Sugi NB4E BM-PRM/ASH/TAO

Sugiの年間生産本数はそこまで多くなく現物を見て試す事も難しいブランドというのは周知の事実。

特に西日本エリアは僅少状態が続いておりますが、当店は京都エリア唯一のディーラーとして安定したストックを誇っております。

 

今回、ご紹介するのは昨年秋口にSugi担当者が弊社創業75周年を記念モデルとして現地に直接赴き、Sugi代表でマスタービルダーである杉本 眞氏と時間の許す限りディスカッションを交わしてスペックアウトした至高の1本になります。

 

Sugiがストックする中でも定番中の定番のメイプルトップ。

数多くのSugiオーダーを請け負ってきましたが、これだけは外せませんね。

競合ひしめくメイプルトップモデル、極上マテリアルをセレクトするだけでなく中身(コンセプト)も非常に重要です。

 

今回の決め手は杉本さんのインスピレーションでした。

表情豊かなBurl Maple Premium(BM-PRM)を数枚厳選し、ミーティングルームでどれにするか迷っていると杉本さんがおもむろに今回チョイスした1枚を手に取ってチョークでイラストの様にトップ材にイメージを書き込んでいかれました。このような事は長く一緒にいる営業マンですら、なかなか目にする事が無いそうです。当然、私も初めての光景でしたがマスタービルダーの杉本さんがここまで没頭される材ですから完全に迷いを取り払ってくれました。このバールメイプルが今回のオーダーツアーのハイライトとなりました。

 

杉本さんのイメージ談は「昔、五大湖の畔の宿で過ごしていたら夜中に湖に雷が降ってくるような光景を見たんだよ。その時の湖と雷のコントラストをこのトップ材に描きたい」との事。ご本人の記憶に鮮明に残っている自然が織り成す奇跡の光景を今回形にしてもらいました。渦巻く雲、無数に降り注ぐ雷が見事に表現されています。指板上にはそんな荒れ狂う雲下とは裏腹に静かに優雅に佇むムーンバットインレイ、そしてヘッドトップは宇宙銀河のような壮大さが表現されております。

 

Tunder Almost Overと名付けられたカラーネームは「道はすべての人たちや物事が通るところで、行き着く先には広い宇宙へ通じている」と言われる中国哲学のTAO(道)頭文字から取られており、このコンセプトにピッタリなカラーネームだと思います。配色、色味、仕上げに関しては杉本さんに前面に出ていただき仕上げていただきました。

 

サウンドは言わずもがなSugiサウンド。特にこうして1から10まで一貫したコンセプトを持ったモデルは一味も二味も違います。正に温故知新、ヴィンテージ系もモダン系もバッチリ対応してくれる守備範囲の広い仕上がりとなっております。

 

Sugi発足当時より親交の深い担当者だからこそ知り得るSugiの底力をまざまざと見せつけられた傑作品。

更に今回は共材で作られた本機のシリアルナンバーが刻印されたSugi特製の小物入れをプレゼントいたします。

75周年を祝ったSugiからのステキなプレゼントも付いたプレミアムな1本です。

 

Spec

Body Top Material : Burl Maple Premium(BM-PRM)

Body Back Material : Ash

Neck Material : Maple x Walnut x Aqua Timber Maple x Walnut x Maple 5Ply

Fingerboard : Ebony

Pickups:Sugi Original Pickup

Scale Length : 34 Inch

Parts Finish : BO

Weight : 3.655kg