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ワタナベ楽器店創業75周年記念特別企画 " Watanabe 75th x KarDiaN " スペシャルインタビュー

 

 Watanabe 75th  x  KarDiaN




今回、ワタナベ楽器店が創業75周年を記念したオリジナルモデルの製作を依頼したのは、設立5年目ながら国内エフェクター界隈で一番勢いのあるKarDiaN(カージアン)。徹底した研究によって培われた自信と類まれなるセンスを武器に、様々な形の「音」を表現し続けるブランドです。

オリジナルモデル発売を間近に迎えた2022年7月。つい先月完成したばかりのKarDiaN新工房を訪れ、メインデザイナーの北田駿一氏に話を伺ってきました。北田氏の人物像や音に対する哲学、そして今回製作されたオリジナルペダルについて語ってもらいました。
 

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 ワタナベ楽器店 創業75周年記念 限定モデル
 CHCl3 Chloroform " Kyomurasaki Ver. "
 2ndロット分  予約受付中 / 2022年秋頃入荷予定

 


 




ワタナベ楽器店 橋本( 以下 橋本 ):本日はよろしくお願いします。

 

 

KarDiaN 北田( 以下 北田 ):はい、よろしくお願いします。

 

 

橋本:まずは自己紹介をお願いします。

 

 

北田:2017年からKarDiaN( カージアン )というエフェクターブランドを滋賀でやらせていただいております。今年の9月で丸5年になります。

 

 

橋本:ブランドを始めるきっかけは?

 

 

北田:とあるエフェクターコンテストに出させていただいて、そこで優勝したのがきっかけでエフェクター業界に入らせていただきました。

 

 

橋本:ブランドを立ち上げる前は何をされていたのでしょうか?

 

 

北田:普通のサラリーマンをしていました。東京のIT会社でプログラミングや企画営業なんかの仕事をしていました。そこでは3~4年くらい働いていました。

 

 

橋本:その時の仕事はエフェクターとか音楽とは関係ない?

 

 

北田:そうですね、全然関係ない仕事していました。

 

 

橋本:音楽面での経歴はいかがでしょうか?

 

 

北田:高校の頃、吹奏楽部に所属していました。そこで、自分でパート用の曲を録ったりするんですけど、そういう録音したり音を混ぜるっていう作業に楽しさを覚えて、そういう仕事をしてみたいな、と思っていました。高校を卒業して、浪人・・・というか大学に行かずにレコーディングスタジオに就職しました。そこでレコーディングエンジニアとして働いていました。でも、結局1年足らずぐらいで辞めてしまって。当時、まぁ、ブラックってわけじゃないですけど・・・なんかこう、人の下で働くのは大変だなぁと思って(笑)

 

 

橋本:(笑)

 

 

北田:そのあと、大学にもう1回入試受けて入り直しました。その頃に、独立というか、自分で仕事を取ってエンジニアの仕事をしていました。機材が好きっていうのもあって、稼いだお金は全部機材につぎ込んでいましたね。学生なのにADAM(※ドイツ・ベルリンのプロ向けモニタースピーカーブランド)のスピーカーも買いましたよ(笑)

 

 

橋本:ご出身は滋賀ですよね?大学も滋賀ですか?

 

 

北田:大学は京都です。あの、実は僕、1番やってた楽器ってキーボードなんですよ。そういうのもあって、当時ワタナベ楽器さんのデジタル館には結構行ってましたよ。

 

 

橋本:そうなんですか!?

 

 

北田:今でこそ、いろんな楽器店さんにDTMコーナーとかって出来てますけど、当時10年前だと、まだまだキーボード専門店みたいなとこってなかったと思うんですよ。特に京都では他になかったので、ほんとよく通っていました。

 

 

橋本: それは、ありがとうございます。

 

 

北田:大学から社会人になるあたりまで、個人事業主として、レコーディングやミキシングエンジニアやったり、あと、音楽レーベルの立ち上げしたり、と結構色々とやりました。

 

 

橋本:その後が東京でサラリーマンをやっていたっていう時期ですね。

 

 

北田:はい。某IT会社に就職しました。ITの仕事は好きだったんで、もう、毎日朝5時とかまで会社で仕事してました(笑)

 

 

橋本:それこそブラックな気がしますよ(笑)

 

 

北田:全然嫌じゃなかったんですよ、そういうの。で、そうやってるとガンガン出世していくわけです。すぐに10くらい年上の人たちと同じポジションになって。でも、ある時ふと、あー、あとはこれ繰り返して出世コースをただ行くだけなんだな、って思って。自分で仕事したいな、やっぱり、って思って脱サラしました。

 

 

橋本:すぐ行動に移しますね!羨ましいです。

 

 

北田:会社辞めてから、自分が持ってる力と好きな事を組み合わせて何ができるだろう、っていうのはずっと考えていました。これ(アナログマンのサンフェイスを手に取り)、大学生の頃に僕が人生で初めて買ったエフェクターなんですけど、当時これを眺めながら、エフェクター・・・好きだな、って。この大好きなエフェクターを、どうにかして仕事にできないだろうかって。

 

 


北田氏が最初に買ったペダル「Analogman Sunface NKT275 Red Dot」

 

 

橋本:それまで趣味でエフェクターを自作したりしててその延長で、とかではなかったんですか?

 

 

北田:そうですね。集める事は、もう、ずっと昔から好きでしたけど。その後は、家の中にずっとこもって、ひたすら文献を漁って勉強、というか、研究。もちろん実際に作ったりもそうですけど。そういうのを1年ぐらいずっとやり続けてました。その時なんて、1歩も外に出る必要なかったんで、髪の毛丸めて、もうほんと1mmとかいわゆるスキンヘッド状態に丸めてひたすらずっとエフェクター作ってました。

 

 

橋本:今の北田さんからは想像もつかない姿ですね(笑)

 

 

北田:いや、結構そういうタイプだったので。別にちゃらちゃらと髪の毛いじる必要も、外で人に会うわけではないからいらないだろう、と。エフェクター自体の研究もそうですけど、自分がエフェクターブランドを立ち上げるとして、どういう方向性でミュージシャンにとってのキーパーソンとなる製品を作れるか、っていうのを研究して提案できるものを考えていました。それでできたのが、最初の3機種「ニトログリセリン」「クロロホルム」「アドレナリン」です。

 

 

橋本:その3機種のうち「ニトログリセリン」がコンテストで優勝して、KarDiaNブランドがエフェクター業界に参入してくるわけですが、3モデル同時発売というのはどういう狙いがあったんでしょうか。

 

 

北田:KarDiaNというブランドが世に知られていない中で、1つだけ製品を出しても、これはKarDiaNの音なの?このペダルの音なの?ってなるかなと思って。KarDiaNってこういうサウンドですよ、という属性をもった3つの製品の中から、プレイヤーが自分の好みで選びやすい、選べるっていう状況を作りたかったんです。結果的に、KarDiaNというブランドを多くの方に知ってもらう事が出来たので、いい方法だったんじゃないかなと思います。

 

 


ニトログリセリン(上段右)/ クロロホルム(下段右)/ アドレナリン(下段中央)を含めた錆シリーズ5製品

 

 

橋本:エフェクターのサウンドはどのように決めて作っているのでしょうか?

 

 

北田:まず、作りたい音色を頭の中にイメージして、それを再現する回路を作っていく、という感じです。ペダルやアンプを参考にすることはもちろんありますが、回路からものを寄せていくとどうしてもその回路の範囲の中になってしまうので、サウンドを聞いて、それにどう寄せていくかっていう方向で作っています。先に音色を絶対固めてって感じです。

 

 

橋本:例えばニトログリセリンの場合はどうですか?

 

 

北田:小型のフェンダーアンプを鳴らした時の音が気持ちよかったな、っていうのがあって。ちっちゃいアンプって、大きいアンプのしっかりした鳴り方じゃなく、カタカタカタっと、こう、キャビネット自体が揺れるというか、箱自体、エンクロージャー自体が鳴り始める感じの、独特のジャリッとした歪みがとてもいいなと思っていて、単純なオーバードライブじゃないその部分を表現したい、っていうのがありました。

 

 

橋本:錆塗料を使った独特の筐体デザインもインパクトがあり話題になりました。

 

 

北田:KarDiaNのサウンドって、モダンで伸びやかなというタイプではなく、いなたいというかヴィンテージサウンドとは言わないですけど、ちょっとこう古臭いサウンドを狙っているので、見た目も時が経ったような、レリック加工を施したものにしたいなと思っていました。視覚情報から入るサウンドのイメージってすごく重要だと思うんですよ。まぁ、そもそも僕自身がきれいに塗装するってきっとできないだろうなっていうのもありますけど(笑)

 

 

橋本:塗りは全て手作業ですよね?大変じゃないですか?

 

 

北田:(食い気味に)めちゃくちゃ大変です!

 

 

橋本:(笑)

 

 

北田:超大変です。ほんとに。これを何千台とやり続けてきたのは、すごいなって自分で思いますよ。

 

 

橋本:各モデルのメインカラーはどのように決めるのでしょうか?

 

 

北田:サウンドとネーミングからイメージして決めています。例えばビタミンCなら黄色っぽいのにしたいなっていう。ビタミンCネタでいえば、元々ファズをビタミンシリーズとして色々出したいっていうのがあったんですよね、結局今ビタミンCしか出てないですけど。

 

 

橋本:そのシリーズめちゃくちゃ欲しいですよ。

 

 

北田:もし今後ビタミンAとか他のビタミン出てきたら、なんかファズの新作出きたんだって思ってください(笑)

 

 

橋本:ぜひ楽しみにしています。

 

 

北田:実はここだけの話ですが、ちゃんと錆シリーズの新作は作ってますよ。

 

 

橋本:それは!非常に楽しみな情報ですね。

 

 

北田:はい。乞うご期待ということで。




今回製作された限定ペダル「 Chloroform “Kyomurasaki” Ver. 」(左)とそのベースとなった「Chloroform」(右)

 

 

橋本:ではここから、今回北田さんに作っていただいたワタナベ楽器店75周年を記念した限定ペダル「 Chloroform “Kyomurasaki” Ver. 」についてお話をお伺いします。

 

 

北田:はい。

 

 

橋本:ベースとなるモデルは、クロロホルムを選ばせていただきました。カラーリングは、ワタナベ楽器店創業の地である京都をテーマに「京紫」と「金」で、とリクエストさせていただきました。

 

 

北田:実は、KarDiaN製品の中で、1番プロアーティストに刺さったのってクロロホルムなんですね。圧倒的に使っている人が多くて、シリアルも1番進んでいて、っていう。で、今回ワタナベさんがそのクロロホルムをチョイスしたのは面白い話だな、と。そうか、ここ来たかって感じでした。

 

 

橋本:倍音豊かで透明感がある、でもちょっと古臭いっていう絶妙なバランスを持ったサウンドで、流行りやジャンルにとらわれない普遍的な良さを持った、非常に高い完成度の製品だと思います。その完成度の高いモデルに、あえて手を加えてやりたいということでお願いしました。カラーや回路はこのモデル専用に開発していただきました。

 

 

北田:この手の、色だとか回路だとかを変えて作るっていう事は今までも何回かやらせていただいてますが、その中で1番難しかったですね。もう、注文が多くて(笑)

 

 

橋本:すいません(苦笑)

 

 

北田: いちばん、大変でしたよ、もう(笑)

 

 

橋本:(笑)えー、それではまず、サウンドや回路についてお話お伺いします。初期の頃の打ち合わせで ” 攻撃的 ” というワードをテーマに提案頂きました。北田さんの中ではどのようなイメージだったのでしょうか。

 

 

北田:まず、今回のテーマ的に見た目は「雅」な感じになるんだろうなっていうのがあって。で、そもそもクロロホルム自体が、クリーンっていうか、綺麗めなサウンドで、わりと「雅」じゃないですか。なので音はその逆のイメージで行きたかったんですね。こいつ、雅な見た目してんのに中身はすごいクセあるな、みたいなものにしたいなと思っていました。

 

 

橋本:古臭い音に対して見た目も古く見せる、っていうさっきの話とはちょっと違うアプローチで、ギャップを持たせる感じですね。試作機をサウンドチェックした時の印象は、高域のジャキジャキした感じが特徴的でちょっとファズっぽい、表現が難しいですが・・・本来の透明感は残しつつ少し濁らせた、というか、そういう印象を受けました。

 

 

北田:クロロホルムって、偶数倍音が多い歪みなんですが、それをファズのような奇数倍音しか立たない、みたいなものにしようかと考えました。僕のイメージでいうと「レンジマスター」をイメージしてたんですよ。これ初めて話しますけど(笑)

 

 

北田氏が所有するヴィンテージの「Dallas Rangemaster」

入手時には直出しのケーブルがジャックに交換されていたが自身の手で本来の姿に戻されている

 

 

橋本:はい、初めて聞きました(笑)

 

 

北田:レンジマスターって、トレブルブースターって言われるんですけど、実際はほとんどゲルマニウムファズみたいな感じですね。まぁ、ゲルマニウムブースターっていう感じなんですけど。

 

 

橋本:そう、なるほどなぁ、レンジマスター(小声)

 

 

北田:音量を増やしていったときに、ブリブリとブーストされていく、ピークランプがつくようなブースト感っていうのが欲しいなと思っていて、今回のペダルはそういうイメージを元に作りました。

 

 

橋本:ゲルマニウムトランジスタを使っているわけでもないですし、基本回路としてはクロロホルムなんですよね?

 

 

北田:もちろん回路自体は全然レンジマスターではないですよ。トレブルブースターっていわれるペダル独特の、なんというか、オペアンプが歪み上がるみたいな。ダイオードでクリッピングさせるんじゃなくて、素子でクリップさせるような、真空管だったり、そういったものが飽和してクリップして。そこから出てくる金属感、っていうかトレブリーな感じを含めた音、を作りたいっていうのがありました。

 

 

橋本:まさに先ほどお話しいただいた、イメージしたサウンドから回路を追い込んでいくという作り方ですね。

 

 

北田:無事それに近い音になったな、僕のやりたかった音に仕上がったな、と。

 

 

橋本:本来のクロロホルムとは全然違う顔というか、ほんと全然違うサウンドになってますよね。1番最初、送られてきた試作品を鳴らした時に、え?これクロロホルム?合ってんの?って思いましたからね(笑)

 

 

北田:そうですね、かなり攻めましたね(笑)

 

 

橋本:開発にあたり苦労したことはありますか?

 

 

北田:さっきも言いましたけど、注文というか要望が多くて苦労しました(笑)いや、それって全然いいことなんですけど。

 

 

橋本:上がってきた試作に対して、「これはこれでいいんですけど…もっとこうなりませんか?(圧)」、って。

 

 

北田:そうそう、次々もっとああしたいこうしたいって。

 

 

橋本:最初は「北田さんにお任せしますので、良い感じに。」とか言ってたのに、実際音を出してみたら、欲が出ちゃって。ゲイン下げたときにもうちょっとクリアになりませんか?とか、やっぱりここのつまみの効きをこうしたい、と。

 

 

北田:普通だったら試作品を作って、1、2回手直しして、チェックしてFIX、って感じですけど、何回も送って返してってやりました。何回も手直しして、詰めてやって詰めてやって、って。

 

 

橋本:正直、どこまで言っていいんだろうと思いつつ、でもまぁ言うだけ言っちゃえ、無理って言われたら仕方ない、って(笑)

 

 

北田:結局今の今に至るまでやってました。ちょうど今日ね、完成品を初めて見てもらいっています。最終の基板や載ってるパーツはこうなってるんだ、というのをチェックしてもらいました。

 

 

橋本:試作品では仮置きだったパーツもちゃんと変わっててテンション上がりました。最初の試作品からパーツ構成もかなり変わりましたね。

 

 

独特の高域の歪を再現するため新たに開発したカスタム回路
 

 

北田:そうですね。大変でしたけど、結果的にね、いい音にすごくなったなと思うので。

 

 

橋本:クロロホルムって、優等生キャラな製品だと思うんです。でもその優等生が実は陰では結構悪い事してるんだよ、と。なんかそういう一面を見せつけられた感じです。これをうちのオリジナルペダルとして発売できることにとてもワクワクしています。

 

 

北田:なんかもうね、作りながら、こんないいのかな、難しいサウンドというか、もっとこう、あ、綺麗めなサウンドじゃなくてもいいんだ75周年って思いながら。75周年尖ってるな、って(笑)

 

 

橋本:全然いいですよ、そういう方が面白いですから。尖っていきますよ(笑)

 

 

北田:(笑)

 

 

橋本:では、次に、カラーリング・外装についてお話し聞いていきます。京紫と金の組み合わせは、京都の着物、織物に見られる金襴生地をイメージしました。豪華な華やかさ、雅やかさ、と、KarDiaNの錆デザインを活かした、侘び寂びというか、そういう古き良き日本の美しさ、みたいなものとの両方を表現できたらいいなと思っていました。

 

 

北田:今まで紫系のカラーはやったことがなかったので、僕もこの組み合わせは良いなと思いました。色も、まぁまぁ・・・うん、大変でしたよ(笑)

 

 

橋本:(苦笑)

 

 

北田:KarDiaNのペダルって光沢のないマットカラーで、且つ、アースカラーというかちょっと沈んだ系のカラーが多かったので、それらのデザインラインに合うものじゃないと絶対浮いちゃうだろうっていうのはあったので、メインカラーの質感にはこだわりました。

 

 

橋本:具体的にはどのように工夫されたんでしょうか?

 

 

北田:ベースにしているゴールドは、最初、塗料そのままのゴールドを試したんです。でもそれだと発色が良すぎて、これ全然雰囲気が出ないなと。それで、しっかり目にオレンジ系を混ぜて、アンティークゴールドみたいな雰囲気のちょっとくすんだゴールド感を出しています。

 

 

橋本:落ち着いた金色ですよね。すごく綺麗です。

 

 

北田:京紫の色は特注で、工場用の色コードから指定して作ったんですよね。でも、その特注の紫が思った以上に青っぽかったんですよね。

 

 

橋本:そうでしたね。

 

 

北田:青い上に発色も良すぎる。なんか明るいな、みたいに言われて。せっかく作ったのになぁと思いながら(笑)

 

 

橋本:(笑)


 

何度も配合し完成したオリジナルカラー


 

北田:電話で通話しながら、手元にある塗料を混ぜては筆で試し塗りしながら、「今、赤と紫を1:1で、それに黒を1混ぜました」「これは暗すぎるからもっと赤と紫足して」っていう感じで。何回も混ぜて塗ってっていうね。

 

 

橋本:「今写真メールしました。どうですか?」ってやりましたね。

 

 

北田:「今こんな色です。」「いいですね、これでいきましょう。」「赤、かなり足したぐらいがちょうどよかったですね。」みたいな話をして。最終的に、紫1:赤1:黒0.1みたいな配合になりましたけど、これ最初と結構違う色ですよ。

 

 

橋本:おかげさまでめちゃくちゃかっこいいカラーができました。

 

 

北田:特注カラーに、塗料配合してさらに特注っていう、ものすごいオリジナリティのあるカラーになってますよ。

 

 

橋本:錆の部分も苔っぽい感じ出せませんか?って言って。(塗りが完成したケースを手に取って)この錆の部分ってどうなってるんですか?

 

 

何層にも塗料を重ねた錆塗装

 

 

北田:普通の錆と緑錆に加えて、更に銀色を差し色に入れています。あと金色も入れました。「絵巻」ってあるじゃないですか。あの銀箔とか金箔が透けて見える感じ。塗料が剥がれて下地の銀箔金箔とかが見える感じが表現できればと思ってやってみました。ここ、この辺とかちょこっとこう銀が見えて。

 

 

橋本:複雑で絶妙な色合い、すごいかっこいいですよ。マットな感じとキラッとした光沢感のバランスも良いですよね。

 

 

北田:ここの、このゴールドはベースのアンティークゴールドとは違う色です。

 

 

橋本:これ塗ってる回数も相当多いですよね?実際どんな感じで塗ってるんですか?

 

 

北田:回数はめちゃくちゃ多いですよ。例えば通常のクロロホルムだと、下地、次に錆ベースの茶色。メインカラーの青系を塗ってから、錆を3回。で、最後にシルク印刷なので、7回くらい塗装します。

 

 

橋本:いや、普通に大変ですね。

 

 

北田:今回の京紫バージョンでは、下地と錆ベース、アンティークゴールドのベースカラー、筆塗りで京紫。そして金属錆を2種。これがさっき絵巻っていってた金と銀です。苔風の緑錆を1回、それから普通の錆が3回。あ、あとシルクと。11回ですよ(笑)

 

 

橋本:(深く頭を下げながら)本当に、ありがとうございます。京紫は筆塗りなので1台1台全部表情が違うんですよね。

 

 

北田:そうですね、ひとつずつ違います。

 

 

橋本:カラーリングの最終バージョンも今日初めて見ますが、ほんとまじでめちゃくちゃかっこいい仕上がりですよ。75周年のお祝いに相応しい製品が出来上がったと思います。

 

 

北田:ありがとうございます。学生の頃に通ってた楽器店さんと10年の時を経て一緒に仕事することになったんだなと、感慨深いな、って思いながら作りました。

 

 

橋本:それが75周年という、特別な製品で。

 

 

北田:65周年のときに出会って、75周年は一緒に仕事させていただいているという感じです。

 

 

橋本:ぜひこれからもよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

 

 

北田:ありがとうございました。

 



インタビュー終了後に記念撮影
もちろんコレクションのヴィンテージペダルもいくつか弾かせていただきました

 


 

 

- 番外編 -

 

 

橋本:それと今回北田さんにはもうひとつ面白いものを作っていただいております。

 

 

北田:はい。

 

 

橋本:今回作っていただいたカラーリングを、KarDiaNレギュラー製品5機種にも塗っていたただきました。で、その5機種と更にパワーサプライをエフェクターボードにセッティングしたスペシャルセットを販売いたします。パワーサプライは北田さんからの提案で特別に作っていただきました。

 

 

北田:これを買えばKarDiaN製品を網羅できる。且つ、そのまま演奏にも持っていける。っていう。色は動きが繋がるように6台並べて筆塗りしたので、見た目にもセット感を出せたと思います。

 

 

橋本:かなり特別なセットになっていますので皆様是非ご検討ください!(宣伝)





 



公開日:2022年7月13日

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