Yasuo Momose by Headway Custom Shop ( 百瀬恭夫 ) OM-18 Cuban Mahogany style 1933 replicaHeadwayのマスタールシアー百瀬恭夫氏製作のMartin 1933年スタイルOM-18レプリカ。円熟を迎えた百瀬氏の技術とスペシャルな木材が織りなす価値ある1本です。
信州の名匠にも選ばれたHeadwayのマスタービルダーを務める百瀬恭夫(ももせ やすお)。
20歳でギター製作の道へ入り、林ギター製作所を経て1977年に現在と同じHEADWAYでのギター製作をスタートさせました。今年でこの道55年になる大ベテランとして、技術的には円熟を迎えながらも引退を間近とした今、その道の集大成となる近年の作品は製作本数も減り、ますます貴重となっております。
本器は2018年5月にHEADWAY工房をお邪魔した際に、百瀬さんに直接オーダーしました1933年スタイルのOM-18を元にした特別な1本。
このギターの構想は「現在のマーチンではオーダー不可能な木材グレードで、ヴィンテージOM18スタイルを作りたい」と言う思いから始まっており、トップ材にはプレミアムグレード・アディロンダックスプルース、サイド&バック材にはプレミアムグレード・キューバンマホガニーを採用した、拘りの詰まった究極のレプリカです。
材選定の際に百瀬氏に「もうこれ以上は用意出来ない」と言わしめたアディロンダックスプルースは、一見してインゲルマンやヨーロッパ産の物と見間違える程のビシッと目の詰まった非常に希少で美しい1枚。独特な杢目が多いキューバンマホガニーも、非常にキメ細やかで美しい物を特別に用意して下さいました。
スタイル的には1933年のプリウォーマーチンを再現しており、ネック材は厳選した1ピースのホンジュラスマホガニー、ブレーシングパターンはフォワードシフト・X・スキャロップド、44.5mmのワイドネックにロングサドル、ナット材はエボニー、バインディング材と天神付板にはマダガスカルローズウッドを使用。ペグはWaverlyの4060で、ヘッド表の"HEADWAY"ロゴは廃して、当時のマーチンのようにヘッド裏スタンプを施しました。
更には、通常だとベースコートをポリで吹いた後にラッカーで仕上げる"ラッカー仕上げ"塗装となりますが、今回は百瀬氏と相談し、ベースコートから全てラッカーを使用した「オールラッカー塗装」を実現しました。
サウンドは百瀬さんらしい非常に太く濃度の高い濃密な音色となっており、やや硬質で倍音豊かなキューバンマホガニーのサウンド特性が非常にプレミアムな音色を奏でます。芯のある濃密に詰まったマホガニーサウンドは絶品で、弾き込むことでどんどん音色の変わりそうな風合いは、新品のルシアーギターならではの楽しみを提供してくれるでしょう。
2018年9月より百瀬氏のカスタムオーダーは値上がりとなり、本器は値上がり前の最終オーダ分となります。
円熟を迎えた百瀬さんの技術と特別な木材が織りなすサウンドを、是非ご体感下さい。
トップ材:プレミアム・アディロンダックスプルース
ブレーシングパターン:フォワードシフト・X・スキャロップド
サイド&バック材:プレミアム・キューバンマホガニー
ネック材:ホンジュラスマホガニー1ピース
トラスロッド:有り
ブリッジ材:エボニー(マーチンスタイル)
指板:エボニー
スケール:645mm
ナット幅:44.5mm
ナット材:エボニー
サドル:牛骨(ロングサドル)
バインディング:マダガスカルローズウッド
天神化粧板:マダガスカルローズウッド
ペグ:Waverly 4060C
塗装:オールラッカー
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