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Leblanc ルブラン LCL211S Debut 樹脂製 クラリネット デビュー 本体 B♭ 管楽器 バンドーレン リガチャー マウスピース Bb clarinet 北海道 沖縄 離島不可楽器 ABS樹脂 プラスチック クラリネット
2021年9月発売。ルブランに安いABS樹脂クラリネットが登場。ご注文をいただいた後、出荷前に技術者調整を行います。
▼クラリネットの価格相場 古楽器は主にツゲで作られていたクラリネット。現在の主な素材はグラナディラ(木の種類)となります。この素材は高く安く提供するためには素材を樹脂にするしかありません。が、やはり音には差があります。クラリネットはソロ的な役割でも用いられることも多く、音色は重要な要素となります。素材自体が違うというのは他の楽器にはないクラリネット特有のポイントでもあります。例えば吹奏楽であれば最低基準が予算10万ほどになりますが、素材を一番最初に決めると必然価格の相場がみえてきます。吹奏楽の定番ヤマハであればクラリネット樹脂製でも10万前後の価格になります。ルブランはヤマハほどの知名度がないですが、ブランドとしてはいわゆるノーブランドよりは上の品質でそこを考えるとこの価格設定は他社にはないポジションかもしれません。
▼樹脂製と木製の比較 ・樹脂製...音が平べったく、深みのない音。高音などは特に潰れたような音質が目立つ。音量は出るため周囲が木製のクラリネットを使用している場合などにおいては馴染みにくく、音質が悪目立ちする感じ。メリットとして吹奏感が湿度や気温に左右されない。 ・木製...ポーっと丸みのある柔らかい音色。音に深みがあり、重厚感がある。木部においては湿度や気温によって状態変化がある。(割れなど)
▼樹脂の素材の違いと特徴 樹脂とはプラスチックのようなものですが、樹脂製の中でもABS樹脂やフェノール樹脂などがあります。これらを使用したクラリネットは初心者層のものになりますので、この樹脂の素材の表記や違いまでスペック上では判断できない場合が多いです。あえて言うならば、実はこの2つの素材も音色や吹奏感に違いが出るのですが、ABS樹脂製の方が軽い吹奏感になり、フェノール樹脂の方が若干ABSに比べ柔らかい素材で出来ているので抵抗感がでるようになっています。フェノール樹脂は別名ベークライトとも呼ばれます。こちらのLCL211SはABS樹脂です。
▼ルブランについて ルブラン(Leblanc)の楽器製造の源流は ノブレ(Noblet)から始まり、その歴史は1750年に遡ります。ノブレ社はフランスで設立されて、当初はルイ15世のためにも楽器を製造し、フランスが木管楽器製造の中心地となるのに貢献しましたが、1904年、ノブレ社は後継ぎとなる相続人がなく、ジョルジュ・ルブラン(Georges Leblanc)によって買い取られました。そのような経緯でルブランは当時評価されており、また息子のレオンが優れたクラリネット奏者であったことから楽器製造でも科学的な原則を重視し、ハンドメイドの楽器に高度な均一性と演奏しやすさをもたらしました。1921年、ルブラン社(Leblanc France)はニューヨークのグレッチ&ブレナー社(Gretsch&Brenner)と提携し、アメリカでも楽器の販売を開始。アメリカでより効率的に販売・修理するため1946年に、有名なグレン・ミラー楽団の修理人であったヴィトー・パスクッチ(Vito Pascucci)がウィスコンシン州ケノーシャに<Leblanc U.S.A.>を設立し、アメリカでのルブラン製品の販売を引き継ぎました。さらに<Leblanc U.S.A.>は、1964年ホルトン社を、1971年マーチン社を買収し、これによって金管楽器と木管楽器のフルライン供給に成功。2004年、<Leblanc U.S.A.>はコーン・セルマー社によって買収され、楽器製造の新時代が始まりました。2009年には、クラリネット奏者のジュリアン・ブリス氏と提携してBlissシリーズのクラリネットを発表しました。Blissシリーズは、それまでの手頃な価格のステューデント・モデルでは見られなかったユニークな機能と演奏しやすさで好評を博し、以後クラリネット製造の拠点がインディアナ州エルクハートに移り、高度な職人技と技術革新が確立されました。そしていよいよ2018年には、ルブラン・クラリネットの最新機種「セレナーデ」が日本でも発表され、名手ブリスの協力によるクラリネット製造が新たなステップを歩み始めました。
プラスチック製のクラリネットのおおよその価格相場は3万円前後でしょうか。ルブランの木製モデルL225Sはアメリカ製です。ルブランLCL211Sは低価格帯のモデルから見るとすこしお値段が高いですが元々はそこそこ高いモデルを種としていたブランドさんが樹脂製の安いモデルを出したので、いわゆるノーブランドなどと比較すると当然高くなります。クラリネットを始めるにあたっての導入としては良い値段ですね。樹脂製としての定番と比較するのであればヤマハのYCL-255になります。ルブランLCL211Sは中国製、ヤマハのYCL-255はインドネシア製です。近頃は有名ブランドでさえアジア圏での製造が増えています。それだけ品質は安定しているとも言えますね。ルブランは2021年現在、セルマーやBACHなどの一流ブランドを扱う野中貿易さんが輸入代理店です。
【タンポ】 固いスポンジのようなのパッドで状態変化に強く耐久性と密閉性が高いバレンティノパッド(別名バレンティノ合成パッド)。キイ のタッチ感がかっちりするが音色は軽い音になる傾向です。
【ベル】 ベルリングなしのメリットは、ついていない分、抵抗感が多少すくなくなり鳴らしやすい傾向です。
製造において高い精度を発揮する冷間鍛造の銀メッキ仕上げ。より安いプラスチック製クラリネット だとニッケルメッキ仕上げのものが多いです。またヤマハのYCL-255もニッケルメッキ仕上げです。銀メッキなことで安っぽく見えず、木製クラリネットのような外観に近いです。また見た目だけでなく耐久性も強くなります。
ブルースチールスプリング、硬質鋼とも呼ばれます。ステンレススチールに比べて強度が強く、レスポンスが良いので早いパッセージにも反応が良いですがステンレスより錆びやすいです。木製クラリネットでも上級モデルに使用されるバネです。
ストラップを付けるストラップリングもついています。
セミハードケース。ショルダーストラップ1本付き、リュックストラップもケースに装着されています。小さくてコンパクトなケースです。
【マウスピース+リガチャー】 他社ではあくまで付属品レベルのものが付属していますが、ルブランでは本格的なバンドーレンのマウスピースとリガチャーが付属しています。学校などで指定買いがあったりする定番の5RV LyreにM/Oリガチャーでこれだけでも1万5千円くらいします。今後木製クラリネットに移行することがあっても使えるマウスピースとリガチャーです。YCL-255に付属するマウスピースはCL-4C、スタンダードなモデルですがプラスチック製です。バンドーレンの5RV Lyreはエボナイト製でクラリネットのマウスピースに最も一般的に使われる素材ではないでしょうか。プラスチック製よりも音質に柔らかさ、艶が出る傾向にあります。
【設計】 ジョイント部分が金属製で衝撃に強く、割れにくいです。
【LowE強化バー】
【スタッフの感想】
使用するタンポなどをみると初心者の方にとって扱いやすいものが使用されているため耐久性も良く、気密性も高いです。キイ操作などもレスポンスの良い硬質鋼(ブルースチールスプリング)バネが使用されています。細かいフレーズも多いクラリネットですのでタッチ感は人によってはかなり気される箇所でもあります。樹脂製であることとベルリングがないため、悪目立ちするのではないかと思いましたが、そういったこともなく一般的な樹脂製と同じく吹奏感は軽く音も明るめの傾向です。さらに安い樹脂製と比較して音色が特別良いとかいった印象は正直ないですが、このくらいの価格を出すと品質はそこそこ安定していますので、耐久性やブランドの安心感を得たうえで価格を少しでも抑えたいという方に良いと思います。 Leblanc Bb CLARINET LCL211S Debut ルブラン B♭ クラリネット デビュー
■木管楽器 セット内容
■クラリネット 本体
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