Ervin Somogyi Modified D Cutaway Brazilian #378 *2006

アメリカはカリフォルニア州オークランドに工房を構えるアコースティックギタールシアーの頂点に君臨する"Ervin Somogyi"(アーヴィン・ソモギ)。

 

本器は2006年製のModified D Cutaway Brazilian。使用感も薄く、ワンオーナー所有の程度の良い中古品です。

 

ボディ形状は一番人気のモディファイド・ドレッドノートのカッタウェイで、トップ&バック共にラティスブレーシングの仕様。トップ板はスプルース、サイド&バック板はブラジリアンローズウッド、マホガニー材ネック、エボニー指板、ブラジリアンローズウッド・ブリッジ、ゴトー510ペグ、約44mmナット幅、約641mmスケールのスペックです。

 

サウンドは説明不要かと思いますが、凄まじく音の分離が良く、低域から高域までバランス良く鳴ってくれる個体です。低域は鳴り過ぎず、ピアノの低音のような深く豊かな響きを持ちつつもタイトにメロディを邪魔しない構造で、フィンガーピッカーの求める究極のギターといっても過言でない、この上なく説得力のある音色です。あまりプレイされていなかったと思われる個体ですので、少し触るだけでもどんどん鳴りはじめており、これからまだまだ育てて頂けます。

 

当店入荷後、ソモギのお弟子さんでもあるOGINOギターの荻野裕嗣氏の手で全体チェックをして貰っており、フレットすり合わせとネック調整を施していただいております。その他、木部やブレーシングなど内部もくまなくチェックして頂いており、問題なしとのことで検品して頂いております。荻野さんの手によって弦高は6弦側約2.2mm、1弦側2.0mmで調整されております。

 

ヘッド裏の先端部分に打痕が一つ(掲載写真でご確認いただけます)、バック側のヒールプレートとボディの境目に若干の塗装の浮き、その近くに一つ打痕がございますが、全体的に見て状態良く美品中古と呼べるコンディションかと思います。元々オリジナルはTKLのケースでしたが、サイドとネック裏のラッカーとやや反応して色移りなどがありましたので、ケースを現行のBAMケースに変更しております。塗装は岩田工房に依頼して修繕しております。

 

ソモギの中古は現在進行形で非常に高騰しておりますので、こちらの個体はまだ少しお買い得なプライスかと思います。なかなか出ない逸品ですので、お探しだった方はこのご機会にどうぞ。

 

※その他、気になる点はお問合せ下さい。

 

 

トップ材：スプルース

サイド&バック材：ブラジリアンローズウッド

ネック材：マホガニー

指板：エボニー

ブリッジ：ブラジリアンローズウッド

ナット幅：約44mm

スケール：約641mm

ペグ：Gotoh 510

ケース：BAMドレッドノート用ツイードグレイ