【2017に登場したステージピアノの新商品を徹底比較!】
~ROLAND、KORGの人気ステージピアノを弾き比べてみた!~
■本物を追い求めた至高のステージ・ピアノ『ROLAND RD-2000』
ステージ・ピアノと言われてまず思いつくのはROLANDではないでしょうか。
1986年に「RD-1000」を発売され、歴代愛され続けたRDシリーズは、
新しくなるにつれ、キーボーディストの要望を反映させているため、
拘りの要望にも応えられる多機能性が魅力的です!
⇒スタッフ一番のおすすめポイント!
『理想のピアノ音色を納得できるまで突き詰められる!』
通常、ピアノの音作りというとエフェクターでEQ(イコライザー)やReverb(リバーブ)を調節することを思い浮かべますが、
RD-2000については[Piano Designer]という機能を使ったピアノの元となる音要素からの音作りが可能なんです!
[Piano Designerの設定項目]※V-Piano Technology 音色
・Tone Color
音質や音像などを変化させる値です。音の明るさを調節することができます。
・Lid
ピアノの蓋をどれだけ開けるかを表しています。
値0だともこもこした音ですが増やすにつれ音が拡散する印象になります。
・String Resonance
鍵盤を押さえている解放された弦同士が反響しあう現象を強調させることができます。
・Damper Resonance
ダンパーを踏んだ状態での共鳴を強調させることができます。
・Hammer Noise
ハンマーが弦を叩いたときの「コツッ」というアタック音を強調させることができます。
・Duplex Scale
弦全体の共振を響かせることで倍音を含んだ豊な音が得ることができます。
・Key Off Resonance
鍵盤を離した微弱な共鳴音を調整することができます。
・Cabinet Resonance
ピアノ本体の箱鳴りを強調させることができます。
・Sound Board Resonator
ピアノの響板(音の輪郭)を調節することができます。
・Damper Noise
ダンパーペダルを開放した時の音を調節することができます。
・Key Off Noise
鍵盤を離した際の音を調節することができます。
これだけの設定項目があるのはV-Piano(60万円相当…!)の
Roland最高峰ピアノで使われている独自テクノロジーを搭載しているからなんですね。
どちらかというと調律師の『整音』や『ピアノそのものの構造を変える』ような、
マニアックなパラメーターで音色を変化させることができます。
上記以外にもタッチセンスのディレイ調節で打鍵の雰囲気を変えたり繊細な調節をすることで、
理想のピアノ音色を究極まで突き詰めることが可能になります!
ピアノソロをされる方やオリジナリティのあるバンド音色を突き詰めたい方なんかに最もマッチしていると思います♪
■シンプルな操作と極上高音質『KORG GRANDSTAGE』
次世代の求められるニーズを反映しステージ上で即座にアクセスしたい操作が一目瞭然!
プレイヤーの感性と表現を引き出す、緻密に計算し尽くしたパネル・レイアウト。
世界を代表する6種類ピアノの名機の最上の大容量サンプリング音源エンジンで、
まさしく極上サウンドをお楽しみいただけます。
『曲毎、曲中にも演奏表現のニュアンスを直ぐに変えられる!』
バンド練習やセッション、ライブで曲によって音が埋もれたり、
気持ちいサウンドにならなかったりしたことはないでしょうか。
Grandstageなら『Dynamics』の1つのノブで解決できるんです!
さらにレイヤー(音色を重ねる)での使い勝手も明確に分かれており、
初めて触った方でも見やすく、不特定多数のキーボーディストが弾くような、
備え付けの場面でも迷うことなく活躍できる直感性のパネルレイアウトも特徴!
リッチな音色でステージでの演奏性を追求した、
『様々な機能を直感的に操作したい』方に最もマッチしていると思います♪
◆◆◆◆実際に触らないと納得できないチェックポイント!◆◆◆◆
【キーボード・タッチ編】
・ROLAND RD-2000 PHA-50 プログレッシブ・ハンマー・アクション・キーボード
RDシリーズで今回初めて採用された木材とモールド材を組み合わせて作られたハイブリッド・キー!
コンサート・グランドのような安心感のあるタッチで演奏ができます。
連打性にも優れており、ピアノの代替えとしても納得できる仕上がりが魅力的です。
・KORG GRANDSTAGE RH3 リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3
KORG最高峰の日本製鍵盤!実は京都の美山で製造されているみたいで好印象!
一つ一つ丁寧に組み立てられているところを見ると安心感がありますね。
(http://www.korg.com/jp/products/digitalpianos/lp_380/page_4.php)
タッチ感としてはピアノ、エレクトリックピアノとしても弾きやすくできるよう、
RD-2000と比べるとやや軽めの印象。
ピアノだけでなく様々な音色を負担なく弾きたい方にマッチしている鍵盤です。
■店頭でのチェックポイント
店頭で試奏される際に是非操作して欲しい機能がTOUCH機能の設定です。
機種が異なれば鍵盤構造も異なり物理的なタッチはもちろん変わるのですが、
弾く強さと音の強弱を調整するベロシティ・カーブが自分好みでないと、
どれだけ良い鍵盤でも『いまいちかなぁ~…』となってしまうこともあります。
ベロシティ・カーブを調節することでタッチ感を改善するケースもあるので必ずチェックしましょう♪
【音色編】
ステージ・ピアノといってもエレクトリックピアノやストリングスなど数え切れない程の音色が内臓されています。
全部お試しされるのもいいのですが、比較される場合は多過ぎて判断できなくなってくると思います。
自身が拘りたい音色についてあらかじめリストアップして試奏に臨むと選びやすくなると思います。
またメーカーがセットした音色は基本的に『おすすめ順』となっていることが多いので、
各音色カテゴリの上から5つくらいまでを試してみて、一番好みの音色をエディットしてみましょう!
上記のTOUCH機能の設定の他、EQの設定や残響音の調節をしてさらに追及してみるのも楽しいですよ♪
◆◆◆◆まとめ◆◆◆◆
このように『ROLAND RD-2000』と『KORG GRANDSTAGE』のコンセプトを比べるだけでも大きく異なり、
一概にステージピアノといっても様々なタイプがあるんですねー!
自分のニーズを合ったものを選んで頂く上で大事なのはやっぱり音とタッチが体に馴染むかどうかです!
当店では共に絶賛展示中で心行くまでお試しいただけますので是非ご来店の程お待ちしております!