出荷前に技術者調整を行います。例えばリングキイの高さ調節など無償範疇のカスタマイズ調整についても任意(技術スタッフおまかせ)であれば対応いたします。お気軽にご相談下さい。
▼YCL-650の特徴
スタンダード、プロフェッショナル、カスタムと上位モデルになるヤマハクラリネットの中で唯一のプロフェッショナルモデル。細かい違いはありますが、カスタムモデル以上は30万~40万クラスが選別材、50万~80万クラスが厳選材となります。(木製グラナディラ材のグレード)YCL-650はカスタムとは規格の違い、木材の材質によって低価格帯に抑えられています。
▼YCL-650特長/前モデルとの違い
2022年2月に仕様変更が行われました。
・ブラダータンポから革タンポに変更。耐久性が高く、気密性にも優れるため息がまっすぐベルに向かい、柔らかな音色を遠くまで届けます。
・キイはタッチ感にこだわった設計を採用。カスタムモデルと同様手作業での調整が行われています。
・E/Bレバー、C#/G#キイが従来より2mm長くなり演奏時の指の脱落を防ぎ、タッチミスを軽減。
・ストラップリングリング付きの可動式指かけ搭載。
・刻印/ロゴのデザインがホットスタンプになりました。
・YCL-450、上位モデルYCL-CSVRに付属しているハードケース(CLC-65)に変更。
・カスタムモデルYCL-SEVと同形状のバレルとベルを採用。息の力を効率よく楽器本体へ橋渡しする形状。ベルは内側にヤマハ独自の堀りを施すことで、Bの音程が安定しています。
▼シリーズ
ヤマハのクラリネットは管の内径が大きく分けて2種類のタイプに別れています。
■SEシリーズ
柔らかく豊かな音色。暖かく柔らかな響きとパワフルな音色はコンセプト。内径のテーパーが大きく、ストレートな部分が少ないため、幅のある豊かな音色が特長。
音孔のサイズはCSサイズよりも大きく、テーパーも広がっています。
プロフェッショナル
YCL-650
カスタム
YCL-SE、YCL-SEV、YCL-SEVmaster、YCL-SE Artist Model
■CSシリーズ
クリアで伸びのある音色。遠達性に優れ、クリアで明るい音色がコンセプト。内径のテーパーが狭めでストレート部分が長いため、ストレートで芯があり、通る音を実現しました。ベルにつながるジョイント部の内径はSEシリーズよりもやや細めで、吹いたときの抵抗感がSEに比べて若干大きくなります。
スタンダード
YCL-255、YCL-450M、YCL-450
カスタム
YCL-CX、YCL-CSV、YCL-CSVR、YCL-CSVmaster、YCL-CSGIII
▼管体材質
■プラスチック ABS樹脂...軽い吹奏感
スタンダード
YCL-255
■木製 グラナディラ...密度が高くて暖かみのある音色が特徴。上位モデルになると音響選別が行われよりよい響きがする木材を選別し使用されます。
スタンダード
YCL-255、YCL-450M、YCL-450
プロフェッショナル
YCL-650
■木製 グラナディラ選別材...スタンダード、プロフェッショナルよりも良品の材
カスタム
YCL-CX、YCL-SE、YCL-CSV、YCL-SEV、YCL-CSVR
■木製 グラナディラ厳選材...選別材よりも良品の材
カスタム
YCL-CSVmaster、YCL-SEVmaster、YCL-CSGIII、YCL-SE Artist Model
■その他の木材
・ローズウッド...紫檀。そう多く使われる素材ではありませんがグラナディラより柔らかい素材で音もまろやかになる傾向。
・エボニー...黒檀。低価格帯の木製クラリネットはエボニー製なことも多いです。音ははっきりとした輪郭のある音。
・モパネ...グラナディラと同程度の密度を持つ赤みを帯びた茶色の木材。音は柔らかくまろやかな音色が特徴。
▼キイ
・素材...洋白は腐食耐性が高く木管楽器のキイにはよく使われる素材です。
・製法...鍛造というのは金属を叩いて圧力を加えて目的の形状に成型する製法で強度が上がるためキイ成型にはよく使われる製造方法です。
・メッキ...ニッケルメッキは低価格帯の楽器に多く、銀メッキはニッケルメッキに比べ見た目に高級感があります。
■洋白 鍛造 ニッケルメッキ
スタンダード
YCL-255
■洋白 鍛造 銀メッキ
スタンダード
YCL-450M、YCL-450
プロフェッショナル
YCL-650
カスタム
YCL-CX、YCL-SE、YCL-CSV、YCL-SEV
■洋白 鍛造 厚銀メッキ
カスタム
YCL-CSVmaster、YCL-SEVmaster、YCL-CSVR、YCL-CSGIII、YCL-SE Artist Model
▼管体塗装について
管体の上に塗装がなされています。これは木材を割れにくくする効果や、響きをより良くする効果があります。
■マットフィニッシュ...ABS樹脂のツヤを消すことで、木材に近い見た目を実現しています。
スタンダード
YCL-255
■ウレタン塗装...木目を残しながら表面を仕上げ、音色をカスタムモデルにより近づけています。
スタンダード
YCL-450M、YCL-450
プロフェッショナル
YCL-650
■天然オイル...木材の響きを損なわない天然のオイルのみを使用し、表面を磨いています。
カスタム
YCL-CX、YCL-SE、YCL-CSV、YCL-SEV
■天然オイル+天然材料100%の塗料...ヤマハが採用している天然塗料は素材のもつ響きをさらに引き出します。木目の風合いを覆い隠さず、視覚においても洗練されたイメージを引き出します。
カスタム
YCL-CSVmaster、YCL-SEVmaster、YCL-CSGIII、YCL-SE Artist Model
▼タンポ
素材によって音色、気密性、耐久性が異なります。
■バレンチノタンポ(合成)...固いスポンジのようなタンポ。状態変化に強く、密閉性が高いです。軽い音になる傾向です。プラ製など安い楽器に使用されることが多い。
スタンダード
YCL-255
■ブラダータンポ/フィッシュスキンタンポ(天然)...一般的なクラリネットに使用される事が多いタンポです。フルートにもよく使われます。
スタンダード
YCL-450M、YCL-450
■革...サックスのタンポは基本的に革ですが、クラリネットは上位モデルに使用されることが多いです。革タンポは耐久性があり音色はやや暗めで柔らかい傾向です。
プロフェッショナル
YCL-650
カスタム
YCL-CX、YCL-SE
■より上質な革タンポ
カスタム
YCL-CSV、YCL-SEV、YCL-CSVmaster、YCL-SEVmaster、YCL-CSVR、YCL-CSGIII(一部コルクタンポ使用)、YCL-SE Artist Model
■その他の素材
・コルク...丈夫で長持ちするので水分がたまりやすいレジスターキイに使用されることが多いです。音色は固めになる傾向。
・ゴアテックス...通気性が良い、スポーツウェアの裏地に使用されているような素材。表面がつるつるしていて音が明るめになる傾向
YAMAHA CLARINET YCL-650 Professional series ヤマハ Bb クラリネット プロフェッショナル
■木管楽器
■B♭調
■本体材質:グラナディラ
■塗装:ウレタン塗装
■キイ材質:洋白鍛造銀メッキ
■芯金・ネジ類材質:ステンレススチール
■針バネ・板バネ材質:硬質鋼
■タンポ材質:革
セット内容
■ヤマハ クラリネット 本体 (バレル 65mm)
■ハードケース CLC-65
■ハードケース用ケースカバー(ショルダータイプ) CLB-65II
■マウスピース CL-4C フェイシング=19mm、ティップオープニング=1.05mm
■リガチャー
■キャップ
■リード予備 1枚
■コルクグリス
■クリーニングスワブ
■ポリシングクロス
■保証書/取説
■ダダリオ レゼルヴ ハードラバー マウスピース
■Playnick マウスピース Solist M (バンドレンM30相当)
■チューナーメトロノーム
■クリーニングペーパー マイメロディ
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