JR Zeidler ( ジョン・ザイドラー ) Auditorium Custom Flattop *1987希少価値の高いザイドラーの1987年製フラットトップモデル。ザイドラーが今でも人気な理由が良く分かる唯一無二の音の立ち上がりは絶品です。
John Zeidler(ジョン・ザイドラー"1958-2002")氏は、ピーター・バーンスタインのような世界トップのプレーヤーが演奏するハイエンドのアーチトップギター製作で名を轟かせた世界のトップルシアー。病により40代の若さで他界されており、現存する個体には非常に高額な値が付けられており、今や幻のルシアーと言っても過言ではない存在です。
市場で見かけることも殆どなく、手に入れるチャンスは非常に限られているザイドラー作品の中でも、更に製作本数が少なく希少なフラットトップのモデルが今回入荷いたしました。
ブラックトップにOwl(フクロウ) Inlayと非常に好ルックスなモデルで、トップ材はスプルース、サイド&バック材はインディアンローズウッド、5ピース・マホガニー材ネック、エボニー材ブリッジ&指板、シャーラー製ゴールドチューナー、43mmナット幅、約632.5mmスケールの仕様で、マーチンの000とほぼ同じサイズ感。胴厚は約97mmと、少しだけ薄めに仕上げられております。8Fから15Fにかけて月夜に羽ばたくフクロウのインレイが施されており、ワンオフ感の強い非常に魅力的なモデルとなっております。
このギターは弾けば弾くほど虜になるような音のバランスと圧倒的な立ち上がりの速さが魅力で、一般的なフラットトップで良しとされる開放感や音飛びを求めたアプローチではなく、アーチトップ楽器が持つ音の密度、立ち上がりの良さ、明瞭さなどにフォーカスされているように感じます。フィンガーピッキングでのプレイもそつなくこなしてくれますが、フラットピックでの制御されたピックアタックを持つジャズプレーヤーにとってはとても優れたフラットトップギターの選択肢になる個体です。このギターが29歳の時の作品だというのですから、ザイドラーがどれだけ才能豊かであったかがよく分かります。
コンディションですが、ブラックトップですのでTop面はやや擦れや擦り傷が目立ちやすくはございますが、年代の割には丁寧に扱われてきたことが分かる程度の良い状態です。6弦側のサウンドホール上の指板バインディング脇約1cmほどの場所に縦に1本、1弦側の同じく指板バインディングから約5cmほど外側(ピックガード上部2cmほど)の場所に1本、計2箇所のクラック修理跡がございますが、ボディ内部からの補強も合わせて非常に丁寧に補修されており、現状では何の問題もございません。その他、マグネットピックアップが取り付けられていた跡があり、サウンドホールにはうっすらとその跡が確認できるのと、エンドピン穴は12mmに拡張されており、現在は12mmタイプのエボニー製エンドピンが装着されております。
こうして売り物が出てくること自体が非常にレアなザイドラーのフラットトップ。コレクターアイテムとして非常に価値がございますが、プレイヤーを満足させる全てがきちんと詰まった逸品であることも保証します。
トップ:スプルース
サイド&バック:イースト・インディアンローズウッド
ネック:マホガニー5P
指板&ブリッジ:エボニー
ナット幅:約43mm
スケール:632.5mm
ペグ:オリジナルSchaller Gold
<中古品に関するご注意>
当店では、中古品に保証はつけておりません。 買取り時に、動作、破損等のチェックを行っておりますが、万が一商品自体に不備がございましたら、7日以内ご連絡下さいます様お願い致します。 日数が経ってからのお申し出の場合は有料の修理扱いになる場合がありますのであらかじめご了承下さい。
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