幅されたPWM信号をアナログの音楽信号に復調する際に発生する高周波ノイズを、大量の電力を消費するローパスフィルターを用いて除去 する必要がある。この出力ステージでのフィルタリングは、同時に音楽信号の周波数レスポンス、歪み、ダンピングファクターの悪化の問題を孕んでいる、ま た、高電力のPWM信号は、無線周波数レンジで電磁波を発するため、様々な対策が必要となる。こういった点からクラスD方式のパワーアンプは、効率面を考 えれば有効であるが、音質という点では今後も改善の余地を多く残している。
最先端のアンプ駆動技術: YAMAHA EEEngine
EEEngineは、こうした問題を克服して、パワーアンプの設計を飛躍的に向上させることで、クラスABアンプが持つ音質を損なうことなく、クラスDア ンプに匹敵する効率性を実現している。またEEEngineは、そのストレートなアプローチにより、高出力パワーアンプが半宿命的に抱えてきた、質量、サ イズ、熱生成という問題点も解消している。

EEEngineは入力された信号のレベルを動的に判別し、出力トランジスターへは必要となる最小限の電力を提供することで効率を飛躍的に向上している。 一言で言えば、クラスDの考え方を利用して必要な電力を供給し、出力ステージでクラスABの特性を実現しているのである。

必要十分な(適切で、過剰でない)電力の供給を実現する部分にクラスD同様の考え方を用いるため、ほとんど全ての電流エネルギーが音声信号として出力さ れ、効率の度合いはクラスDにほぼ匹敵する。一方、入力から出力まですべて純粋なアナログ信号であり、特に出力段にはAB級の回路構成を採用しているた め、EEEngineは音の良さという点でも理想的である。また、副次的に、パワーアンプの熱生成を最小限に抑え、余分な回路を設けることなくストレート な設計が可能になった。50%の省電力化は、言い換えれば、ほとんど同じ規模の回路構成・筐体サイズ・質量でAB級のおよそ倍の出力を獲得できるという事 実にも繋がる。
図5:EEEngine技術構成図
* スピーカに駆動電力を供給する主電源供給ライン
* レベリング回路で主電源供給ラインのON/OFFを切り換える切換エレメントを組み込んだ高効率性電流バッファ
* 入力信号レベルに応じてON/OFF切換周波数を変化させるコントロール回路
* 入力信号レベルに迅速に応答して、主電源とは独立して電力を供給する補助電源供給ライン
* 補助電力供給レベルを調整、及び制御する高速電圧バッファと電流検出器
これにより入力信号の振幅が急激に上昇しても、効率的で高精度の電力増幅を実現

急峻なサウンド出力の増大に対応





EEEngineの特長のひとつにスルーレートの大きさが挙げられる。EEEngineの補助電源供給システムは、常に適切な電力での駆動を実現する主電 源供給システムと連携しながら、サウンド出力が急速に増大しても高い性能を維持できるように用意されている。これにより「ファースト・アンプ」の特性を完 璧に維持したまま、消費電力を軽減できる。一時的に高い電圧で高速な補助電源供給システムを駆動させても、主電源システムから常時供給される電力により通 常入力時の駆動を効率化できているため、平均の電流値を抑えることができ、電力のロスは飛躍的に改善している、という点はEEEngineでこそ成し得る 高度なインテグレーションである。
優れた部品寿命と信頼性





優れた効率化と音質の実現の他に、EEEngineがその素性の良さから副次的に生み出したもう一つの特性も注目に値する。一般に機器の内部温度を10℃ 下げることが、部品寿命を2倍に伸張すると言われるが、EEEngineの使用時の熱生成は、以前のクラスAB方式の自社アンプと比較して35%も軽減さ れている。これにより、耐久性と信頼性が飛躍的に向上したことも、「ヤマハのアンプは強い」定評を勝ち得た秘密である。