Profilingとは "プロファイリング・テクノロジー
◆ Profilingとは "プロファイリング・テクノロジー"とはある特定の真空管アンプのサウンドとフィーリングを取り込む独自の技術です。
Kemper Profiling Amplifierは、単にデジタル・アンプのパッチリストを提供するようなものとは全く異なります。プロファイリング・テクノロジーによって生き生きと した、ダイナミックでかつ多面的な特徴を持つ真空管アンプのサウンドを得ることができるのです。 プロファイリングを行うにはお手持ちのアンプをKemper Profiling Amplifierに繋ぎ、"record"ボタンを押すだけです。レコーディングのラインにインサートするだけで魔法のような動作をします。テスト信号 がKemper Profiling Amplifierからアンプへと送られ、キャビネット前のマイクにレコーディングされます。 プロファイリングの際にはギターを弾く必要さえありません。1分もしないうちにKemper Profiling AmplifierはアンプのDNAを獲得してしまうでしょう。最後に、A/B比較モードを用いて元の真空管アンプのサウンドとプロファイリングされたサ ウンドを切り換えて微調整を行います。これがプロファイリングを行う最も早く便利な方法です。
[ 基本セッティング例 ]
ギター・アンプを接続してプロファイリングをする最も一般的なプロファイリングのセットアップ例です。
•ギターを Kemper のインプット・ジャックに接続します。
•Kemper のダイレクト・アウトプット/センドをリファレンス・アンプのインプットに接続します。
•マイクまたはマイク・プリアンプを Kemper のリターン・インプットに接続します(マイクやマイク・プリアンプの仕様に合わせて標準フォーン・ジャックまたはXLR端子のどちらかに接続します)。

[ 3段階のテスト信号でプロファイリング ]
プロファイリング時のテスト信号は以下の3段階に分かれ、リファレンス・アンプに送信されます。
※耳障りな発信音ですが故障ではありません。
◆ 第1フェイズ
ホワイト・ノイズの音量が徐々に上がってきます。この段階はリファレンス・アンプの周波数特性を読み取っている段階です。また、ゲインが上がるにつれて、リファレンス・アンプの周波数特性は劇的に変化します。ホワイト・ノイズの音量を徐々に上げていくことにより、それにつれて変化するリファレンス・アンプの回路の様子やキャビネットの周波数特性を読み取っていきます。また同時に、スピーカーのインピーダンス・カーブの特徴や、パワー・アンプへのフィードバックも詳細に読み取っていきます。
◆ 第2フェイズ
◆ 第3フェイズ
数学的な法則をベースに生成された複雑なテスト・トーンをリファレンス・アンプに送ります。このテクスチャー・トーンは、独特の干渉が起こるようにセットされたもので、これによりリファレンス・アンプの特徴的なサウンドを生み出している、いわば「指紋」を読み取っていきます。また、スピーカーでの歪みも、スピーカー・ダイアフラムのパターンの偏り(いわゆる「コーン・ブレイクアップ」)も、このテクスチャー・トーンによって読み取りやすく強調されます。このテクスチャー・トーンに含まれている一連の音の干渉パターンによって、リファレンス・アンプの特徴を計測し、正確に再現します。
※リファレンス・アンプがクリーンの場合、計測すべき歪みが発生しませんので第3フェイズは省略されます。
[ アンプのコントロール ]
Kemper Profiling Amplifierはギター・アンプに標準的なGain, Bass, Middle, Treble, Presence の端子を備えていますが、多くのビンテージ・アンプのようにGainのコントロールは癖がない作りになっています。アンプのsweet spotを見つけ、どのGainレベルでも常に最適なサウンドを得ることができるのです。Gainコントロールは80dB以上のレンジがあり、クリーン・セッティング時には自動的にボリュームを補う特徴を備えています。我々 はダイナミックに、お気に入りのアンプの特性を調整することを可能にしています。その特性とはハードウェアの変更を伴わなければ不可能なものです。 Marshall Bluesbreakerのプロファイルを少しビンテージにしたり、もっと過激な変更であればビンテージのFender Bassmanによりハイゲインな回路を追加したりと、あらゆる変更を加えることが出来ます。
レコーディングでのセットアップ例 ※ KEMPER → オーディオインターフェース → DAW・レコーディング

◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 01 =
[ KEMPERでベースアンプサウンドのチェック及びエディット ]
・KEMPERはベースアンプをプロファイリングすればベースアンプにも早変わり。
※ 動画の機種 : KEMPER HEAD ホワイト
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 02 =
[ KEMPERのベースアンプサウンドでレコーディング ] ※ 動画の機種 : KEMPER HEAD ホワイト
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 03 =
[ ギターアンプをプロファイリング ]
・今回はCARVIN V3をプロファイリング。
※ プロファイリング中はノイズ音が発生しますが故障ではありません。※ 動画の機種 : KEMPER HEAD ホワイト
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 04 =
[ CARVIN V3のアンプを使ってギターパートのレコーディング ]
・今回はKEMPERのプロファイリングの精度を確認する為、CARVINのアンプ本体でのレコーディングも行いました。
下記でKEMPERでプロファイリングした音と聞き比べてみてください。
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 05 =
[ CARVINをプロファリングしたKEMPERでレコーディング ]
・プロファイリングしたアンプを使用したレコーディング、かなり本物と近いサウンドにプロファイリングされています。 ※ 動画の機種 : KEMPER HEAD ホワイト
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 06 =
[ 聞き比べてみてください! ]
・L側チャンネル : 「 CARVIN 」のオリジナルサウンド
・R側チャンネル : CARVINをプロファリングした「 KEMPER 」
※この動画はヘッドフォンで聞くと非常に分かりやすいとおもいます。
※ 動画の機種 : KEMPER HEAD ホワイト
ライブ セットアップ例 (1)

[ ライブ セットアップ例 ]
・KEMPER を PA卓へ接続。
PA卓よりメインスピーカーやステージモニターに接続するシステム例。
ライブ セットアップ例 (2)
[ ライブ セットアップ例 ]
・POWER HEAD ・POWER RACK
・パワーアンプ搭載のKEMPERのメインアウトを PA卓へ接続。
PA卓よりメインスピーカーに出力、Kemperのスピーカーアウトはキャビネットへ接続。
オーソドックスなライブセットアップ例です。
ライブ セットアップ例 (3)

[ パワーアンプ非搭載モデルの場合 ]
・HEAD ・RACK
・パワーアンプを搭載していないKEMPERの使用例。
リアンプ

[ リアンプ 例 ]
ケンパープロファイラーで入出力のレベルやインピーダンスのマッチングが行えるのでダイレクトボックスやリアンプボックスは不要です。
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 07 =
[ DIRECT PROFILE機能 ]
KEMPERのDIRECT PROFILE機能を使ってのプロファイリング。
大きな音を出せない場所でプロファイリングができるよう今回はMESA CAB CLONE(別売)を使ってプロファイリングを試してみました。
※ 通常はスピーカーから音量をだしてプロファイリングした方が精度が高いのですが、その環境がない方には試してみてもらいたいのプロファイリングの一例です。
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 08 =
[ RIG MANAGER ]
ケンパー・ホームページのRIG EXCHANGEには、世界中のユーザーによってアップロードされた膨大な数のリグが収容されていて、全てフリーでダウンロード可能。まさにユーザー・リグのクラウドです。この膨大な数のリグやあなた自身のリグ、またはサード・パーティにより提供されているリグなど、様々なリグを管理するには、リグ・マネージャー for Windowsが便利です。
リグ・マネージャー for Windowsは、全てのケンパー・プロファイラー・ユーザーに無償で提供されます。
今回の動画はDIRECT PROFILE ( CABINET OFF ) 後にCABINETプロファイルを追加、変更。
RIG MANAGER(ダウンロードサイト)からキャビネットパターンを選択、※プロファイリング & レコーディング = 08 =でプロファイリングしたプリセットとミックスしました。
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 09 =
[ 聞き比べてみてください! ]
動画後半 (2画面)
・L側チャンネル : 「 CARVIN 」のオリジナルサウンド
・R側チャンネル : ※プロファイリング & レコーディング = 08 =にてプロファリングした「 KEMPER 」
※この動画はヘッドフォンで聞くと非常に分かりやすいとおもいます。
◆ KEMPER (ケンパー)でプロファイリング & レコーディング = 10 =
[ DEMO : プリセットサウンド ]
・お手持ちのアンプをプロファイリングするのも良し、プリセットを使うのも良し。
今回は標準プリセットのサウンドをエディットし、演奏してみました。
標準プリセットは良い感じです。