(1) 使用現場や用途に合ったシステムを自由に構築可能、先進のミキシング環境『V-Mixing System』

デジタルのアドバンテージを最大限活かして開発された次世代のミキシング環境、それがV-Mixing System。ミキサー部(V-Mixer)と入出力部(Digital Snake)を分離したセパレート構造により、音質劣化を最小限に抑えたピュアなサウンドと、極めて自由度の高いセッティングを実現。この画期的なコンセプトは、世界中のプロフェッショナルに高く評価され、コンサートやイベントなど、さまざまな現場で活躍しています。
システムの核となるV-MixerとDigital Snakeは、必要な入出力チャンネル数に応じて自由に組み合わせ可能。1対向のミニマムなシステムから、ホール・コンサートに対応する大規模なシステムまで、使用現場にフィットするシステムを実現します。さらには、演奏者がモニタリングするためのパーソナル・ミキサーや、バーチャルなサウンドチェックにも対応するスタンドアローン・レコーダー、DAWレコーディング用のソフトウェアなど、ユニークなコンポーネントも続々と登場。その可能性はますます広がっています。
(2) 高音質をシンプルかつフレキシブルに、次世代のオーディオ伝送テクノロジー『REAC』

REACでは音声をデジタル・データに変換して伝送を行うため、ノイズの発生や音質の劣化、チャンネル間のクロストークといったアナログ・マルチケーブルによるオーディオ伝送の問題点をすべて解消。入力段でゲインを引き上げて伝送を行うので、原音の特性や質感を大きく損なうことはありません。接続のシンプルさと、音質面を徹底追求した伝送テクノロジー、それがREACです。
(3) 48ch入力+6ステレオ・リターンのミックス・キャパシティ、カスケード接続で96ch入力にも対応

48ch入力に加え、エフェクトのリターンなどを自由にアサイン可能な6系統のステレオ・リターン・チャンネルを装備。出力はメインLCR/16AUX/8マトリックス、充実のミックス・キャパシティーです。デジタル音声伝送REACポートを3ポート備え(A/B/SPLIT/BACKUP※)、Digital SnakeなどのREAC機器を組み合わせて自由にシステム構築可能。バスのカスケード接続もサポートし、2台のM-480を組み合わせて計96chもの多チャンネル入力に対応。ラージ・コンソールに匹敵する大規模なミックス環境を、省スペースで実現します。また、REACポートA/Bは40chフル・アサイナブル・パッチベイを装備し、内部ルーティングもフレキシブルに設定可能です。
※ SPLIT/BACKUPポートはAポートの出力分岐またはバックアップ回線として動作します。
(4) 4バンド・フル・パラメトリックEQ/ゲート/コンプをすべての入力チャンネルに搭載

(5) 多彩なミックスを実現する充実のエフェクト

(6) 全入出力チャンネルにディレイを搭載、高性能リアルタイム・アナライザーもビルトイン

(7) PCによるリモート・コントロールに対応、無線LAN環境なら遠隔操作も可能

USB端子に接続したPCからのリモート・コントロールに対応。本機のカラー・ディスプレイと同一のGUIを備えた専用のコントロール・ソフトウェアM-480 RCSを使用して、PC上から操作が行えます。チャンネルやルーティングなどをあらかじめPCで設定し、現場でV-Mixerへ反映することも可能です。M-480と接続したPCをタブレットPCから遠隔制御※1、客席やステージからのリモートコントロールにも対応。エンジニア自らステージに立ち、演奏者の要望を訊きながらバランスを調整することも可能になります。
※1 それぞれのPCに無線LANの環境が必要です。
(8) PCによるリモート・コントロールに対応、無線LAN環境なら遠隔操作も可能

M-480は、ライブ・レコーディング/中継収録にも対応。R-1000 をREAC接続するだけで、24ビット/最大48チャンネルのマルチトラック・レコーディングが行えます。R-1000は、スタンドアローン・レコーダーならではの堅牢な動作が特長で、SSDやHDDといったリムーバブル・メディアに非圧縮WAVフォーマットで収録可能。M-480との組み合せでバーチャルなサウンドチェックも実現します。また、Cakewalk SONARを接続すれば、DAWへのダイレクト・レコーディングにも対応※。さらにUSBメモリー・レコーダー機能も搭載し、M-480の出力を非圧縮のステレオWAVファイルとして保存。WAVファイルの再生にも対応し、BGMの送出も可能です。
※ Cakewalk SONARへのダイレクト・レコーディングを行う場合は、別売の REACドライバ・キット CW-RDK が必要です。対応するSONARのバージョンをウェブサイトであらかじめご確認ください。
(9) 寸法図

ディスプレイ 800×480ドット、ワイド VGA TFTカラー・スクリーン(バックライト付き)
電源 AC100V(50/60Hz)
外形寸法 / 質量
幅(W) 749 mm 奥行き(D) 614 mm 高さ(H) 229 mm
質量 20.0 kg
(10) システム例1:ライブ・ハウス/イベント

ライブ・ハウスや小規模イベントに最適な基本システム。入出力には S-1608 を2台使用。ステージ上で計32chの入力に対応し、メイン/モニター用に計16chの出力が行えます。
(11) システム例2:放送中継/収録

テレビ/ラジオ番組の中継収録用システム。M-480で中継用のミックスを制作し、R-1000 でHA直後の音声をパラで収録。さらに S-MADI を使用し、他の中継車用に音声をMADIで送出しています。
(12) システム例3:ライブ・コンサート

大規模なコンサートにも対応するシステム。S-0808 を4台使用することで、より自由度の高い入出力を実現。また M-48 を4台使用し、演奏者のモニタリングもV-Mixing Systemでカバーしています。
(13) システム例4:音響設備(ホール・教会など)

舞台上に2台の S-0808、舞台袖のラックに S-4000S を設置することで、あらゆるイベントに対応できる設備用システム。調整室のM-480にはPCを接続してあるため、タブレットPCを使用すれば無線での遠隔操作も可能です。