STAX ( スタックス ) SR-X9000 + SRM-T8000【次回納期:未定 ご予約承り中】新固定電極MLER-3搭載 フラグシップ機
Xの系譜、Ωの遺伝子
静電型イヤースピーカーの理想形。空気の抵抗や反射の影響を低減し、高い音の透過性を確保する固定電極。そのビジョンはすでに1970年に発売されたSR-Xの金属メッシュ電極の中に見出されていました。その後、スタックスは90年代にSR-Ωで再び金属メッシュ電極への夢に挑みました。しかしSR-Ωに搭載される大型金属メッシュ電極はその製造の難しさから、量産は困難を極めました。SR-Ωがクオリティの高い音質を有しながら少量の生産に留まった理由がここにあります。
その後、スタックスは現在でも続くラムダシリーズの製造を続けたほか、円形ユニットを採用したSR-007シリーズを開発。2011年には現在のフラグシップモデルの礎となるSR-009をリリース。現在に至るまで歩みを止めることなく、製品作りを行ってきました。その間に得た開発の視点と製造技術は今後のスタックスの製品の発展に欠かせないものとなりました。
今、SR-XやSR-Ωでは実現が難しかったアイディアが、新たな製造技術と開発の着想を得て、現実のものになろうとしています。現代に甦る大型金属メッシュ電極、その能力を解放するに相応しい製品。それがSR-009Sを超える新たなフラグシップSR-X9000です。
“MLER-3”への進化
SR-Ωの登場から時を経ること20数年。その間に、金属メッシュ製造の精度が向上したのに加え、SR-009の開発過程で育まれた多層固定電極の製造ノウハウがSR-X9000を誕生させる大きな推進力となりました。SR-009Sに搭載された“MLER-2”は、新たにメッシュ電極と従来のエッチング電極を熱拡散結合で圧着した4層構造の“MLER-3”へと進化。2世代のフラグシップ機を経て成熟させた多層固定電極の製造技術は、大型金属メッシュ電極の安定した量産化へ大きな貢献を果たしました。“MLER-3”は、これまでの多層固定電極よりさらに音の透過特性をスムーズに進化させながら、共振に強いリジッドな特性を両立させています。
Specification
●形式:プッシュプル・エレクトロスタティック(静電型)、後方解放型エンクロージャー
●ユニット形状:大型円形
●固定電極:MLER-3
●再生周波数帯域:5-42,000Hz
●静電容量:110pF (附属ケーブルを含む)
●インピーダンス:145kΩ (10kHzにて/2.5m附属ケーブルを含む)
●音圧感度:100dB/100Vr.m.s.入力/1kHz
●バイアス電圧:DC580V
●ケーブル導体:6N(99.9999%)OFC +銀メッキ軟銅線
●ケーブル形状:平行6芯、幅広低容量ケーブル、2.5m、1.5m
●ケーブル左右表示:金色の実線(左)、金色の点線(右)
●イヤーパッド :本革羊皮(肌に触れる部分)、人工皮革(取付部
●重量:432g(本体のみ)