|
あずみ▼あずみフルートって?
日本で楽器といえば一番にヤマハというブランドを思い浮かべる方が多いと思います。日本の音楽の歴史の中でヤマハというブランドは多く活躍し、また学校教育の中でも多く見かけることでもより身近に馴染みの深いブランドであることが分かります。 上記フルートメーカーの中の「アルタス」というブランドのプロデュースブランドというのが「あずみ」なのです。
当時、国産のフルートとしてアルタスは海外でとても高い評価を得ていました。しかしながら海外の一般的購買価格の水準よりアルタスが高かったため、もう少し安いフルートが欲しいという要望がありました。 しかしながら、国産フルートにおいて価格を下げることはできませんでした。そこで、アジア随一の管楽器総合メーカーKHS社へ技術を伝授し生まれたのが2002年誕生の「あずみ」です。 ここまできけばアルタスは何の関係もないような感じがしますが、アルタスは名前をかすだけではなく自社の名誉のためにも妥協はできません。しっかりと技術指導し一定の基準を満たした製品なのです。
こうやって誕生した「あずみ」ですが、日本に入ってきたのはつい最近のことでもあり、そこから10年くらい先のことになります。 元々アルタスがある日本ではあえて「あずみ」を販売する必要もなかったのですが、海外での評価が高く、また教則本の著者で有名なトレヴァーワイ氏一押しの製品となり国内での販売を強く要望される製品となり「あずみ」誕生から10年後くらいから日本での販売が開始されました。
▼あずみフルートの特徴 フルートの選び方は素材やメッキなどの特徴から選ぶのが一般的ですが、どのブランドにするかまず悩みますよね。 「あずみ」ははっきりとした特徴があり、選びやすくもあるブランドだと思います。
・アルタススケール アルタスとイギリスのフルート奏者、ウィリアム・ベネット氏の協力によって完成した音程スケール。スケールって何?という方が多いと思いますが、楽器は歴史や音楽理論に基づいて形成されています。アルタスはその多くの楽器の理論上のスケールではない独自のスケールで楽器を製造しており、そのスケールをアルタスではアルタススケールと呼んでいます。 そのスケールについて具体的なことを説明はできませんが、奏者にどういった違いが出るかと言いますと、要は音程感が良いのです。例えば分かりやすい話をしますと、フルートには替え指が存在しています。替え指を使うと普通の運指とは少し音質が変わったり音程が悪かったりします。これは本来致し方ないことです。いわば楽器の特徴とも言えます。ですが、このアルタススケールは替え指をしても音程が良いと言われています。 このスケールは倍音にもこだわっています。倍音は本来の音とは違った勝手に発生されている音ですが、これは音の響きにも影響します。このこだわりのアルタススケールは「あずみ」に採用されています。
・セッティング 唄口の場所は各ブランドで推奨している位置があります。この位置がアルタス、あずみでは一般的位置よりも手前になるようなセッティングが推奨されています。上記アルタススケールにおいてはこのセッティング、また正しい奏法(フレンチ奏法)で演奏した場合、このアルタス、あずみのこだわるアルタススケールの効果が十分に発揮されるとしています。
・トレヴァー・ワイおすすめ 誰それ...って方の方が多いかもしれませんが、ピアノでいうとバイエルみたいなもので、管楽器における基本の練習などを本にしている有名な方です。こんな本をつくるくらいの方なので音程感などには厳しい耳を持ってらっしゃるはずです。このトレヴァーワイ氏が「あずみ」フルートを推しています。 ☆トレヴァーワイ:イギリスのギルドホール音楽院、ロイヤル・ノーザン音楽大学、各元教授。世界11カ国で出版されている「とレバーワイのフルート教本」シリーズでは世界中で高い評価を得ている。60の増えを駆使したコンサート「カーニバルショー」は日本でも有名。
☆コメント:私はマイスタークラス等を行う時、いつもAZUMIフルートを持って行きます。なぜかと言うと、レッスンの際によく見かけるのですが、音程スケールの整っていないフルートで演奏している人がいるからです。その状況ではしっかりと教えることができません。私は彼らのフルートをチェックし、正しい音程に整えることができないときは、いつも私のAZUMIフルートを貸してあげます。その方が演奏に支障をきたす楽器でレッスンを続けるより、教える側も教わる側も遙かにはかどり、上達が早いからです。
・吹き口が大きめ 一般的フルートよりも吹き口が大きめのカット。大きいということは少し構えがズレてしまったりしても音が鳴る。また鳴りが良い。広めにスクエアカットした唄口形状は少ない息でも素早く反応し、初心者にも鳴らしやすく、また上級者にも充分吹き応えのある頭部管。
▼パールとヤマハの特徴 ・ピンレス・メカニズムで汗の侵入を防ぎ、管を酸化させるなどのトラブルが起こりにくい。
・抵抗感が強く音量コントロールがしやすい。
・大阪と東京にあるパールフルートギャラリーにて直接メンテナンスや修理を受けることも対応も可能です。定期的に予約制の調整会などもありご不安なことなどあれば気軽にご相談いただける窓口にもなっています。
・ヤマハ側で安心アフターサポートがあり従来のメーカー保証に加え、4年間の自然故障保証、物損時にも対応した保証、メンテナンスの習慣化を目的としたサポートとなります。 |