D-PRE

サウンドづくりの要を握る音の入口、ここでの采配はミックスの良否を決定づけます。D-PREとは、ヤマハがハイエンド・レコーディング製品のために開発したプレミアムなヘッドアンプに与えた名称。その大きな特徴のひとつであるインバーテッドダーリントン回路は、増幅素子を多段構成にすることで大電流と低インピーダンスを確保。それにより中低域にハリと艶を持たせたスムースな質感をベースに、太く、そしてナチュラルな開放感、空気を感じる音の品位を実現しています。これまでの小型ミキシングコンソールのイメージを大きく覆すその仕上がりは、ノブに触れたその瞬間、まるで音が見えるかのように眼前で展開します。使い慣れたマイクの眠っていた実力をあなたは再認識するでしょう。 また各チャンネルにはそれぞれにファンタム電源を装備、独立した電源供給が不要なノイズトラブルを防ぎます。圧倒的なパワーはオーディエンスにかつてない衝撃を与えます。
X-pressive EQ

表現力の高いEQは、エンジニアの感情までをも揺さぶります。ヴィンテージEQが放つ魅力の謎、それはデジタルミキサーに搭載するVCMエフェクトの開発過程で克明に浮かび上がりました。特異なカーブを描く独自の特性、ここにあたかも呼吸とひとつになるような心地良さを秘めていたのです。数値から追うだけのポピュラーなEQではなく、X-pressive EQではこの急峻なカーブを巧みに採り入れることで、かぎりなくヴィンテージEQの使い心地を再現。音を整えるためだけのツールから、アグレッシブなサウンドメイキングに踏み込めるEQは、特にライブサウンドでの手法を一変させるまでに昇華しています。 ハイエンド・デジタルミキサーだけに与えられていたEQ技術を惜し気なく投入できたのは、コンソールを長年手がけてきたからこそできるヤマハだけのアドバンテージ。EQの持てる可能性がいま大胆に、そして挑戦的に進化します。ベルで結ばれ、「Dのパ ワー」として究極のパフォーマンスを届けます。
1-Knob Comp

Metal Chassis

Integrated Rack Ears

ラックマウントアングル装着時は11Uのスペースが必要となります。
Internal Power Supply

Hybrid Channel

プロフェッショナルミキサーを手がけて40年、進化を続けるヤマハからの新しい提案。それがStereo Hybrid Channelです。アナログミキサーと同じに見えるエンコーダーの下で動くのは完全なデジタル制御システム。強力な自社製DSPを用いることで、設備やイベントPAで役立つ3つの機能をアウトボードに頼ることなくコンパクトなボディへの格納に成功しました。これらの動作はボタンひとつで実現できるよう用意され、アナログミキサーでは大切な直感性をキープしています。さらに従来は回路規模の制約から組み込みが難しかったMid可変の3バンドEQを装備、緻密な音づくりが可能です。ハイブリッドチャンネルに入力された音声信号は、独立した高性能な24bitAD/DAコンバーターを介し高品位な音質を保ったままデジタル処理されます。
◆ Priority Ducker
固定設備やイベントPAで幅広く使用され、定番機能といえるのがDuckerです。マイクや特定のソースが入力されている間だけBGMなどの音量を引き下げ、自動化に貢献します。セットアップはきわめてシンプル、減衰量も容易に調整でき、シーンを選ばず柔軟に対応します。
◆ Leveler
録音レベルが異なる各ソースの音量を設定した音量に自動で均一化する機能です。BGMの長時間再生時やミキサー操作から手を離したいときなどに役立ちます。エンジニアの負担を軽減でき、無人でのオペレーションが可能になります。
◆ Stereo Image
固定設備を意識した便利な機能。例えばBGM再生を必要とする商空間では、場所によってソースの片側しか提供できない場合が考えられます。旧い音源などは主役となるヴォーカルや楽器が片寄る時も少なくありません。「MONO」または「BLEND」モードを選ぶことで、程良くミックスされたサウンドを万遍なくサービスすることが可能になります
Dual Digital Effects

高品質で滑らかなサウンドを実現するデジタルリバーブ「REV-X」、世界中のエンジニアに親しまれてきたデジタルマルチエフェクトプロセッサーSPX。2系統の独立したエフェクターを惜し気もなく搭載します。ことに繊細かつ高品位な響きにこだわり、ハイエンド・デジタルミキサーに搭載されるスペシャルプログラム「REV-X」はアナログミキサーでは初のビルトイン。2系統のコラボレーションが生み出す可能性は、空間表現に大きな幅を与えます。
Full Digital Connection for iPod/iPhone

MGPではiPod , iPhoneのデジタル接続に対応しています。イベント現場で、また固定設備での長時間プレイバックを容易に実現する最も身近な存在としてこの親和性はまさに時代が求めた進化と言えます。あなたの生活の一部に自然な形でMGPが融合してゆく。まさに一つの機能という評価を超えた親和性がそこにあります。
◆ MGP Editor
MGP Editorを活用することで、DSP処理による機能の詳細設定が可能になります。従来のアナログミキサーに搭載されたリバーブやディレイのプリセットは操作がシンプルで使い勝手が良い反面、パラメーター設定の自由度には制約があることも事実。しかしMGP Editorからアクセスすることでこれらの設定値を緻密に調整することが可能になりました。またハイブリッドチャンネルのセットアップにも威力を発揮。Priority Duckerなどの設定においても視覚的でわかりやすいアプローチができます。
*MGP EditorはApp StoreSMから無料でダウンロードできます。
*iPhone、iPod、は、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。App StoreはApple Inc.のサービスマークです。