
『C.F.MARTINナザレス本社』
アコースティックギターを嗜む人間なら誰もが耳にし憧れる、アコギを語るには外せない超一流の老舗ブランド。それが「C.F.MARTIN」。今年で185年の歴史を持ちながら、今尚トップであり続けています。
ここナザレスという地域は1859年にマーティン社が移転して以来、その歴史を語る上では欠かすことの出来ない聖地。年に一度、日本で指折りのディーラーが参加するこのツアーに、今年もお馴染みのアコースティックギター担当の村主(すぐり)が参加して来ました!
それでは早速出発です!
今年も例年同様、参加目的はもちろんコチラ!
・当店オリジナルのカスタムショップ製マーティンのオーダー
・国内未入荷のカスタムショップ製マーティンギターの現地買い付け

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毎年書いておりますので、そろそろ、このマーチンまでの道のりの件は必要ないのでは?(笑)と思ってしまうのですが、せっかくなので。。
ナザレスという場所が、もっと交通の便が良い所なら京都から近い関空発で現地ホテルまで単独で行っても良いのですが、、現地の最寄り空港からマーチン社まではなかなかの距離が有るので、今年も成田から他ディーラーさんと集合して出発しました。
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EWRまで片道約13時間。
帰りは自転を追いかけるので14時間。
アメリカ東海岸への出張はなかなかハードです。アメリカ本土の時差の強烈さは、何度行っても慣れないですね。。
三半規管の弱い僕は、上空での飲食を受け付けない為、機内ではひたすら我慢我慢の修行モード。。全て「ノーサンクス」と断る僕に、客室乗務員さんも激おこです。
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やっとEWRに付くと、マーチン社がチャーターしてくれたバスが到着していました。今年はディーラー数が過去最高でしたので、バスも2台でした。
それにしても、僕はスマホをソフトバンクと契約してるのですが、アメリカ放題便利ですね!無料で日本と同条件で使い放題。SNSで情報を共有する際にめちゃめちゃ便利でした。
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バスで走り始めたのはもう夜の19時過ぎだったのですが、まだまだ明るいですね。21時ぐらいまで日は沈まなかったです。僕たちが到着する前日までは、かなりの夏日だったらしいのですが、とても涼しく過ごし易い気候でした。朝晩は寒いぐらいでしたね。
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その日は、マーチン社とディナーを済ませ、ホテルへ直行。
ホテルの部屋にはバスルームとは別に室内にプチジャグジーみたいなものが付いていました。これはマーチン社から「パツ金ギャルを呼んでシャンパンでも飲んで、ユーGOしちゃいなよ!」というアメリカ流の「おもてなし」かなとは思ったのですが、三半規管が弱い僕は体調が優れずに。。パーティ断念。。
三半規管さえ強ければ...そんな失礼を働かずに済んだのに...悔やまれますね...日本男児を代表して謝罪します...
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マーティンカスタムショップとは?
今年もわざわざマーチン社まで赴いたのは、マーチンカスタムショップ部門へのギターオーダー&買い付けが可能だからなのですが、まだまだその存在をしっかり理解されているのは耳の早い少数の方々だけの現状かと思います。ですので今一度、「マーチンカスタムショップ」について説明させて頂きます。
ナザレスとメキシコ工場合わせて1000人以上の従業員が働き、月産5000本以上のギターを産み出しているマーティン社。ナザレス工場だけでも600名が勤務されておりますが、その膨大な敷地の僅かな一郭で、熟練の職人のみが配属を許される「僅か20人程の精鋭集団」で構成される別枠の手工部門が存在します。
それこそが、今回のツアーの目的でもあるマーティンカスタムショップ部門!
と、ここまでは毎年ご紹介させて頂いているのですが。
そもそも、カスタムショップ部門がなぜあるのか?を簡単にご説明致します。
マーチン社はご存知、世界最大の量産工業ギターメーカーです。
品質を維持し、コストカットしながら如何に量産出来るかは、重要なファクター。
価格を安定させる為にも、1本1本にかけられるコストも限られてくるようになりました。
それ故に、80〜90年代頃より積極的に市場に台頭した、Martinスタイルを得意とする手工ルシアーや小規模工房等によって製作された「戦前Martinを徹底的に研究したコピーモデル」との比較に於いて、音色や木材、組み込み精度や完成時のフィーリングの面で大きく水をあけられていました。彼らが作るギターが、本家マーチンの現行スタンダードの品質を上回っていたのです。
そんな状況を憂いたマーチン社が発足させたのが「マーチンカスタムショップ」なのです。
「ゴールデンエラ」と呼ばれた時代のマーチンへの原点回帰を目指し、生産ラインから選り抜きでセンスと技術のある人材のみを集め、少数精鋭で手工に拘ったギターを非効率ではありながらも、当時と同じ製法で1本1本手作りする。そんなカスタムショップのギターは、同社のスタンダード品をあらゆる面で凌ぐ超一級品の完成度を誇るようになりました。
彼らは戦前のマーチンギターを自らオークションなどを介してコレクターから買い戻し、徹底的に調べ上げました。そして、マーティンギターの中で最高の完成度を誇る戦前マーティンのレプリカ”オーセンティックシリーズ”を完成させたのです。今もまだ成長途中ではありますが、彼らは古いギターから自ら学び、マーチンギターの歴史を体現する知識と経験を十分に蓄えています。
毎年訪れ、オーダーし、その完成品を手に取って実感する度に「マーチンのカスタムショップ凄いわ...」と思わせられる次第です。
Martin Custom Shopを見てみましょう
マーチン社の顔として、エントランスから一番近い扉を開けた所に位置しているカスタムショップ部門。
写真はオーセンティックシリーズを制作しており、ライニングをにかわ接着しています。にかわは常に熱を入れておかなければなりませんので、右側の黒い入れ物の中で常に熱しています。
写真のバートさんはネック担当のチーフだったはずですが、この時はボディのアッセンブリーをされていました。どの行程でもプロフェッショナルな仕事ができるのは、カスタムショップクラフトマンでならではです。
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こちらはバックブレイスを形成しております。
当たり前ですが、同じように形成した既製品をどれそれ構わず貼っている訳ではありません。1本1本似合わせて仕上げていきます。
スタンダード品に比べてかなり手間暇が掛かりますが、ここを妥協していては当初の志しに反しますので、徹底的に、何度も何度も微調整を繰り返しておりました。
作業をしているのはボディ組みやブレイスの削りなどの主軸として活躍しているクリスさんです。
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彼女は僕らのアイドル「エミリー」です。
昨年まではカスタムショップのギターデザイナーの位置にいましたが、今年からはまた製作の現場へ復帰してました。(エドシーランのギターをデザインしたのは彼女です)
ちょうど金属を使ったインレイワークをしていましたので、そういったモデルが今後出てくるのかもしれませんね。
エミリー自身は製作の現場がやっぱり楽しいと言ってましたね。
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ネックを削っています。
NCルーターでラフには加工しますが、最後は全て手作業です。
ネックをこのように削る道具も当時使っていた物を改めて買い直したみたいです(笑)
人が手で触るもの。やはり手作りならではのフィーリングは存在します。カスタムショップ製ギターのネックフィーリングの良さはこういった手間を掛けることによって得られているんですね。
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ギターの最終調整です。
弦を張って音色を確かめ、仕上げに甘い所が無いかを厳重にチェックしています。
この作業はとても重要ですので、経験とセンスのあるルシアーが担当しております。
ちなみに写真は最終点検人、クリス・エッカート兄さん。大ベテラン、デイル・エッカートの息子さんで、次世代のマーティンを担う職人さんです!
なかなかのイケメンです。
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さて、簡単にですがご覧いただいたカスタムショップエリアとその成り立ち。
カスタムショップ製のギターが如何にマーチンで特別な物なのかお分かり頂けたと思います。
今回も、オーダーしたギターは全てこのカスタムショップ製です。
満を持してオーダーしてきましたワタナベ楽器店オリジナルモデル2018をどうぞご覧ください。
ワタナベオリジナルカスタムオーダー2018
今回オリジナルでオーダーをしたのは全部で12本!
しかもその2/3が40番台!!
かなり強気のオーダーですが、それだけ素晴らしいのです。
出来上がってくるのは間違いのないギターなんです。
その自信と安心の現れです。
それぞれオリジナリティのある世界で1本だけのカスタムモデル。
楽しみながら見て頂けましたら幸いです♡
NO.1■
CTM D-45 1939 Style "HIDE GLUE & THIN FINISH"
Adirondack / Cocobolo

まずはコチラ!Dヨンゴ...!!45を作るのにドレッドノートは外せません!!!
僕が今回オーダーしたかったのは、、、
「極上のヨンゴ」
個人的に最も格好良いD45と感じる1939年のオリジナルD45のルックスや仕様をイメージしたモデルです!!(写真のようなトートイズヘッドではありません)
レプリカ物はオリジナルの価値に左右される部分がありますので、本当は本数の少ない45スノーフレーク&ワイドネックの仕様の方が良いのかも?とも考えましたが、今回はどうしても「ヘキサゴン」が良かったので、1939年後期以降型をモデルにしました。オリジナルはこの年14本制作されていますね。
D-45はレギュラー製作されているスタンダード品でも定価132万円!
ハンドメイドとなるカスタムショップになれば、もちろんお値段は更に高くなります。
しかし、100万円以上のお金を使われるなら、どうせなら皆と一緒のスタンダードより、拘り抜かれたワンオフのカスタムショップの方が魅力的ではありませんか?
「どうせそんなに高いのなら、後悔のない妥協がない1本にしたい!」
という事で、スタンダートとは一線を画すべく、しっかり拘りオーダーしてきました。
じゃじゃん!!!!!

SIDE&BACK「プレミアム・ココボロ」
個人的に、ココボロ材にはハカランダに近い出音の固さと透明感やクリスタル感を感じます。僕はココボロのマーチンが凄く好きです。
幸いな事に、今年のマーチン社はココボロ材がもの凄く豊作でした!!
45に使用するのだからと、パーフェクトな杢目のプレミアムグレードのココボロ材をゲット!!
どどどん!!!!!

TOP材「純白のアディロン」
目指すはオリジナルのD45スタイルですので、トップ材はもちろんアディロンダックスプルースです。
ヨンゴにふさわしい、素晴らしいアディロンを選定させて頂きました!クリアフィニッシュですので、美しい仕上がりになると思います。
更に!今回のカスタムの目玉は!!
「HIDE GLUE & THIN FINISH」
ハイドグルーはご存知、オーセンティックシリーズに使用されている、木材の接着にタイトボンドを使用せずに「動物性ニカワ」を使って組み込みます。
木材に染み込んで接着される為に隙間が生まれず、楽器本来の鳴りをより引き出す事が可能です。
最上級のヨンゴを目指す為に、やはりハイドグルーコンプリートはかかせません!
ややサウンドが重くなりがちのココボロとアディロンの組み合わせも、適度な開放感を得てより一層なってくれると期待しております。
そして、もうひとつのカスタムであるシンフィニッシュはあまり聞き馴染みが少ないワードかもしれませんが、単純に通常よりもラッカー塗装の重ね吹きの回数を少なくして、塗膜を薄く仕上げる手法です。
こうする事で長年弾き込んでラッカーが木に吸われたり、衣服で擦れて薄くなっている状態に近い仕上がりを再現します。塗装はサウンドへの影響が絶大!ハイドグルーと合わせる事で、より楽器本来の鳴りを体感出来る仕上がりとなるでしょう。
その他の拘りとしては、もちろんネック材は「マホガニー」でブレーシングは「アディロンダックスプルースのゴールデンエラスタイル・スキャロップ」仕様で、「牛骨ナット&サドル」で、「1930年スタイルのベリーブリッジ」で1939年以降の「ヘキサゴン」スタイルで、縦ロゴも当時の「細めのGEスタイル・バーチカルロゴ」でネック裏には「オーセンティック・フィーチャースタンプ」でこの年代のレプリアらしく「43mmナット幅」で「ロングサドル」でケースは「デラックスケース」です!!

2つとない贅沢なD45になると思います。特にハイドグルーコンプリートとシンフィニッシュを施したD45はかなりレア。贅沢な響きをご堪能ください。
というわけで、以下の仕様でオーダーしておりますので、お楽しみに!

CTM D-45 1939 Style "HIDE GLUE & THIN FINISH"
トップ材:アディロンダックスプルース
サイド&バック材:プレミアム・ココボロ
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:アディロンダックスプルース(GEスタイル・スキャロップドX)
ネック:マホガニー/ロープロファイル(43mmナット幅)
ボディバインディング:45 Marquis Antique White
ペグ:Waverly 4060-G
ヘッドインレイ:45 BLOCK Golden Era
指板インレイ:ヘキサゴン
接着:ハイドグルーコンプリート(オーセンティックフィーチャー)
塗装:シンフィニッシュ
ブリッジ形状:1930スタイル ベリー(ロングサドル)
フィニッシュ:クリア(無着色TOP)
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.2■
CTM OM-45 1933 Style "HIDE GLUE & THIN FINISH"
Adirondack Spruce / Cocobolo

はい!こちらは大人気のOM45。
こちらも戦前のオリジナルOM45スタイルを元にしました!
ご存知の通りOM45は1930年のバンジョーペグから始まり1933年までの間に40本だけ制作されています。(1934年の途中からスケールが変わってOOOとなっていきます)
個人的にこれも好みなのですが、トーチインレイよりもMARTINのバーチカルロゴの方がしっくりくるので、今回は1933年スタイルをイメージしてカスタマイズしました。オリジナルは6本のみ製作されています。1933年のスタイルは皆さんご存知のOM-45GEのルックスの元にもなっていますので、馴染みがあるかもしれませんね。
さて、バック材ですが...!
もちろん...!!

SIDE&BACK「プレミアム・ココボロ」
やはりこちらにもオススメのココボロ材!本当にココボロのマーチンは良いんですよ。
勿論、現地でグレードの高い木材を仕入れる事が出来たから使わせて貰ったという部分もあります。
マーチン社に毎年通わせて頂く中で、現地で材料の善し悪しを見て臨機応変に対応する方が、結果コストパフォーマンスを高めるということを学習しました(笑)

TOP材「純白のアディロン」
こちらも問答無用でアディロンダックスプルース材トップ!素晴らしいグレードの物をチョイスしました!まさに純白です。。こちらはエイジングトナーフィニッシュしちゃいますが。。笑
そしてこのモデルにも、もちろん!!!
「HIDE GLUE & THIN FINISH」
ハイドグルーコンプリート自体がレギュラーではオーセンティックのみにしか使用されていません。シンフィニッシュと合わせて、このモデルも更なるサウンドの高みへ到達出来るよう、妥協ない一本にしちゃいます。
その他の拘りとしては、もちろんネック材は「マホガニー」でブレーシングは「アディロンダックスプルースのゴールデンエラスタイル・スキャロップ」仕様で、「牛骨ナット&サドル」で、「1930年スタイルのベリーブリッジ」で1933年仕様の「45スタイルのスノーフレイク指板インレイ」スタイルで、縦ロゴも当時の「細めのGEスタイル・バーチカルロゴ」でネック裏には「オーセンティック・フィーチャースタンプ」で、「44.5mmナット幅」で「ロングサドル」でケースは「デラックスケース」です!!

このOM45も2つとない贅沢な逸品になると思います。ハイドグルーコンプリートとシンフィニッシュを施したOM45はかなりレアだと思います。ウッディで贅沢な響きをご堪能ください。
というわけで、以下の仕様でオーダーしております。
CTM OM-45 1933 Style "HIDE GLUE & THIN FINISH"
トップ材:アディロンダックスプルース
サイド&バック材:プレミアム・ココボロ
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:アディロンダックスプルース(GEスタイル・スキャロップドX)
ネック:マホガニー/MOD.V(44.5mmナット幅)
ボディバインディング:45 Marquis Antique White
ペグ:Waverly 4060-G
ヘッドインレイ:45 BLOCK Golden Era
指板インレイ:45 Snow Flake
接着:ハイドグルーコンプリート(オーセンティックフィーチャー)
塗装:シンフィニッシュ
ブリッジ形状:1930スタイル ベリー(ロングサドル)
フィニッシュ:エイジングトナー
NO.3■
CTM OOO-45
Adirondack Spruce / Guatemalan Rosewood

そして、OOO-45です!
こちらも戦前のOOO-45をイメージしてカスタマイズしました。
弦長の短いOOOはココボロのような鳴らすのにパワーが必要な木材よりも、もう少し鳴らしやすい木材を使おうと思い、S&Bをグアテマラローズにしました!

センターサップ入り。柾目のグアテマラローズをチョイス。
TOP板はもちろんアディロンダックスプルースです。
アディロン以外ないのですか?と言われてしまいそうですが、、(笑)
もちろん、その他の木材を使用しても素晴らしいギターは製作して頂けます。
ただ正直なところ、トラディショナルなマーチンサウンドを狙うとアディロン一択になります。

こちらもハイグレードなアディロンダックスプルース材をセレクトしました!
その他の拘りとしては、もちろんネック材は「マホガニー」でブレーシングは「アディロンダックスプルースのゴールデンエラスタイル・スキャロップ」仕様、「牛骨ナット&サドル」で、「1930年スタイルのベリーブリッジ」で、プリウォー期のOOO-45らしく「1Fからの45スノーフレイク指板インレイ」スタイルで、縦ロゴも当時の「細めのGEスタイル・バーチカルロゴ」でネック裏には「オーセンティック・フィーチャースタンプ」で、「43mmナット幅」で「ロングサドル」です!!
出来上がりをご期待ください。
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OOO-45
トップ材:アディロンダックスプルース
サイド&バック材:グアテマラローズウッド
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:アディロンダックスプルース(GEスタイル・スキャロップドX)
ネック:マホガニー/ロープロファイル(43mmナット幅)
ボディバインディング:45 Marquis Antique White
ペグ:SCHALLER GRAND TUNE GOLD
ヘッドインレイ:45 BLOCK Golden Era
指板インレイ:45 Snow Flake
ブリッジ形状:1930スタイル ベリー(ロングサドル)
フィニッシュ:エイジングトナー
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.4■
CTM OO-45
Adirondack Spruce / Honduran Rosewood
D-45、OM-45、OOO-45と来て、最後の45はこちら!
OO45(ダブルオー)
このギターは人気が出るように思っております!
なぜなら、、今やはり、、流行は「鳴るコンパクトギター」!!
夜にリビングで眠気が来るまでの間、抱え易いギターを手に取ってポロポロと爪弾く。。
その音色に自分自身癒され、一日の疲れ拭う瞬間です。
「軽くて抱え易い方が良い」
「それでも、音色は妥協したくない」
そんなお客様にピッタリなギターとしてオーダーしてきました。

※今回のツアーで12本オーダーして、このホンジュラスは一番最後に選定しました。
もう材選定をしているのも参加ディーラー中で僕だけ。。最初のギターの材を選定してから8時間くらい経ってますので、疲れきっておりこの顔です(笑)

柾目のホンジュラス。下の方にわざと節を入れました。かっこいいですよね?
僕はホンジュラスローズが好きです。(愛の告白)
独特のパンチとギラつきが、マーチンらしくて癖になるサウンドです。
ただ、マーチン社のストックも底をつく勢いということで、今年は極々少量で且つOOが取れるサイズの板しか有りませんでした!という事で、このOO45のサイドバックは必然的にホンジュラスローズ一択となったのです。

TOP材「純白のアディロン」
はい。先ほどまでと同じくです。同じ山から選びましたので、グレードはきっちりハイグレードです!
小さくてもマーチンらしく鳴る。最高のOO45を目指します。はい。
その他の拘りとしては、もちろんネック材は「マホガニー」でブレーシングは「アディロンダックスプルースのゴールデンエラスタイル・スキャロップ」仕様、「牛骨ナット&サドル」で、「1930年スタイルのベリーブリッジ」で、プリウォー期のOOO-45らしく「1Fからのスノーフレイク指板インレイ」スタイルで、縦ロゴも当時の「細めのGEスタイル・バーチカルロゴ」でネック裏には「オーセンティック・フィーチャースタンプ」で、「43mmナット幅」で「ロングサドル」です!!
出来上がりをご期待ください。
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OO-45
トップ材:アディロンダックスプルース
サイド&バック材:ホンジュラスローズウッド
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:アディロンダックスプルース(GEスタイル・スキャロップドX)
ネック:マホガニー/ロープロファイル(43mmナット幅)
ボディバインディング:45 Marquis Antique White
ペグ:SCHALLER GRAND TUNE GOLD
ヘッドインレイ:45 BLOCK Golden Era
指板インレイ:45 Snow Flake
ブリッジ形状:1930スタイル ベリー(ロングサドル)
フィニッシュ:エイジングトナー
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
さて、ここからご紹介するのは僕が「これ絶対カッコ良いけど市場に無いから是非ともオーダーしたい」と考えた40番台ギター達です!!
NO.5■
CTM D-42K2 HIDE GLUE COMPLETE
Figured(D4) HIGH FLAME KOA

じゃん!!!D42K2のハイドグルーコンプリート仕様です!!!
あれ??
反応が薄い???
もう一度言います!
D42K2のハイドグルーコンプリート仕様です!!
(笑)
ハイドグルーに関しては先ほどまでのカスタムでも紹介しましたが、動物性にかわによる接着です。サウンドの伝導率が向上するからか、ファットで低域がふくよかになり、木材本来の持つトーンが素直に感じられるようになります。固く縛った木材同士を、適度に解きほぐすかの如くです。
特に私個人的な感覚としましては、マホガニーなどの比重が軽い木材への効果は如実で、オーセンティックなどでも18でのサウンドの変化は誰が弾いても差がわかるレベルです。
そこで僕は考えました!!
オールコアのモデルなら??
若干トレブリー気味になるK2をハイドグルーにしたら素晴らしいバランスになるのでは??
ならば40番台で!
恩恵を受け易いドレッドノートボディで!!
という事で、、作りましょう!!カスタムショップ製で!!!!!最高グレードのハワイアンコアで!!!!!
最高のD42K2を!!!!!!
※42K2にしたのは、森山直太朗さんのファンだからです。45ファンの方、すみません。
D42K2は2000年初頭に何本かリミテッドとして作製されており、良くご存知の方も多いかと思います。私も何本か販売しました。ただ、音色の部分でハマりきらず、手放される方が多いモデルだったのも事実です。
今回はそうならないように、「プレミアムグレード材」で「カスタムショップメイド」で「ハイドグルーコンプリート仕様」です!!
お任せください。期待を裏切りません。
さて、木材選定です!!
今回は日本からマーチン社にリクエストを出しておりました。
「例のハワイアンコア。プレミアムグレードで用意しておいてくれよ(イケボ)」
と言いますのは、今良いハワイアンコア材ないんですよ!マーチン社も!
ですので、お値段が少々高くなっても構わないので、本当に妥協のないものにしたい!という事で、事前に準備しておいて頂くように要望を出していました!
そうして、選んだ木材がこちら。。

プレミアムグレードのハワイアンコア材(K2用にセットとなっていました)
今回、とてもラッキーな事にプレミアムグレードのコア材をマーチン社に要望されていたお店さんが他に3社さんいらっしゃったのですが、選ぶ順番を決めるジャンケンで、、幸運にも、、1番最初に選定させて頂ける事となりました(感涙)

マーチン社が用意してくれたハワイアンコアのプレミアムグレード材は僅か10セットに満たない程の量でした。。
しかし、木材選定は1分で終わりました。
だって、もうどう考えても「これでしょ??」って木材が有ったんですもん!

コア材は木材の段階では目が分かりにくいので、アルコールをつけて塗装がのった出来上がりを予想しながら確認します。写真ではわかりにくいですが、バリバリ虎杢です!

寄って見るとこんな感じ!!

今後も、ハワイアンコアの木材を使ったカスタムをオーダーする時は「少し高くなってもプレミアムグレードでお願いしよう」と心に決めたのでした。
その他の拘りとしては、カスタム元は2018年に新しくなったD42をベースにしました。ですので、「フォワードシフトXブレーシング」で「スキャロップド仕様」となります。もちろんネック材は「マホガニー」で、「牛骨ナット&サドル」で、「1Fからのスノーフレイク指板インレイ」スタイルで、「アイボロイドバインディング」で「ロングサドル」で「Waverly4060ゴールドペグ」です!!
出来上がりをご期待ください。このギター、絶対的にお薦めですよ!!!!!!
以下の仕様でオーダーしております。
CTM D42K2 HIDEGLUE
トップ材:プレミアムグレード・フィギュアードコア
サイド&バック材:プレミアムグレード・フィギュアードコア
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:フォワードシフトXブレーシング(GEスタイル・スキャロップド)
ネック:マホガニー/ロープロファイル(42.9mmナット幅)
バインディング:アイボロイド
ペグ:Waverly 4060 GOLD
ヘッドインレイ:45 BLOCK
指板インレイ:45 Snow Flake
サドル:ロングサドル
接着:ハイドグルーコンプリート(オーセンティックフィーチャー)
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.6■
CTM OOC-42
Premium Swiss Spruce / East Indian Rosewood
こちらのモデルは、フィンガースタイル向けとして。小振りで抱え易く、美しい見た目。そんな、オーナー様にとって「天使」のような存在となるような、そんなイメージでカスタムオーダーしました。
仕事終わりに、夜リビングで、手に取ってワンコード鳴らすだけで、癒しの天使が舞い降りて、至極の空間を提供してくれる。そんなギターが作りたいと思い、細部にわたって拘りを詰め込みました。
ボディはいつでも気軽に抱えたくなる小振りなOOの14Fジョイント!演奏性を考慮してカッタウェイ仕様としました。

TOP板はプレミアムグレードのスイス・スプルース!選びに選びました!グレード8!
スイススプルースはイコール"ジャーマンスプルース"と考えて頂いて遜色ないかと思います。シルキーできめ細やかく、硬めで豊かな倍音感が持ち味。プレミアムグレードともなれば、それはもう段違いです。

マーチン社のトップ板のグレードは全部で8段階。グレード7以上が「プレミアムグレード」と呼ばれます。選定したのは正真正銘の最上級「8」です!最早8って書いてありました。

楽器屋店員の木材選定では、やる方とやらない方に分かれると思いますが、僕はタップトーンを確認するタイプです。杢目だけではわからない、堅さやしなり方、重さ等でサウンドの傾向が変わってくるからです。硬めで剛性の強い材を選びました。だってマーチンですからね。

バック材はイーストインディアン・ローズウッドをチョイス!
僕はインドローズの音色がかなり好きです。商売的なこともあってか、インドローズは市場で過小評価気味ですが、トーンウッドとして素晴らしく優秀ですよ。マーチンカスタムショップの組み込み技術が有れば、インドローズで非常に美しい音色を奏でられるということを、このギターで証明したいと思います。
更に、写真ではわかりにくいですが、こちらの材はグラデーションがくっきりと出ていました。紫や赤の中心から始まり、緑や青を経て、茶、黒へと外側に行くにつれて変化が楽しめます。美しいインドローズ材です。

ヘッドには美しいフラワーポッドのインレイ!

そして指板には45スタイルのスノーフレイクインレイ

ブリッジインレイは6ポイント・スノーフレイクです!
その他の拘りとしては、「スキャロップド"X"ブレーシング」、ネック材は「マホガニー」、「牛骨ナット&サドル」で、「アイボロイドバインディング」で「Waverly4060ゴールドペグ」で、「フルグロスフィニッシュ仕様」です!!
出来上がりをご期待ください。
非常に美しく、凛とした佇まいを持ったギターとなる予定です。
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OOC-42 Flower Pot
トップ材:プレミアムグレード・スイススプルース
サイド&バック材:インディアンローズウッド
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:Xブレーシング(スキャロップド)
ネック:マホガニー/ロープロファイル(44.5mmナット幅)
バインディング:アイボロイド
ペグ:Waverly 4060 GOLD
ヘッドインレイ:フラワーポッド
指板インレイ:45 Snow Flake
ブリッジインレイ:6ポイント スノウフレイク
フィニッシュ:クリア / フルグロス
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.7■
CTM OOOC-41※お客様ご注文品
Premium Adirondack Spruce / East Indian Rosewood

こちらは僕が昨年カスタムオーダーしてきましたOOO-42のカッタウェイ!
今回は、この仕様を41で!指板は45ラージヘキサゴンで!
というご注文をお客様より頂きましたので、新たにオーダーさせて頂きました!!
この40番台のカッタウェイのシリーズは自分でもとても気に入っています。
ポイントはウッドバインディングです。最高に格好良いです。
それでは、木材選定しましょう!

プレミアムグレードのアディロンダックスプルース!!!!!
エミリーにトップ材を選んでもらいました!
こちらのギターのオーダー主様には、以前にエミリーの製作したギターをご案内したことがあり、その流れでエミリーに声をかけると快諾!!

しかも、、実は通常のグレードでオーダーしていたのですが、エミリーが選んでくれたのはプレミアムグレード!!!「エミリーたん、、、ありがとう!!」
しかも、見えにくいですが、美しいベアクロウが。。
エミリーからお客様へ最高のプレゼントでした!!


明るい色合いの柾目のインドローズ
お客様より色目の明るい物を!と言われていましたので、暗めではなく、赤や紫系が強い木材を選定しました。杢目も凄く良いと思います。

バインディングは前回と同じく、フィギュアードハワイアンコア材!

ヘキサゴンインレイは45と同じくラージタイプ!
通常は41のヘキサゴンは”スモールヘキサゴン”と言って45より小さい物が使用されますが、こちらのギターではカスタムらしく、45スタイルのラージヘキサゴンです。
こういった拘りが効くのがカスタムショップの魅力の一つかと思います。
今年は多くのお客様からカスタムオーダー依頼を頂きました。
嬉しい限りです。やはり、こうして1本1本選定材にて選び抜かれたギターは、所有する喜びが違いますし、そう感じていただけるように励ませていただいてます。
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OOOC-41
トップ材:プレミアムグレード・アディロンダックスプルース
サイド&バック材:インディアンローズウッド
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:Xブレーシング(スキャロップド)
ネック:マホガニー/ロープロファイル(44.5mmナット幅)
バインディング:フィギュアード・ハワイアンコア
ペグ:Waverly 4060 GOLD
指板インレイ:45 ヘキサゴン
フィニッシュ:クリア / フルグロス
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.8■
CTM OOOO-41
Premium Italian Alpine Spruce / East Indian Rosewood
はい。やってやりました!
スタイルM(クアドラオー)です!!
クアドラオーとはOOOよりも更に一回り大きいボディシェイプで、元祖Larsonにならった約17インチの"プレイリー・ステイト"等と言われるボディシェイプ。最も代表的なこのMartinのM(0000)の他にもMerrill、Greven, New Era Guitarsなど、海外の著名なルシアーにより今でも復刻される人気のボディシェイプです。
なぜ僕が今回、このマニアックなスタイルMをオーダーしたかと言うと、理由は簡単!
音が良いからです!!!
特にこのボディならではのメリットは、胴厚は薄いのでレスポンスが速くてプレーン弦でのメロディが際立たせ易い。その上、ボディ内容量も広いので低音も豊か!しっかりとピントの合った引き締まったローエンドを聴かせる事ができます!その高低のバランスが、他のボディシェイプでは出せない絶妙のバランスなのです!!!

TOP板にはプレミアムグレードのイタリアンアルパインスプルースをチョイス。
実はTOP板のグレードは5 or 6 で見積ってました。スタイルMは色々と特殊で、お値段が他のボディシェイプに比べてとても高かったのです。。
しかし!ここで嬉しい"ナザレスサプライズ"!!
僕が木材選定をしようと、マーチン社が用意してくれていた木材を確認しようとすると。。。
「あれ?Mサイズが取れる幅広の板がない。。。汗」
マーチン社に確認するとなにやら...ざわざわ...不穏な空気...w
その後の説明で、どうやらスタイルMの大きさが取れるアルパインスプルースの板が、日本ディーラー向けに用意してくれていたストックの中には無いとの事...(絶対用意するの忘れてただけでしょw)
すると。。。
カスタムショップマネージャー「KAZU(僕の下の名前)。スタイルMに使えるアルパインを何とか確保したよ!これで良いかな?グレードはプレミアムグレードになってしまうんだけど。。」
???
プレミアムグレード???
僕「OK!事情はわかったよ!それでOKさ!手を尽くしてくれた事に感謝するよ!(心の声:ありがとうございますありがとうございますarigatougozaimasu)」

という事でしてやったり顔はこちらです。
お値段アップチャージ無し!もちろん販売価格もアップチャージしません!!
プレミアムグレードのイタリアンアルパインスプルース材GETしました!!

SIDE&BACK板も選び尽くしたインディアンローズウッド!

ヘッドストックにはマーチンで最も豪華な「オルタネイティブトーチインレイ」

指板インレイは「45スタイルのスノーフレイク」です!!
そして、全てのバインディング材はフィギュアード・ハワイアンコアで巻いてもらいます!!
極めて玄人向きギターと感じられるかもしれませんが、人気のあるドレッドやOMばかりのオーダーというだけでは趣がありません。こういう「なんだこれは?ワクワクすっぞ!」という、楽器屋オーダーならではと言って貰えるような、通好みのギターをお願いしてみたかったのです。
勿論、カスタムでないと絶対に手に入りません!ご期待ください!
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OOOO-41
トップ材:プレミアムグレード・イタリアンアルパインスプルース
サイド&バック材:インディアンローズウッド
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:Xブレーシング(スキャロップド)
スケール:645mm
ネック:マホガニー/ロープロファイル(43mmナット幅)
バインディング:フィギュアード・ハワイアンコア
ペグ:Waverly 4060 GOLD
ロゼッタ:スタイル45
指板インレイ:45 スノーフレイク
天神インレイ:オルタネイティブトーチ
フィニッシュ:クリア / フルグロス
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
さて、ここからはニッパチです!!
NO.9■
CTM OOO-28※お客様ご注文品
Premium Adirondack Spruce / Madagascar Rosewood
「40番台のようなきらびやかさは必要じゃないんだ。」
というご意見は沢山あると思います。
こちらはお客様からオーダーを頂いたOOO-28!
今年は事前に大変多くのオーダーをいただきました。やはりマーチンカスタムショップがそれだけ安心してオーダー出来て、且つ間違いの無いクオリティであることが認知されてきた証かと思います。
このギターは戦前スタイルのOOO-28を再現してオーダーして頂きました。現行品のOOO-28の中ではやはり選べる範囲が狭く、スペック的に満足出来ない。とお考えのお客様は多くいらっしゃると思います。


SIDE&BACKはブラックの縦筋が美しいマダガスカルローズウッド!!
今回は実はハカランダでもお見積りを取ったのですが、40年代半ばぐらいのオリジナルを買えちゃうお値段だったので断念。代わりに現在マーチンのトーンウッドとしては一番人気のマダガスカルローズウッド材をチョイスして頂きました!
ココだけの話、良いマダガスカルローズの板ってマーチンも本当に持ってないんですよ。。ですので、今回お客様のオーダーでマダガスカルの選定をする事が決まった時は胃が痛かったです(笑)
やはりせっかくの現地選定で僕を信頼して、期待してオーダーして下さっているので、自分が満足できないような物をご案内する訳には、絶対にいきませんからね!
ちょうど同時に、マダガスカルローズウッド材の選定が始まるタイミングで、店頭在庫用としてオーダーするギターの木材選定も始まってしまったのですが、それらは一旦後回し!!
脇目を振らずマダガスカル材を取りに行きました!!!
おかげで、順番的にも一番に材選定することが出来まして、満足のいく材を確保出来ました。
無事に木材のお写真を取り、深夜の日本へ向けて、お客様の元へ画像付きメールをお送り出来ましたので、心底ホッとした瞬間でした(笑)


TOP板はプレミアムグレードのアディロンです!!
はい。これはもう間違いの無いやつです。
ここは「プレミアムグレードでオーダーして欲しい」とお客様より事前にご相談を頂いておりました。
これさえあれば、マーチンカスタムショップは大丈夫なんです。
その他の拘りとしては、「フォワードシフトXブレーシング(アディロン材ブレーシング)」、ネック材は「マホガニー」で、ロゴは「GEスタイルのラージOLDデカール」で、「牛骨ナット&サドル」で、「アイボロイドバインディング」で「Waverly4060ペグ」で「ジグザグバックストリップ」で、指板のポジションは「ダイアモンド&スクエアのロング」です!!
以下の仕様でオーダーさせて頂きました。
CTM OOO-28 AdirondackSpruce / MadagascarRosewood
トップ材:プレミアムグレード・アディロンダックスプルース
サイド&バック材:マダガスカルローズウッド
指板&ブリッジ駒:エボニー
指板インレイ:ダイアモンド&スクエア/ロング
ブレーシング:Xブレーシング(スキャロップド)/アディロンダックスプルース
ネック:マホガニー(Mod Low Oval / 44.45mmナット)
バインディング:アイボロイド
ペグ:Waverly 4060
フィニッシュ:Bodyグロス / Neckサテン
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.10■
CTM OOO-28 "HIDE GLUE & THIN FINISH"
Adirondack Spruce / Cocobolo
はい!出ました!ニッパチでハイドグルー&シンフィニッシュです!
こちらはOOOボディを元に、トップ材はアディロン、サイド&バック材はココボロを用いたカスタムです。
特に、ハイドグルーを施したOOO28はオーセンティックシリーズでも出ていませんので、どのような音色になるのか僕個人としても非常に興味のあるモデルです!!!

非常に個性的な杢目のココボロ材GET!!
いやぁ、、良いですね(笑)
塗装が入ったら凄く格好良いと思います。
せっかくの現地選定なので、他には無いような杢目にしました!

美しいアディロンを時間をかけて選びました。
TOP材はもうお決まりのアディロンダック。
特にココボロぐらい比重がある木材は、TOPにもパワーが必要ですので、やはりアディロンは間違いのない相性かと思います!
その他の拘りとしては、「フォワードXスキャロップド・ブレーシング仕様」、ネック材は「マホガニー」で、「牛骨ナット&サドル」で、「エイジングトナーフィニッシュ」に「GEスタイルのラージOLDデカール」、「マーキススタイルのヴィンテージホワイト・バインディング」、「1930年スタイルのベリーブリッジ」でネック裏には「オーセンティック・フィーチャースタンプ」となっております。
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OOO-28 Hideglue & Thinfinish
トップ材:アディロンダックスプルース
サイド&バック材:ココボロ
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:Xブレーシング(フォワード/GEスキャロップド)
ネック:マホガニー(43mmナット)
バインディング:ホワイト
ペグ:SCHALLER Grand Tune-C
接着:ハイドグルーコンプリート
塗装:シンフィニッシュ
フィニッシュ:エイジングトナー
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.11■
CTM OM-28 "HIDE GLUE & THIN FINISH"
Adirondack Spruce / Guatemalan Rosewood
はい!こちらもニッパチでハイドグルー&シンフィニッシュです!
ハイドグルーを施した28は市場でも非常に人気です。
こちらはOMボディ。トップ材はアディロン、サイド&バック材はセンターサップのグアテマラローズウッドを用いたカスタムです!

センターにサップの入った柾目のグアテマラローズウッド材!!
美しい杢目ですね!!
やや紫からピンク味がかった美しい色彩です。
グアテマラのマーチンも、非常に人気の高い仕様です。

何度も言います!アディロンダックスプルースです!!
最早、説明する事がなくなって参りました。。
ただただ、上質なアディロンを選定させて頂いた事をお伝えしておきます。
その他の拘りとしては、「フォワードXスキャロップド・ブレーシング仕様」、ネック材は「マホガニー」で、「牛骨ナット&サドル」で、「エイジングトナーフィニッシュ」に「GEスタイルのラージOLDデカール」、「マーキススタイルのヴィンテージホワイト・バインディング」、「1930年スタイルのベリーブリッジ」でネック裏には「オーセンティック・フィーチャースタンプ」となっております。
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OOO-28 Hideglue & Thinfinish
トップ材:アディロンダックスプルース
サイド&バック材:グアテマラローズウッド
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:Xブレーシング(フォワード/GEスキャロップド)
ネック:マホガニー(43mmナット)
バインディング:マーキスアンティークホワイト
ペグ:SCHALLER Grand Tune-C
接着:ハイドグルーコンプリート
塗装:シンフィニッシュ
フィニッシュ:エイジングトナー
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
NO.12■
CTM OM-28
Adirondack Spruce / Cocobolo
当店で本当に良く売れるカスタムがこちらのOM28スタイル。
トップ材はアディロン、サイド&バック材はココボロを用いたカスタムです。マーチンカスタムショップの良い所が存分に分かる組み合わせだと思います。

非常に個性的な杢目のココボロ材GET!!
いやぁ、、凄いですね(笑)
夜、何かがギターの中から現れて魂を売ると同時に凄い演奏が手に入りそうです(笑)

ア・ディ・ロ・ン・ダ・ック・ス・プ・ルー・ス。
もうこの説明を省いても良いんじゃないかとさえ感じてきました。
はい。トップ板はアディロンです。
こんな風に書いてますが、めちゃめちゃ時間掛けて木材選定はさせて頂いております。
その他の拘りとしては、「フォワードXスキャロップド・ブレーシング仕様」、ネック材は「マホガニー」で、「牛骨ナット&サドル」で、「エイジングトナーフィニッシュ」に「GEスタイルのラージOLDデカール」、「マーキススタイルのヴィンテージホワイト・バインディング」、「1930年スタイルのベリーブリッジ」でネック裏には「オーセンティック・フィーチャースタンプ」となっております。
以下の仕様でオーダーしております。
CTM OM-28
トップ材:アディロンダックスプルース
サイド&バック材:ココボロ
指板&ブリッジ駒:エボニー
ブレーシング:Xブレーシング(フォワード/GEスキャロップド)
ネック:マホガニー(43mmナット)
バインディング:ホワイト
ペグ:SCHALLER Grand Tune-C
フィニッシュ:エイジングトナー
2018/12月~2019/6月頃までに順次入荷
カスタムショップ買い付け品ご紹介
さて!ここからは直接現地買い付けした1オフのカスタムショップ製ギターをご紹介!
今年もとても良いモデルが当店にやってきます!
去年はジャンケンしていって、最後の2人になるとパターで勝敗を決めるというアメリカンな内容だったのですが。。
去年よりも完成品の数が少なかったこともあり。。
小さめの会議室でしたので、普通に最後までジャンケンでした。(ちょっと期待していたのに!!)
と、いう訳で(笑)
そんな中、僕が目をつけて日本へ持ち帰ったのは以下の3本です!
①CTM OO-18 Korina
446,000円+税
OO-18/14 JOINT/SWISS SPRUCE TOP/KORINA S&B


こちらのギターは本当にレア!!!
エレキギターを弾かれる方なら"コリーナ"という木材は聞き馴染みがあると思います。
ビンテージのフライングVやエクスプローラーなどに使用されていた稀少材です。
渡米前の事前資料にこの「OO-18 Korina Custom」を見付けて、これは良さそうだぞ??と思っていたのですが、試奏してみて一発で気に入ってしまいました...!
「この独特のクリスピー感...!癖になりそうだ...!」
案の定、他のディーラーさんもそう思われたみたいで、競売の際にはこの日一番の盛り上がりを見せました!!
そして、、手に入れたのは、、、

「わたしだ...!!!笑」
「ツイてました!本当に!!」
という事で無事にGET!!!
OO-18ベースに、トップ材は素晴らしく美しいスイススプルース、サイドバック材は希少なコリーなの魅力的なスペック。サウンドはというと、、本当に堪りません。。。
お見逃しなく!!!
②N-STYLE Classic
690,000円+税
SLOTTED/ENGELMANN SPRUCE TOP/PADAUK S&B


③N-STYLE Classic
412,000円+税
SLOTTED/WESTERN RED CEDAR TOP/EAST INDIAN ROSEWOOD S&B


2本続けてのご紹介となりましたが、これらはマーチンのクラシックギターです!
N-20のカスタム品となります。ウィリー・ネルソンをはじめ、マーチンのこのスタイルのナイロン弦ギターはクラシックの分野にとどまる事無く、様々な歴史を紡いで来ました。
元々、マーチンのクラシックギターにはずっと興味を持っていて、探してはいたのですがなかなか見つかりませんでした。。
それが。ここへきて。2本も。
あるじゃないか。。(ククク...コココ...キィキィキィ...※アカギ 鷲巣笑いより抜粋)
ということで、2本中2本ともなんともジャンケン運が良く持ち帰ってきました!!
楽しみにお待ちください!
あとがき..
さて、今回も長丁場となりましたが最後までのお付き合いありがとうございました!
当店のカスタムオーダー分に関しては、とにかく現地選定の利を活かして、プレミアムグレード木材をふんだんに使いまくってきました!完成をお楽しみ下さい!
そして、去年もその前もその前も書きましたが。。
「オリジナルのマーティンを最高の素材で作ってきて欲しい!!」
マーティンをこよなく愛するお客様!大募集です!
僕が自信を持って最高の木材をハンドセレクトさせて頂き、最高の1本をオーダーしてきます!
特に欲しい仕様程、市場に無かったりするのがあるあるですよね。。
今年は4本、実際にお客様からのオーダーを頂き選定、オーダーさせていただきました。
マニアックな仕様にも全て対応致しますので、ご要望があればお気軽にご連絡下さい。
まずはお見積もりから始めて頂けますので、村主宛に何でもお申し付けください。
ワタナベ楽器店 京都本店
TEL:075-231-2778
Email:honten@watanabe-mi.com
担当:村主(すぐり)
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