■ Ron Ellis 57S Stratocaster Set
トッププロの使用でアメリカを中心に非常に高評価を得ているRon Ellis Pickups。その入手困難さでも有名なロン・エリス氏がハンドメイドする人気のピックアップです。
57S Setは、50年代半ば(55年中期)から後半にかけてのクラシックな音色が特徴です。クリアでありながら、力強さと活気のあるサウンドで、甘く、ベルを思わせるようなトーンも持ち合わせています。Jimmy Vaughan、Anson Funderburghから、現在のJosh SmithやKark Fletcherのようなサウンドにも最適です。
マウントして鳴らしていただければ、世界的に超人気ブランドとなっている所以をご体感いただけると思います。
非常に希少な商品ですので、このご機会に是非。
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ビンテージピックアップの秘密を科学の視点から解き明かすことで様々な時期の優れたピックアップを再現するために必要なレシピと適切な材料を見つけ出したRon Ellis。
音楽一家に生まれたRon氏ですが自身は音楽にのめりこむことはなく30年以上、放射線研究に従事するという異色のキャリアの持ち主。
そんなロン氏の転機は90年代初頭にハリウッドのGuitar CenterでFender Nocasterを53’Tweed Deluxeにつないだ音を聞いたときに「宗教的体験」と語るほど強い感動を覚えたことがこのマジックを科学的に解き明かしたいと思ったことが大きな転機となりました。
皆様がRon Ellisピックアップを知るキッカケとなったNacho Guitarsではないでしょうか?
Nacho Bañosが著した『THE BLACKGUARD』のピックアップの項目の執筆のお手伝いもされており、その際にBlackguard期のピックアップを国家機関が使用するような検査施設で正確に科学的なスペクトラム分析を行いワイヤー、マグネットなどの様々な部品の組成を調べ物質の成分を特定したことも、自身のピックアップ製作に際して非常に役に立ちました。
Ron Ellis発足時のベクトルである"科学的な見地"を存分に生かしたヴィンテージピックアップの製作レシピが確立した瞬間です。
また、そのために絶えず材料や製造プロセスをチェックし続けており、同じスプール(ワイヤーリール)でもワイヤーの直径が太くなっているところもあれば細くなっているところもあります。
このようなムラをなくすためにピックアップを2個作るたびにノギスを使ってワイヤーの直径を測り望んだサイズであることを確認しながら製作を続けます。
また、アルニコ磁石に関してもたとえ同じメーカーであっても異なるロットは勿論、同じロットであってもアルニコの割合は個体ごとに異なります。
そのため、彼はマグネットのロットを受け取ると全てのマグネットをテストし、求めているものとは異なるマグネットは全てはじいてメーカーに送り返します。
ここまで徹底した材料の品質の管理を行うことで初めて高品質のばらつきのないピックアップを作ることができると彼は信じており顧客から同じピックアップセットをもう 1 セット欲しいと頼まれた場合、彼が作るピックアップは拘り抜いた本当に「同じ」ピックアップなのです。
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