- トップページ >
- Danteとは : ネットワークソリューション = ダンテの解説 使い方 ガイド =
Danteとは : ネットワークソリューション = ダンテの解説 使い方 ガイド =

◆ Dante ( ダンテ )って何?
DanteはAudinate社(オーストラリア)が開発したデジタルオーディオネットワークの規格です。
IPネットワークとギガビットイーサネットに準拠し、ネットワークスイッチとイーサネットケーブルを用いて、
多チャンネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を低レイテンシーで送受信できます。
![]() |
![]() |
![]() |
|
◆ オーディオネットワーク | EtherSound | Dante | Cobranet |
◆ チャンネル数 | 64ch | 512ch | 64ch |
◆ 周波数 | 44.1/48kHz | 44.1/48/96/192kHz | 48/96kHz |
◆ 量子化ビット数 | 24bit | 24/32bit | 16/20/24bit |
◆ レイテンシー | 1.15μsec〜 | 0.25msec〜 | 1.33/2.66/5.33msc〜 |
◆ インフラ | 100base-TX | 1000base-T | 100base-TX |
◆ 繋ぎ方 トポロジー | デイジーチェーン/リング | スター | スター |
◆ 冗長性 | リング | 二重化 | 二重化 |
◆ AVB | NR | Ready | NR |
◆ AES67 | NR | Ready | NR |
※Audio Video Bridging (AVB) : IEEE、AVnu、Allianceによって標準化が推進されているネットワークプロトコル ※AES67 : AES (Audio Engineering Society )によって標準化が推進されているIPオーディオネットワーク伝送の推奨プロトコルリスト。 |
◆ Dante は いろいろなメーカー・ブランドに使用されています。
◆ Dante ( ダンテ )の接続はむずかしい?
● 物理的な配線はDanteを導入することにより劇的に簡素化を図ることができます。
● コストの削減
マルチケーブルをLANケーブルに置き換えて接続することができ、コスト削減になります。
◆ Dante ( ダンテ )の特徴は?
● ネットワークならではの画期的なシステムソリューション
Danteは“ネットワーク”ならではの機能により従来のサウンドシステムから大きく飛躍した画期的なソリューションを提供します。最も画期的な点は、Dante対応機器間のオーディオルーティングなど機能面の接続が、物理的なケーブル接続とは完全に独立して設計できることです。ケーブルの本数に制約されずに全てのDante対応機器間で自由自在にオーディオ信号の入出力が行えるほか、任意の入出力ポイントをニーズに応じて追加できます。また、コンピュータを用いたコントロールやレコーディングのための信号のやりとりもオーディオデータと同じケーブル上で扱え、オーディオとコントロールを統合したネットワークの構築が可能です。
● 高品位なデジタルオーディオを多チャンネル伝送
CAT5eイーサネットケーブル用いて一つのギガビットリンク上で512x512(48kHz/24bit)のオーディオチャンネル、計1,024の双方向チャンネルを送受信できます。光ファイバーケーブルを使えば数キロメートルにわたる接続も可能です。さらに、Danteネットワーク上のオーディオ信号はデジタルなためアナログオーディオにみられる長距離伝送時の音質劣化も起こりません。
● フレキシブルな接続形態
スター型とデイジーチェイン型の2つのトポロジーに対応し、さらに各々を組み合わせることも可能なため、ライブサウンドや固定設備などさまざまなアプリケーションにフレキシブルに対応し、仕込み時間の短縮や施工性の向上に寄与します。
[ スター接続 ]
スター接続とは、ネットワークスイッチを中心に機器を接続する方法です。ギガビットイーサネットに対応したネットワークスイッチを使うことで、幅広い帯域が必要な大規模ネットワークにも対応しますネットワークスイッチには、ネットワークを制御 / 監視するための様々な機能 ( 任意のデータ回線のクロック同期や音声の伝送を優先させる QoS など ) が盛り込まれているものをおすすめします。このとき、万が一のネットワーク障害が起きても、音声に影響させずに通信ができる環境を構築するためにリタンダンシーネットワークを構築するのが一般的です。
[ リダンダントネットワーク ]
Dante対応機器の多くは標準でネットワークを2重化できるリダンダンシー機能を備えています。メイン回線のPrimaryネットワーク経路やネットワークスイッチに障害が起きても、ネットワーク全体に影響を与えずに自動的に予備のSecondaryネットワーク経路に引き継ぎます。PrimaryネットワークからSecondaryネットワークに切替る際、音切れやノイズは一切発生しないため極めて実用的で安全性の高いシステムを実現します。
● 高精度なクロック同期と低レイテンシー
Danteはオーディオデータと完全に独立したクロック信号に、標準規格のPTP(IEEE1588PrecisionTimeProtocol)を使用して高精度なサンプル同期を実現しています。これによりプロオーディオに求められる非常に小さいレイテンシーでのオーディオ伝送や、複数のネットワークスイッチをまたぐ場合での機器間/ネットワーク間における完全に同期した複数のオーディオチャンネルの再生が可能です。また、同一Danteネットワーク内にある機器各々に異なる受信レイテンシーを設定できるため、ネットワークの規模に応じて異なる受信レイテンシーを持つネットワークゾーンの設計が行えます。
● 将来性
Danteは標準的なネットワークプロトコルで構成されているため、ネットワーク機器の持つ機能をフル活用でき、性能の制限のない頑強かつ柔軟なデジタルオーディオネットワークを構築できます。さらに、新しい標準プロトコルである「AVBネットワーク」と「AES67」へ対応する仕組みを持ち、ネットワーク技術の進歩に対する柔軟な将来性を備えています。
◆ Dante ( ダンテ ) で組む簡易システム YAMAHA TF1編
● TF1を基本にDanteシステムを構築
今回はライブイベントなどで使えるライブセットをDanteで構築。
ミキサーからI/Oラックの出力まではフルデジタル処理の高音質、そしてDanteなのでつなぐケーブルはLANケーブル1本です。
※ミキサーまでの各楽器の入力とI/Oラックからスピーカーまでの接続はアナログでの接続となります。
画像出典元:ヤマハミュージックジャパン