IKKO MASADA ( 政田一光 ) Model C "Engelmann Spruce & Indian Rosewood"人気ルシアー”政田一光”氏の最新モデル到着。取り回しが良く演奏性に優れたモデルCに豊かな表現力を持たせた意欲作です。
神奈川県藤沢市に工房を構えるIkko Masada Guitarsは、人気ルシアーである”政田一光”氏がハンドメイドする手工ギターブランド。学生時代からギター製作に興味を持ち、20代前半で単身 アリゾナ州にあるギター職人の養成学校"Roberto Venn School of Luthiery"に通うため渡米。帰国後はモーリス社勤務を経て、2008年に独立。プロからの評価が非常に高く、素直で上質に研ぎすまされたサウンドは、フィンガースタイルプレイを愛する多くの方から支持を得ております。
本器は、東京ハンドクラフトギターフェス2020に出展予定だったモデル。小振りで抱えやすいCシェイプのノンカッタウェイを基本に、全体のポテンシャルを高めると同時に、音の重心を低めに設定する目的でトップ板厚をやや厚くし、Xブレイスの削り具合に大きな変更が加えられた最新作です。
トップ材は純白のインゲルマンスプルース、サイド&バック材はインディアンローズウッド、ホンジュラスマホガニー材1ピースネック、エボニー材指板&ブリッジ、エボニー材バインディング、モザイク・ロゼッタ、44mmナット幅、640mmスケール、牛骨ナット&サドル、GOTOH SGL510ペグという仕様です。
政田さん曰く今作は、主に構造部に手を加えたバージョンアップ機といった位置付けのモデルとのこと。トップの板厚をやや厚くしたことで、これまで以上にダイナミクスを持たせた入力にも余裕を持って反応し、楽器としての表現幅が更に豊かになっております。以前のタイプの敏感な反応も非常に魅力的でしたが、しっかりとしたピッキングを行う方には低域が潰れ難い今回の仕様はより魅力的なサウンドとなるはずです。
濃厚な音密度と深く豊かな倍音が特徴的なモデル。豊かな低音と音圧が魅力ですが、決して鳴らし難いわけではなく、演奏性にも非常に優れている点はさすが政田さんです。レンジが広くキャパが広いので様々な表現を可能にしてくれるギターで、且つしっかりとしたピッキングを身につけるには最適な楽器かと思います。
インゲルマントップのやや柔らかめのサウンドが非常に心地よく、インドローズのバランスの良さと合わさってオールマイティに使用出来るポテンシャルを持っています。小振りなギターでこれだけ豊かに鳴らせるギターはそうそうないでしょう。
ワンランク上を目指すフィンガーピッカーの皆さまへ自信をもってご案内させて頂く、非常にオススメの個体です。
Top : Solid Engelmann Spruce
Back&Sides : Solid East Indian Rosewood
Neck : 1-piece Honduran Mahogany
Fingerboard : Ebony w/Ebony Binding
Bridge : Ebony
Binding : Ebony
Tuning Machine : GOTOH SGL510
Finish : Nitrocellulose Lacquer Gloss
Neck Width at Nut : 44.0mm
Scale Length : 640mm
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