Headway Custom Shop Pre-war Style D-28 Brazilian (百瀬恭夫)フォワードシフトにワイドネック仕様。プレミアムグレードのブラジリアンローズとアディロンダックスプルースを用いた、百瀬氏によるPre-War前期型のD-28レプリカモデル。
信州の名匠にも選ばれたHeadwayのマスタービルダーを務める百瀬恭夫(ももせ やすお)。
20歳でギター製作の道へ入り、林ギター製作所を経て1977年に現在と同じHEADWAYでのギター製作をスタートさせました。今年でこの道55年になる大ベテランとして、技術的には円熟を迎えながらも引退を間近とした今、その道の集大成となる近年の作品は製作本数も減り、ますます貴重となっております。
本器はサウンドメッセ2020特別モデルとして百瀬さんにオーダーしておりました1935〜1939年前期スタイルのオリジナルヘリンボーンと呼ばれるMartin D-28を元に製作頂いたレプリカモデル。
オリジナルD−28らしくトップ材は最上級のアディロンダックスプルース、サイド&バックはブラジリアンローズウッド、1ピース・ホンジュラスマホガニー材ネック、エボニー指板&ブリッジ、ブラジリアンローズウッド天神付き板、牛骨ナット&ロングサドル、44.45mmナット幅、645mmスケール、Waverly #4076 Relicペグ、アイボロイドバインディング、ヘリンボーントリム、TOR-TIS 30s ピックガード、オールラッカー塗装仕様。35年頃までのMartinにならい、メーカーデカールロゴも無しにしてオリジナルマーチンのようにヘッド裏に焼き印のロゴを入れております。
こちらのモデルは特別に、通常だとベースコートをポリで吹いた後にラッカーで仕上げる「ラッカー仕上げ塗装」となるところを百瀬氏と相談し、ベースコートから全てラッカーを使用した「オールラッカー塗装」を実現しております。更に、ヴィンテージのフィーリングが出るように塗装の仕上げにも拘っており、Gibsonで言うVOSのような半艶の仕上がりとなっております。これが音にも非常に良い作用をもたらしており、熟れてオープンな風合いをプラスしてくれています。
サウンドは百瀬さんらしい非常に太く濃度の高い濃密な音色。ブラジリアンローズとアディロンという非常にトルクの出る組み合わせですので、クリスタル感のある硬質で抜けが良く、非常に深みのあるトーンが最大の魅力です。プリウォーのD28、特にワイドネック期を再現するために、肉厚でありながらも立ち上がりの早い音色になるよう製作して頂いており、出音は非常に素直で、フィンガースタイルで使用して頂いても非常に扱いやすい、ある意味"癖の少ない"1本となっております。
現在の百瀬さんの製作本数からして、これだけのブラジリアンローズを使ってマーチンスタイルのギターを製作される機会は今後もそうそうないでしょう。
円熟を迎えた百瀬さんの技術と特別な木材が織りなすサウンドを、是非ご体感下さい。
トップ材:アディロンダックスプルース
ブレーシングパターン:フォワードシフト・X・スキャロップド
サイド&バック材:ブラジリアンローズウッド
ネック材:ホンジュラスマホガニー1ピース
トラスロッド:有り
ブリッジ材:エボニー(マーチンスタイル)
指板:エボニー
スケール:645mm
ナット幅:44.5mm
ナット材:牛骨
サドル:牛骨(ロングサドル)
バインディング:アイボロイド
天神化粧板:ブラジリアンローズウッド
ペグ:Waverly #4076 Relic
塗装:オールラッカー
※サウンド第一で製作致しましたので、アンダーコートから全て極薄のラッカーで仕上げております。他社のオールラッカーよりも非常に繊細で、ウェザーチェックなども入りやすい特性がございます。予めご了承ください。
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