2022年8月発売
リッププレート&ライザー銀製モデルならではの柔らかい音色と鳴らしやすさで人気の”ブリランテ”に、滑り止めの効果を期待できるリッププレート彫刻と、キィ17か所に巧緻なオリジナル彫刻を施した数量限定モデルです。ベーシックモデルとしては類まれな美しさを極めています。
Brillante“Limited Edition” PF-525E-ESS2の特長
・リッププレート彫刻
唄口部分、リッププレートに美しい彫刻が施されています。特に口に当たる部分に多く入っており、演奏時口元が滑りにくくなっています。
特に夏場などは口元が汗で滑りがちな楽器ですので、見た目の高級感だけでなく機能性が高い点も魅力の彫刻です。
・キイ彫刻
キイカップの外側、合計17箇所にも彫刻が施されています。
初心者の方にも吹きやすいこの価格帯のモデルにここまで広範囲かつ繊細な彫刻が入るのは珍しく、見た目ではかなりの高級感があります。
周りの人とも被りにくいので、自分の楽器ということがひと目で分かるのではないでしょうか。
鳴らしやすい洋銀製管体に、リッププレートとライザーを銀製にすることで全体洋銀製のものより少し上品で柔らかい音色となります。
銀を使用しないものは明るい音色と鳴らしやすさが特長ですが、銀が入ることで抵抗感が増えてコントロールもしやすくなる傾向もあります。
高いミが鳴らしやすくなるEメカも標準装備されており、押さえやすい配置のオフセット配列キイで、はじめての1本にもおすすめ。
シリーズラインナップ
・プレスト...一番安いシリーズ。すべて洋銀
・ブリランテ...リッププレート&ライザーが銀製
└PF-525E...ストレート頭部管、カバードキイ、C足部管、Eメカ付き。ヤマハでいうとYFL-212LRS同等品です。
└PF-525E-ESS...限定モデル 上記525Eと同じ仕様に、彫刻がプラスされます。
└PF-525RE...ストレート頭部管、リングキイ、C足部管、Eメカ付き。ヤマハにはこの価格帯のリングキイはありません。ヤマハの一番安いリングキイはYFL-372(オフセット)、YFL-382(インライン)となり頭部管銀製からになります。
└PF-525RBE...ストレート頭部管、リングキイ、H足部管、Eメカ付き。ヤマハにはこの価格帯のH管もH管リングキイもありません。一番安いものでもフィネスから上のモデルになりますので定価で30万近い価格からのラインナップです。
・ドルチェ...リッププレート&ライザー+頭部管が銀製
・ドルチェプリモ...頭部管がハンドメイドの銀製、頭部管日本製
・ドルチェエレガンテ...頭部管がハンドメイドの銀製+管体が銀製、頭部管日本製
・エレガンテ...頭部管がハンドメイドの銀製+管体が銀製+座金、ポスト、リングが銀製、日本製
・カンタービレ...セミハンドメイド、総銀製、日本製
・マエスタ...ハンドメイド、一部銀製もしくは一部金製、日本製
・オペラ...ハンドメイド、総金製もしくは総銀製、日本製
※パールの低価格帯は台湾工場で製造され、日本で検品などが行われます。国産以外は否定的にとらわれがちですが、ヤマハスタンダードシリーズも全てインドネシア製です。東南アジアの中でも台湾は比較的品質が安定しておりコストも高い方になります。20万以下で国産を手に入れるのは非常に難しいと思います。
Brillante ( ブリランテ ) とは
唄口(リッププレートとライザー)に銀を使用し、艶やかな響きと音の鳴らしやすさを兼ね備えたスタンダードなエントリーモデルシリーズです。初めての方でも吹きやすい安心感、信頼性が指導者の方々からも高く評価されています。
この価格帯でH足部管モデルや彫刻入りモデルをラインナップしているメーカーはなかなかありません。
キイタイプ
こちらのフルートはカバードキイです。
・カバードキイ...キイに穴があいていないもの。キイが孔を確実に押さえ、息の漏れを防ぐ。初心者やこれからはじめる方に多くはこちらを使用。
・リングキイ...キイに穴があいているもの。リング状のため孔を確実に押さえるのに技術が必要。指先に空気の振動を直接感じることができ、細やかな響きのニュアンスをコントロールすることが可能になる。グリッサンドなどの特殊奏法も可能にします。リングキイ の楽器にはリング部分を塞ぐシリコンが付属しています。慣れないうちはシリコンをはめて演奏し、ご自身のレベルに合わせて外して演奏することができます。
・オフセット...左手薬指で操作するGキイがせり出し、指の長さに合った配列)より自然で押さえやすい。
・インラインキイ...主管のキイが一直線に配列されている。リングキイモデルではどちらかというとインラインの方が主流になります。
足部管
こちらのフルートはC足部管です。
・C足部管...最低音が「ド」まで。こちらの方が一般的です。
・H足部管...さらに下の「シ」の音までが演奏できる。H足部管は管体が長くなり、ダークで艶のある音色が特長。曲によって必要になることもあります。
Eメカニズム付き
メカニズムはフルートの構造上、出しづらい音を発音しやすくするためのキイシステム。特に難しいとされる第3オクターブの「ミ」 (E音)が出しやすくなります。練習でどうにかなると思いきや古典派やロマン派、 現代曲の技術的に高度な楽曲にも多用されスムーズな演奏には有効なシステムといえます。フランスでは一部のプロ以外はあまり使っていませんがドイツ、日本ではごく一般的な機能として認識されています。Eメカ無しのメリットとして音色が比較的明るくなることです。一般的にEメカ付きが値段が高いですが音色の面で言うとどちらが好きかは好みにもよります。 インラインのフルートにそのままEメカを付けるとキイの動作に不具合が出やすくなることからインラインには標準装備されていないものも多くインラインにはEメカがないのが一般的な面もあります。
材質の違い
こちらのフルートは洋銀製です。別途「フルートの主な素材と特徴」のページでも詳しく説明しております。
・白銅...安価であるためエントリークラスの楽器によく使用されます。抵抗感が少なく、明るい音色。耐久性もあり響きやすい素材です。
・洋銀...白銅同様エントリークラスに使われることが多いです。全体のバランスが良い音質。抵抗感が少なく、白銅と同じように明るい音色。加工しやすいことからキイの材質に使われることが多いです。
・銀...柔らかい音色、音色の変化もつけやすく、明るく柔らかで音の立ち上がりも丸みを帯びてきます。ダイナミクスがコントロールしやすく表現の幅も広がるとされています。上位モデルになるほど銀が使用される箇所は多くなり、リッププレート/ライザーから最終的には全て銀で作られたモデルまで様々です。銀が使用されている箇所が多くなるほど抵抗感は強くなり、音色は深みを増していく傾向にあります。
メッキの違い
こちらのフルートは銀メッキです。
素材が違っても同じ銀色に見えるのは同じ銀メッキがかかっているからだったりします。洋銀製、白銅製の楽器にはメッキがかけられますが、総銀製の楽器にはメッキがかかっていないものもあります。また銀製のフルートに金メッキ、プラチナメッキを施したものもあります。
・銀メッキ...柔らかく深みのある音色が特徴的です。
・金メッキ...音色が華やかになる傾向です。抵抗感は銀メッキに比べると強めです。
・プラチナメッキ...音の立ち上がりがよく透き通った音色が特徴的です。抵抗感は強めです。
PEARL FLUTE Brillante PF-525E-ESS2 パールフルート ブリランテ
■リッププレート彫刻&キィ(17箇所)彫刻
■木管楽器 フルート
■C調(C管)
■キイ:オフセット...左手の薬指だけ少し前に出ているキイ配置は無理のない自然な姿勢に。
■カバードキィ...初心者はキィに穴が無く押さえやすいこのモデルを。
■ポイントアーム標準装備
■リッププレート&ライザー:銀製 Ag925
■管体 頭部管/主管/足部管/キイ/座金/ポスト 材質:洋銀製・銀メッキ
■仕上げ:銀メッキ仕上げ
■トーンホール: 引き上げ式
■頭部管:ストレート
■足部管:C足部管
■Eメカニズム付き
■ピッチ:A=442Hz
※細かい仕様が画像と異なる場合がございます。
セット内容
■楽器 本体
■ハードケース
■ケースカバー
■ポリシングクロス
■ポリシングガーゼ
■クリーニングロッド
■保証書
画像と細かい仕様が異なる場合がございます。