MGシリーズの概要
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◆ 可搬性に優れた軽量デザイン |
◆ 新開発のアナログコンプレッサー搭載
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◆ 3バンド/2バンドEQと
ハイパスフィルターを搭載 |
「優れたミキサーを軽く作る」、これが新MGをデザインする上での命題でした。従来のミキサーでは加工が容易な金属を使うことで「堅牢性」を謳うことができました。そのために犠牲となったのが「重量」です。MGシリーズの設計グループは、業務用であるPMシリーズミキサーの設計に使われている専用機器を使用し材質や構造を徹底的に分析。金属を使わなくても金属と同等以上の堅牢性を持たせることに成功。形状にも力学分析のコンピューターを使い設計から見直しました。 結果、最小モデルではノートパソコン同等の1.5kgを達成し、20chモデルにおいても片手で持ち運べる軽さと堅牢性を実現しています。どんなところにも持ち運びができる手軽さは、今までのミキサーの常識を覆し、ライブ、スタジオ、知人宅でのセッションなど行動範囲をも広げます。 |
モノラルマイク入力チャンネルには新開発された1-knob Compressorを搭載(モデルにより2~8機)。従来のコンプレッサーではThreshold、Ratio、Knee、Output Gainなどのパラメーターを的確に調整するためには知識とスキルが必要でした。1-knob Compressorではパラメーターを1つのノブに集約し、簡単にプロレベルのサウンドを手にすることができます。この回路はEMXシリーズで開発した回路をさらにブラッシュアップしました。結果的にアナログ回路のウォームなサウンドはそのままに、制御回路をシンプルな構成にして音楽的チューニングを実現しました。特にダイナミクスの広いボーカル、アコースティックギター、ベース等の音作りに威力を発揮します。コンパクトクラスのミキサーでは他に類を見ない内蔵コンプレッサーです。  |
ヤマハの長年の経験と蓄積されたプロ/業務用コンソールの技術により音楽的に使えるEQを実現しました。MGシリーズミキサーには音質に妥協のない、ノイズレスなEQを、全モノラルチャンネルに3バンド(16ch以上のミキサーはミッドスイープ型)、ステレオチャンネルには2バンドEQとして搭載(16ch以上のミキサーは3バンド)。また全マイク入力チャンネルに80Hzハイパスフィルターを装備。EQのカバーレンジ外のサブソニックノイズを低減することができます |
◆ トップパネル上に配置された
豊富な入出力 |
◆ ファンタム電源内蔵の
高性能マイクプリアンプ |
◆ SPXデジタルマルチエフェクト 内蔵
(CXモデルのみ) |
薄型、堅牢を誇る新デザインのボディには、入出力端子をパネル上に配置しました。これにより、配線のセッティングが容易になり、チャンネルの誤認を防ぐこともできます。また、全モデルにおいて、入力チャンネルのXLRコネクター(モノラル・マイク/ライン入力チャンネルおよびXLR装備のステレオ入力チャンネル)には、Neutrik™社製のXLRコネクターを装備。世界中の業務ユーザーから高い評価を得ているコネクターを採用することで、信頼性、耐久性がさらに向上しています。XLRコネクター装備のステレオチャンネルには、XLRまたはフォーンジャック経由でマイクを入力することができます。その他のステレオチャンネルは入力端子にフォーンジャックとRCAピンジャックを装備 。多様な信号ソースへの対応が可能です。さらにモノラル入力チャンネルにはインサートI/O端子を装備。外部のシグナルプロセッサーに接続することができます。この他に2TR入力を装備し、CDプレーヤーなどのステレオソースを接続することができます。 |
ミキサーの音質を決定づけるマイクプリアンプには、プロフェッショナルユースのコンソール開発で培われたテクノロジーを継承したローノイズ、高音質なマイクプリアンプを搭載。入念に設計されたこのプリアンプは、あらゆるマイクの性能を高次元で引き出します。ゲイントリムのカバーレンジはマイク入力に対して-60dB~-16dBと広く、最適なレベルマッチングを得ることができます。またすべてのマイクチャンネルには、一括でオン/オフ切換可能なファンタム電源を装備。コンデンサーマイクを使用してナチュラルでレスポンスの良いサウンドを得ることができます。
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MGシリーズのラインナップ内の「CX」モデルには、定評あるSPXデジタルマルチエフェクトが内蔵されています。リバーブ、ディレイ、モジュレーション、ディストーションなどの各種エフェクトプログラムを搭載し、サウンドをさまざまに色付けすることができます。16種類の各エフェクトプログラムに対し、パラメーターの調整、オン/オフ切り換え、リターンレベルなどのコントロールが可能です。そして、エフェクトをAUXセンド信号に加えることも可能。演奏者がエフェクトの掛かったサウンドをモニターすることができます。また別売のフットスイッチをミキサーのフットスイッチ端子に接続することにより、演奏しながらフット操作でエフェクトのオン/オフを切り換えることができます。 |
◆ AUX/EFFECTセンド |
◆ 新スーパースムース60mmフェーダーと
自照式チャンネルONスイッチ |
◆ マイクスタンドへの取り付けを可能にする別売アダプターを用意(MG82CX・MG102C専用)
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MGミキサーには、1~4系統のAUX/EFFECTセンドを搭載。AUXセンドを使ってモニターシステムや外部エフェクターに信号を送ることができます。AUXセンドの全体の信号レベルをコントロールするセンドマスターも装備しています(MG102C /82CXは除く)。またAUXバスとSTEREOバスに戻されるリターン信号のレベルコントロールも可能です。また「CX」モデルでは、内蔵のSPXデジタルマルチエフェクトにチャンネル信号を送るためのEFFECTセンドを装備しています。なお同じ信号をEFFECT SEND端子から外部エフェクターに出力することも可能です。 |
MG82CX/MG102Cにはロータリータイプのチャンネルフェーダー/マスターフェーダーを採用し、省スペース化を図っています。 その他のモデルには信頼性が高い60mmスライドフェーダーを採用。従来より滑らかな操作性を実現するとともに、レベル設定を視覚的に捉えられることが大きなメリットです。さらに12ch 以上のモデルには自照式チャンネルONスイッチを装備。このスイッチを使ってフェーダーポジションの設定を変えずにチャンネルのオン/オフができます。 |
MG82CX/MG102Cは、別売の専用マイクスタンドアダプター(BMS-10A)を使ってマイクスタンドへの取り付けが可能。状況に応じて操作しやすいポジションにミキサーをセットできるので、ドラム用のサブミキサーやレコーディング時のキューボックスとして使用するときに便利です。 |
◆ 2、4または6バス構成
(STEREOバスとGROUPバス) |
◆ レベル監視が容易な
高輝度LEDレベルメーター |
◆ 優れた操作性 |
コンパクトモデルのMG82CX/MG102Cには、1系統のSTEREOバスがあり、その他のモデルは、STEREOバス以外に2~4系統のGROUPバスを備え、チャンネルをまとめるためのグルーピングなどに使うことができます。各チャンネルフェーダーの脇には、チャンネル信号をSTEREOバスやGROUPバスに送るためのアサインスイッチが用意されています。
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ミキサーから歪みがなくS/Nの良い信号を出力するには、出力信号のレベルを適正に設定することが不可欠です。MGシリーズミキサーは明るく視認性の良い7または12セグメントの高輝度LEDメーターを装備。性能を最大限に引き出す最適なレベル設定を容易に行なうことができます。 |
MGミキサーに使われているスイッチ、つまみ、ディスプレイなどには、操作フィーリングが良く視認性に優れた新設計のパーツを使用。これらが直観的にアクセスできるよう人間工学的に配置され、スムーズなオペレーションを実現しています。 |
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