
当店とのゆかりも深い人気ギタリスト「矢後憲太」氏をお招きし、当店カスタムオーダー品のMartin Custom Shopギターの弾き比べをして頂きました。
矢後さんの素晴らしい演奏と共に、これらのギターの特徴や音色の違いなどを順にご紹介できればと思いますので、最後まで楽しんでいって下さい。
①CTM OM-45 ”Premium Adirondack Spruce VTS / Premium Ziricote"
こちらのギターはOMスタイルの45モデル。
トップ材はVTS加工を施したプレミアムグレードのアディロンダックスプルース、サイド&バック材は現地選定でしか手に入らないであろう最高グレードのジリコテ材を使用したギターです。

MARTINファクトリーでの木材選定の様子
ジリコテ材の硬質でギラギラとした倍音のシャワーのような音色がお楽しみいただけるかなと思います。
トップをVTS処理していますので柔らかいタッチでも鳴らしやすく、演奏性も高いギターに仕上がっているのもポイント。
豊かな低域とクッキリとした硬めのプレーン弦の響きがとてもリッチで、高級感ある音色に仕上がっています。
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②CTM OM-42 ”Premium Adirondack Spruce VTS / Premium Ziricote"
こちらのギターは一つ前にご紹介したOM45モデルの42バージョン。
比べて頂けると45と42のサウンドの違いがよくわかる動画になっているかと思います。
木材の組み合わせも全く同じとなっており、トップ材はVTS加工を施したプレミアムグレードのアディロンダックスプルース、サイド&バック材はジリコテ材です。

この個体でもジリコテ材のリッチなトーンを存分にお楽しみいただけるかと思います。やはりこの木材は非常に素晴らしく、綺麗な倍音とどっぷりとした豊かな低音感を持ち合わせているので、レンジが広く表現力がとても豊かです。
42仕様だからか先程の45に比べてしなやかで柔らかく、マーチンらしい広がりのあるトーンに仕上がっているかと思います。
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③CTM 000-42 Style Pre-war ”Premium Adirondack Spruce VTS / Premium Ziricote"
こちらのギターは000(トリプルオー)42バージョンです。
OMに比べるとスケールが短くなるので、低域に独特の緩さのような”たわみ”が生まれているように感じ、そのニュアンスがまた良いですね。
OMなのか000なのかで音の表情がこれだけ変わるのは本当にギターの面白い所だと思います。
このギターの拘りはやはり戦前の000-42スタイルにしている点です。エリッククラプトンが使用したスタイルでとても人気です。
木材の組み合わせも全く同じとなっており、トップ材はVTS加工を施したプレミアムグレードのアディロンダックスプルース、サイド&バック材はジリコテ材です。

OMモデルに比べるとリラックスしたサウンドですが、低域から高域までしっかりと鳴ってくれています。
こちらもジリコテ材の豊かな倍音感が光る1本です。
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④OM-45 John Mayer 20th Anniversary
こちらのギターは国内への入荷激少だったジョン・メイヤーモデルのOM-45のアニバーサリーモデル。
Martinからシグネチャーモデルが発売されてから20周年を記念した特別モデルで、このプラチナムグレイバーストカラーがとても印象的なギターです。
ジョンメイヤーのギターらしく6弦Cチューニングで弾いて頂いておりますのでお楽しみください。
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⑤CTM OM-42 ”Premium Italian Alpine Spruce / Premium Flame Myrtlewood"
こちらのギターは2024年11月のMartinファクトリーツアーで直接買い付けた1本です。
サイドバック材にマーチンとしては本当にレアなフレイム・マートルウッド材が使われています。
高級なマートルウッド材はアメリカのブランドだとBreedloveのフラッグシップモデルに使われていたのでご存じの方も多いかなと思います。

買い付け時の様子
矢後さんが特にこのギターを気に入っていらっしゃったのが印象的でした。
レスポンシブルでダイレクトな反応の楽しめる唯一無二のギターだと思います。
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⑥CTM OM-41 ”Premium Sitka Spruce VTS / Premium Wild Grain E.Indian Rosewood"
こちらのギターも2024年11月のMartinファクトリーツアーで直接買い付けた1本です。
何よりこのルックスに惹かれてしまい、衝動買いのように日本に持って帰ってきました。

トップ材はプレミアムグレードのスプルース。サイド&バック材は非常に希少なワイルドグレイン・イースト・インディアンローズウッド材が使用されています。
何よりこの1933アンバーカラーがとっても素敵ですよね。
音色も非常に豊かで甘く、深みのあるサウンドを聴かせてくれます。
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⑦CTM OM-28 ”Premium European Spruce VTS / Premium Ziricote"
こちらのギターもマーチン工場でハンドピックした木材を使って、当店のオリジナルスペックでオーダーしたOMボディの28モデル。
トップ板にはプレミアムグレードのヨーロピアンスプルース(スイス)にVTS処理を施したものを使用。サイド&バック材も厳選したジリコテ材を使用しております。


選定時の様子。右側はいつもおなじみのカスタムショップのダニーさん
ヨーロピアンスプルースらしい広がりと綿密な倍音感はそのままに、VTS処理を行う事でよりダイレクトで反応の良い音色になっています。
ダウンチューニングでもバランス良くしっかりと鳴ってくれるレンジの広さも魅力です。
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⑧CTM D-28 ”Premium Sitka Spruce / Premium Wild Grain E.Indian Rosewood"
最後はこちら。定番のD-28のカスタムモデルとなります。
このギターは以前にマーチンファクトリーで完成品としてあったものを買い付けたモデルです。


サイド&バック材に"ワイルドグレイン"イースト・インディアン・ローズウッドという木材が使用されていて、普通のローズウッドよりも少し柔らかくて低音がブーストされる感じに鳴るのが特徴です。
全体的に非常にバランスが良く、高品質なD-28サウンドになっております。
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あとがき

さて、いかがでしたでしょうか?
矢後憲太さんに1本1本のギターに合わせた楽曲を選んでいただき、素晴らしい試奏動画にして頂きました。
この動画の全てが撮り直しもなくほぼ一発録り。エフェクトもなしの完全生音となっております。本当にプロってすごいなぁと思いました(笑)
「このギター気になるけど、どんな音なのか聴いてみたい」
そんな当店のMARTINギターをご検討中の皆様に少しでも届けば幸いです。
Artist - 矢後憲太

フィンガースタイルギタリスト、作曲家。多彩な奏法を駆使し、アコースティックギター1本で様々な音世界を描く。独自の音楽性と高度な演奏技術から生まれる色彩豊かな音色は、情景や感情、物語を想起させる。全国ギターコンテストにおいて多数の受賞歴を持ち、その音楽性は多方面から評価を得ている。Instagramフォロワーは11万人を超え、世界的に注目される。演奏活動をはじめ、楽曲制作・編曲、ギターレッスンまでを幅広く活躍。また、アメリカントップブランドの“Bourgeois Guitars”や“Eastman Guitars”、フランスの老舗弦メーカー“SAVAREZ”のエンドースメントアーティストとしても活動。国内外の楽器やアイテムを広める企画を展開し、新たな価値を人々に提案し続けている。
Official WEB:矢後憲太 Official Web Site
Yotube:矢後 憲太 - YouTube
Instagram:Kenta Yago / 矢後憲太(@kenta_yago) • Instagram写真と動画
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