
"Maschineは本物の楽器だね。クリエイティブな処理をこれほど簡単に行えるソフトウェアやハードウェアは見たことがないね」
Tim Goldsworthy (DFA/Massive Attack producer)
|
|
■ 新コンセプトを持つ次世代トラックメイクシステム MASCHINE![]()
![]() 「ハードウェア時代は良かった」。 情報誌やアーティストコメントなどでよく耳にするこの言葉。この理由にはそれぞれに様々な意見がありますが、なかでも最も多い声が「簡単に誰でも」という - 売り文句 - が気にくわないことが多いようです(笑)。 もっと優しくいえば、アーティストにとっても機材にとっても最高の形というのは、お互いの限界を超えて刺激しあえる関係が重要だということです。 そういう視点から見ると昨今のデジタル機材は「機材が"音楽"を勝手にやってくれる」という機能を全面に押し出しており、特にDAWと呼ばれるコンピューターベースの音楽制作システムなどはそういった機能で溢れています。 ただし、現実問題としてハードウェア機材の"不便さ"というのにも頻繁に出くわし頭が痛いのも事実です。 デジタル機材であれば、まず遭遇することのない問題では、容量とかオートメーション情報など"保存する"という点。 ハードウェア機材では音楽に没頭すればあっという間に「限界」というものがつきまとい、何かにつけて不便で時にはアーティストのインスピレーションの障害になる場合もあります。 資金を投入すれば問題解消が出来るとしても、個人制作環境においてはポンと簡単に資金を投入するのも困難です.... 機材事情にだけ的を絞り、以上をまとめると、現代の音楽制作機材というものはどれも「良い部分」と「悪い部分」があるというわけで、利用する人にとってどれほど「良く」もしくは「悪く」作用するか、ということが色々な意見が生まれる原因だと言えるわけです。 MASCHINE は、こんな現代の機材事情を踏まえ「今できること」、そして「これから求められること」の二つを、全く新しい発想とこれまでに培われた愛される機材の常識を基に生まれた全く新しい新世代トラックメイクシステムです。 本ページ掲載の項目 ▼ MASCHINEの概要 :MASCHINEとは一体何か?ということと構造についてご紹介しています。 ▼ MASCHINEでのレコーディングについて :MASCHINEでの打ち込みについて詳しくご紹介。 ▼ VST/AUプラグインが利用出来るMASCHINE :MASCHINEはホストアプリケーション。プラグインが利用可能です。 ▼ MASCHINEでの音作りについて :同社BATTERY譲りのハイクオリティな音声加工力と、同社TRAKTOR譲りのハイクオリティなエフェクトについて。 ▼ MASCHINEの波形編集機能について :多数のスライス機能を搭載しているMASCHINEについてご紹介。 ▼ ライブで活躍するMASCHINE :ライブでの活用も念頭において生まれたMASCHINEの機能をご紹介。 ▼ プロミュージシャンが語るMASCHINE :すでにプロのアーティストが愛用中。その数も拡大しています。 ▼ MASCHINEユーザーのパフォーマンスムービー :プロのアーティストによるMASCHINEのレビューやパフォーマンス。 ▶ MASCHINE 概要
まず、MASCHINE では 以下のような流れで制作を行う概念があります。 ▶ パターンパターンとは、"シーケンスパターン" ともいえる概念です。ここでは打ち込み情報そのものの管理をおこないます。1パターンでは最大256小節のシーケンスを作成出来ます。 パターンはそれぞれグループ内に振り分けられます。 ▶ グループ グループは16個のサウンドスロットへ読み込まれている "音色グループ" といえる概念です。グループはAからHまで8つ存在し、各グループは最大64パターンを備えることができます。グループ別では同時再生が可能ですが、1グループあたりは1つのパターンしか再生できませんので、音楽的にはドラムをA、ベースをB、シンセをC、などというようにある程度パーツ別でグループを利用するのがおすすめです。 ▶ シーン シーンはグループとパターンの配置設定を管理する概念です。 例えば、「シーン1」では "グループAのパターン1" と "グループBのパターン2" を再生するよう配置し、「シーン2」では "グループAのパターン3" と "グループBのパターン4" を再生するよう配置したとします。 そうしておけば、「シーン1」を「シーン2」に切り替えるだけでグループごとのパターンが予め設定したシーン構成に瞬時に一斉変更できます。 シーンはリアルタイムの変更であっても小節に沿って変更する事も可能ですので、ライブでの利用には欠かせない存在です。 最大で64個のシーンを作ることができます。 以上のような構造となっているため、音楽的な流れを作るのはシーン、音楽を組み立てるのはグループ、音楽を構成するのはパターンという形になることが一般的だともいます。ということは最も気になるのはパターンの作成ですね。 TOPに戻る ▶ 楽曲を構成する土台:パターンについて。 パターンには16個のサウンドスロットがあり、1パターンあたり最大256小節で作成できます。 文字通り、リアルタイムにパッドやエンコーダーで演奏するモード。 MPCを代表とした「サンプラー」やTRシリーズなどの「シーケンサー」には ほとんど装備されているシーケンス入力方法です。
▶ MASCHINE 1.6 はVST/AUプラグイン対応。
始めてMASCHINEに触れた方がまず発する言葉、それは「音作りがヤバい、面白い。」という言葉。
MASCHINEはサンプラーですから、サンプリング機能*を備えています。 MPCを代表として「サンプリング」という作業は割と市民権を得た作業だと思いますが、MASCHINEはそんな常識的な「サンプリング」から実用できるまでの流れを劇的に変革しています。 まず、サンプリングソースは外部入力か内部入力かを選択出来ます。外部入力であればオーディオインターフェースに接続された機材をレコーディングでき、内部入力ではMASCHINEが発するサウンドを内部処理でレコーディングできます(一般的に内部サンプリングはリサンプリングと呼ばれます)。 なお、音作りの項目で述べたようにMASCHINEはヴィンテージ機材のエミュレート機能を備えているので、デジタルの特権である超クリアな音質からアナログフィール漂う味のある音質まで実現出来ます。 ※外部入力からのサンプリングでは入力を受けるためにオーディオインターフェースなどのデバイスが必要です。 では次にサンプリング手順ですが、サンプリングモードにして録音開始 → 停止 という普通のやり方に加え、発音を関知した時点で自動で録音開始されるなどを選択出来ます。(関知する感度の調節も可能です。) ![]() サンプリングしたデータはコンピューターディスプレイに大きく表示されます。 MPC等のように小さなディスプレイで目を細め、神経を尖らせて作業する必要はありません。 レコーディングスタジオや放送業界で愛用されるソフトウェア・オーディオエディターなどに匹敵する高精度な編集能力がここでお目見えします。 では、波形編集について紹介していきます。 サンプルのエディットだけは、是非マウスを持ってコンピューターで行いましょう。 サンプリングしてまず行う事はスタートポイントとエンドポイントを設定すること。 ソフトウェアでの波形編集では波形のズームイン/ズームアウトが行え、波形の始まりや終わりを厳密に見つけることが出来ます。さらにMASCHINEでは波形の中にあるいくつかの "始まり(アタック)" を検出する「DETECT」機能を搭載しています。「DETECT」はSENSというパラメータで「 "始まり(アタック)" の音量」の値を設定し、それを元にサンプルが区切られます。SENSを丁度良い具合に調節だけすれば、わざわざ手動で探さずとも簡単かつ素早くスタートポイントやエンドポイントなどを見つけることが可能というわけです。 ちなみに、「DETECT」の様に一つのサンプルをいくつかに分割する事をスライスといいますが、スライス方法は「DETECT」のほかに「GRID」(サンプルのTEMPOにて設定されたLENGTH(音符単位)でスライス)、「SPLIT」(設定したSLICESの数でサンプルを均等にスライス)も用意されています。 こうして波形情報を扱いやすく設定した後に行うのが、波形をエディット(編集)する事。 では、使用頻度の多いエディット機能を少しご紹介します。 トランケート: 選択部分以外の波形を削除します。ループ内の選択した「スネアだけ」や「ループ範囲外」などを取り出すのに便利です。 ノーマライズ: サンプルの音量を自動で可能な限り最大にします。サンプリング時に抑えていた音量を限界まで上げるのに便利です。 DCフィックス: 波形の合間を切ると「プチッ」というノイズが乗ることがありますが、そういったノイズを自動で除去します。 さらにフェードイン、フェードアウト、リバース、サイレンス、カット、コピー、ペースト、デュプリケートが可能です。 最後に、こうして編集をしたサンプルはドラッグ&ドロップでサウンドスロットへ入れることが出来ます。 勿論、スライス単位で「キックだけ」ドラッグ&ドロップする事も可能です。 この一連の流れは、慣れればサンプリング開始からサウンドスロットへ入れるまで、ほんの数分で可能です。 内容によっては1分すらかからない事もあるでしょう。 余りにもスピーディで、しかも質が高いので、これを体感するとハード機器には戻りたくなくなること間違いなしです。 この点も絶対にハード機器がMASCHINEに適わないポイントの一つですね。 TOPに戻る
MASCHINEの一番の利点はソフトウェアとハードウェアがリンクしており、コンピューターベースとは思えない操作性・直感制を備えているということ。一般的なDTMシステムで "MIDIコントローラーでソフトウェアをコントロールできる" とかいう次元を随分凌駕した、正にハードウェア製品の様な操作性という感じです。例えば、普通のMIDIコン&ソフトウェアシステムであれば、あくまで特定のソフトウェアのパラメーターを、特定のコントローラーで操作するため、コントローラーの割り当てを即座と言えるレベルで簡単には変える事が出来ません。 しかし、MASCHINEの場合ではパッド、エンコーダー、スイッチがそれぞれいくつかの意味を持っており、特定のパラメーターしかコントロール出来ないという風にはなっていません。逆に、録音スイッチやグループ切り替えスイッチなど、コロコロ変わると不便なパラメータの割り当ては常に同じ機能を持っているようにも工夫されています。このことがMASCHINEが全くハード機器と同じと思える操作性を備えている重要なポイントです。 またMASCHINEは「あのハード(ソフト)なら出来ていたのに...」というユーザーからの要望を取り込み、アップデートがリリースされる度にそういった点で機能拡張をされてきました。バージョン1.6の現時点では本当にハードウェアで敵うものナシ、というところまできており「これ以上のアップデートがあるのか?」と疑問ではありますが、そういう事に常に対処してゆけるところもコンピューターベースである利点ですね。 ではここでライブで役に立つ機能を少しご紹介したいと思います。 マクロコントロール: MASCHINEのサンプラーやエフェクターなどには、多くのパラメータが搭載されており、画面を切り替え各パラメータをコントロールして、サウンド・デザインを行います。これにより精密な作業が可能となっていますが、ライブの時はパラメータにアクセスする度にいちいち画面を切り替えるのは困難です。こういうとき便利なのが「マクロコントロール」機能です。 マクロコントロールは8つのエンコーダーにお好みのパラメータを割り当てすることができます。 従って8つのツマミに、使用頻度の高いパラメータをアサインすることで、画面の切り替えなしに目的のパラメータ・コントロールが可能となります。 ![]() Pad Link: この機能はパッドパフォーマンスをさらに素敵にする新しいパッド機能です。Pad Linkにより、とても簡単にレイヤーサウンド(複数の音を重ねた音色)を鳴らす事ができます。 これは一つのパッドを叩くだけで、実際には叩いていないパッドも発音されるという機能です。 設定は簡単で、Pad Linkグループとして振り分けを行うだけです。また、マスター(親)/スレーブ(子)方式となっているので、マスターを叩くとスレーブも発音されますが、スレーブを叩いてもマスターは発音されません。 Pad Linkの利用の一例としては、複数のKickをグループ化しておく事で1つのPadを叩くだけで分厚いKickを発音させることができる、とか、効果音をグループ化して1つのPadを叩くだけでより複雑な効果音を発音させるとか、そういったことができますからパフォーマンス時にはとても効果的に使用していただけます! TOPに戻る
デトロイト新星としてよく話題に上るAyro名義で有名なJeremy EllisによるMASCHINEスタンドアローンでのパフォーマンス。Reclooseなんかと比較されてるのをよく目にするJeremy Ellis氏ですが、さすが電子音楽にも関わらずホントに"生っぽくて"カッコイイ。 HipHop系の有名アーティストを手がける人気プロデューサー達がMASCHINEを導入しています。 そのハイライトなんですが、たぶんあんましHipHopに詳しくないという人でも知ってるレベルの有名人達のビートプロデューサー達が勢揃いで、MASCHINEへの信頼感が伝わってきますね。 テクノDJで知らない人はいないであろうデトロイトテクノを代表するCARL CRAIGもMASCHINE愛用者。 TRAKTORとMASCHINEについて、Jeff Mils、Richie Hawtin、Derrick Mayを引き合いに出しつつ語っています。 Innerzone Orchestra名義で共演するKELVIN SHOLARも、DAWの拡張としてもMASCHINEが素敵だと厚く語っています。 DJ CRAZE が TRAKTOR SCRATCH PRO 2 と TRAKTOR KONTROL X1、そしてMASCHINE を利用してパフォーマンス。MASCHINEはMIDIコントローラモードでの動作も可能ですので、TRAKTORソフトウェアのCUEマーカーへジャンプするコントローラとして利用されています。 TOPに戻る
|