RS Guitarworks
RSの社名はRoyとScottの頭文字から成る。そのヒストリーはScottによるとこうだ。
「僕が’94年にウィンチェスターに引越しした時、新聞記事で自分と一緒の事をやっている人間の記事を読んだ。
それがRoyだった。電話をして実際家に行ってみると地下の小さいスペースの中で作業をしていたんだ。
それを見て、内容と方向性が全く一緒だと思い、情報交換をする様になり、一緒に作業をする事になった。
その後口コミで我々の噂が広がり、ホームページも立ち上げ電話ももっと鳴り始めた。
その時には大体75本分リペアが溜まって来ていて、これを全部処理するためにはその時の仕事を辞めなければならなかった。
そこからはもう一歩ずつ成長してでかくなっていったと言う感じだよ。
おもしろいのは僕が何か行き詰まっている時、Royが答えを持っている。
逆にRoyが何か困っている時には僕が答えを持っている。
それは、この二人の方向性は一緒だが、全く別な所から来ているからだと思うよ。
その後、我々のギターの音をRoyが気に入らなかった為、キャパシターやポットのリサーチと研究を重ね
自分達のキャパシターやポットの開発を始めたんだ。
ヴィンテージ・ギターも研究してノートも取っていたし、何か違うなと思ったら徹底的にやっていたし、今もやっている。
おもしろいよね、今思えばあの新聞の記事を読んだのが運命の始まりだったんだからね。」
RS GUITARWORKSは、ギター・メーカーではなく工房である。
24年間のリペア、18年間ヴィンテージ・ギターの復元を行ってきている経験を持ち、15年間エイジド・ギターを作り続けている。
これは、アメリカ国内においてパイオニア的な存在であり、どこの会社より長くやっているのだ。
現在、年間製作本数において400本以上であるが、その殆どを占める割り合いがアメリカ国内のショップ、
個人ユーザーから依頼されるリフィニッシュ、エイジド加工、アップグレードである。
例えばショップ在庫の状態の悪いヴィンテージ・ギターのリフィニッシュ、個人ユーザーから依頼される色の塗替えに伴う
エイジド処理加工等だ。RSを知らなくて他の工房に出し、その出来栄えに納得行かずRSに持ち込むお客も後を絶たない状況である。
それ程アメリカ国内にてのRSのリフィニッシュ、エイジド加工技術は群を抜いている。
また、アメリカ某大手ギター・メーカーより、エイジド・ギターの製作依頼やカスタム・ペイント依頼が来る等、
業界内でも高い信頼性を持つ。著名ミュージシャンからもダイレクトにギター製作依頼も来ており、
工房に出向くとワンオフで作られるミュージシャン用のギターが常に製作されてもいる。
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